島村楽器公式ブログ

全国展開している総合楽器店のスタッフが、音楽や楽器の楽しさや、楽器店にまつわるお話をお伝えします。

2019年 春 弦楽器ドイツ買付レポート Part4

みなさま、Guten Morgen!!
ドイツ鉄道の旅を続けている我々は、ドイツ北部の都市:ハノーファーを訪れました。
先週まで、こちらでは暖かい気候が続いていたからか「桜」が咲き始めていました♪

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ハノーファー音楽大学もあり、多くの素晴らしいアーティストを輩出しています。

移動が長く、運動不足気味でしたので、身体を動かすために新市庁舎へ足を運びました。

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9日間の旅の中でイチオシのスイーツは、新市庁舎内にあるこちらのカフェのケーキでした!


さて、いよいよ最終目的地「ベルリン」へ出発!

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はじめに向かった先は、ベルリンフィルハーモニーオーケストラを初め、一流演奏家の名器ケアを任される、フランス出身のエキスパート「Alexandre Breton(アレクサンドレ・ブレトン)」さんの工房です。
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ニューアークの製作学校を卒業後、Michaerl Byrd、Hieronymus Kostlerの両氏に師事し、2012年 Pisogne国際バイオリン製作コンクール 第2位(Violin)を受賞されています。
細部に渡って徹底された、緻密で精巧なアンティーク作品をつくりあげる天才メーカーですので、この日も我々が訪問している際に某有名音楽大学の教授が楽器の調整でいらっしゃいました。(それほど信頼されている方ということですね!)

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今請け負っているオールドチェロのリペアについてお話頂きました。

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本日はヴァイオリンが1本試奏出来るとのことで、2018年12月25日(なんとクリスマス!)に出来上がったストラドモデルを弾かせて頂きました!
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これこそ運命の出会いです!!!マイスター:茂木も驚きと感激でいっぱいです。

Alexandre Breton, Germany – Berlin, 2018, Model; Stradivarius
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こちらの楽器、もちろん買付致しました!外観、音質は新作楽器とは信じられない、正にオールドイタリアンの世界です。是非フェアにてお試しください!!

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ブレトンさん、お忙しいところありがとうございました!

続いて、この度最後の買付先は「Yves Gateau(イブ・ガトウ)」さん/「 Daniel Kogge(ダニエル・コーギー)」さんの工房です。
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ベルリンフィルハーモニーオーケストラのメンバーも出入りする大手バイオリン工房ですので、スペースも広く、リペアマンも多くいらっしゃいました。

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たくさんある楽器の中から、試奏していき、またまたドイツの希少な楽器に出会えました。

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中でも印象的な楽器はこちらです。

I.C. Mc WILLIAMS, Germany – Berlin, 2019, Model; Bergonzi
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ベルリンフィルのメンバーも愛用するバイオリン製作家、マックウィリアムズの最新作《18世紀にストラドの工房を継いだ後記クレモナの巨匠、べルゴンツィ》モデルです。高音が安定しており、低音に落ち着きと深みがあります。

Hopf , ca1800
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1800年前後の初期のホップフ・バイオリンも入手、手工量産のホップフ・ブランド開始以前の完全手工マイスターバイオリンですので、作り、ニス、格、音質が正にオールドヴァイオリンです。

Heberlein – Germany, ca1800, Model; Guarneri
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モダンジャーマンの名工で、こちらも日本では珍しいヘーバーラインのガルネリモデルです。音量、レスポンスはもとより、長らくソリストが愛用していただけあって、深い音色と表現力が卓越しています。

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コーギーさんとマイスター:茂木
素敵な楽器を用意してくださり、本当にありがとうございました!
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最後に、7年こちらに勤務されているマイスター:茂木の後輩、杉本さんと。

みなさま、4回に渡るレポートにお付き合い頂き誠にありがとうございました!!
楽器ドイツ買付レポートはPart4を最終回とさせて頂きます。
引き続き「イタリア・フランス買付班」が楽器買付レポートを行って参りますので、どうぞお楽しみに!
ゴールデンウィークから始まる大展示会にて、みなさまとお会い出来ますことを楽しみにしております。
それでは、Tschüss!!

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ベルリンフィルハーモニーオーケストラの次期常任指揮者ペットの実質デビューコンサート

今回買い付けた楽器は、楽器フェスタでお披露目します

今回マイスター茂木が買い付けを行った楽器は、5月〜7月各地(大阪・横浜みなとみらい・名古屋みなとアクルス・イオンレイクタウン・仙台泉・広島・南船橋・札幌クラシック)の島村楽器で開催される、島村楽器楽器フェスタにて展示・お試しいただくことが出来ます。
順次情報を公開致しますので、楽器フェスタページもあわせてご覧ください。

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