島村楽器公式ブログ

全国展開している総合楽器店のスタッフが、音楽や楽器の楽しさや、楽器店にまつわるお話をお伝えします。

2020年春 弦楽器買い付けレポートその7 「ドイツ編」(最終回)

今回の買い付けは、2020年2月13日~2020年2月21日に行いました


どーも皆さんGuten Tag!!

プラハ編を担当した男前店長フルニシに代わり、再びシマムラストリングス秋葉原:マネージャーの糸山がご案内します。
今日が最終回です。

プラハを1泊で引き上げ、翌朝早朝にドイツ・ライプツィヒへと移動します。

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プラハ本駅の正式名称は「Praha hlavní nádraží」。抑揚をつけずに「プラハ ・フラヴニー・ナードラジー」と口ずさんでしまうと、呪文か念仏のような響き。
行き方は、まず6:26 プラハ本駅(Praha hl.n.)発 ➡ 8:43 ドレスデン中央駅(Dresden Hbf)着のドイツ国鉄「DB」に乗ります。

ドレスデンで乗り換えがあり、9:09 ドレスデン中央駅 ➡ 10:19 ライプツィヒ中央駅(Leipzig Hbf)で目的地に到着。約4時間の列車の旅です。

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6:26発の列車はベルリン行き。行き先がたくさんあるので、電車の番号「DB EC178」を確認してホームへと向かいます。『朝ごはん買う時間あるかな?』『大丈夫じゃん?』と打ち合わせ中の後ろ姿です。

チェコードイツ国境ではパスポート・コントロールはありませんでした。
それどころか『只今、国境を越えドイツに入りました。』と期待していた車内アナウンスなど皆無で、国境通過は何の前触れもなく、当たり前のように淡々と列車は進みます。

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4時間もあると色々できます。
電車内では溜まったままの仕事メールの返信、買付楽器のメモ、買付ブログの下書き、会社のSNS作成などなどオフィス代わりに使用します。

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締めきりに追われる二人。車窓の景色はほとんど記憶がありません。今思うと勿体ないですね。
ですが、行き詰った時は割と直ぐ諦めて寝ます(笑)
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盗撮されていました。アイデアが閃かない時は寝かせるタイプです(笑)

そんな感じの電車旅で4時間が経ち、ライプツィヒに到着。この街に着いたら、ご挨拶に伺わない訳にはいかない「大作曲家」が、ここ聖トーマス教会に眠っています。

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ライプツィヒのシンボル、聖トーマス教会。

聖トーマス教会は、J.S.バッハが1723年から亡くなる1750年まで音楽監督を務めた教会です。
教会の中に進むと、J.S.バッハが演奏したオルガンが今でも設置されています。

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週末にはオルガンコンサートが催されています。

さらに聖トーマス教会には、当時ライプツィヒのリュート製作における第一人者による、「バロック・コンディション」のヴァイオリンも展示されています。

イタリアンやフレンチのような派手さはありませんが、内声部の充実した暗くて深い音色は、正にJ.S.バッハが想定していたヴァイオリンだと言えるでしょう。

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"Johann Christian Hoffmann, Germany - Leipzig, 1729"は、今でもライプツィヒ・ケヴァントハウス管楽団から選抜された演奏家が、ここ聖トーマス教会で演奏するそうです。しっかりメンテナンスされていました。

J.S.バッハは、この聖トーマス教会のために「毎週新しいカンタータを作曲する」・・・という多忙な生活を送っていました。

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教会内部にはJ.S.バッハのお墓があります。当初は別の場所にお墓があったそうですが、掘り起こされ、元職場に葬られているJ.S.バッハです。

バッハの時代は、作曲した曲は一度演奏したらおしまい。
毎週毎週、精魂込めて創作した名曲の数々が当時は「使い捨て」だったなんて、ホントに大変な労働環境でしたね。

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お疲れ様です。

バッハはドイツ語で「小川」という意味。ベートーヴェンが「バッハ(小川)ではなく大海だ」と評したのはあまりにも有名です。
ところが最新の研究では、バッハ一族の名前由来は「パン屋(古いドイツ語で「bachen」はパン焼き「backen」のことらしい)」だった先祖からきてると、この小さなドイツ語の本に記されてました。(byマイスター茂木)

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バッハは「小川」ではなく「パン屋」!?

パンと言えば、ライプツィヒは欧州のなかでもいち早くコーヒー文化が根付いた街。
街にはカフェが沢山あります。
J.S.バッハ自身もコーヒー好きが高じ、「コーヒーカンタータ(Kaffeekantate)」を作曲したと言われています。

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筆者がひそかに、取材という名の味見で狙っていたドイツ最古のカフェ「Coffe Baum 」が訪問先の近くにあったのですが、なんと閉店していました。。。
シューマン、ワーグナーやリストも訪れたカフェと聞いていたので、残念。

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ウィッシュリストに入っていたカフェを逸した一行は、ドイツでイタリアンを食するという痛恨の選択。でも美味しかったです! 実は、我々のスーツケースをちょっとだけ預かって頂いて、聖トーマス教会を観光しました。親切なお店の皆さんDanke!!♪

さて、2020年春の買付のフィナーレを飾る工房はコチラ、Jens Peter Schade(イェンス・ペーター・シャーデ)氏のアトリエです。
Schadeさんのアトリエには、昨年春にも訪れています♪

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2020年1月にお亡くなりになられた無量塔蔵六氏の著書「ヴァイオリン」を手にし記念撮影。

故・無量塔蔵六氏は、マイスター茂木の最初の師。
そして、日本人として初めてマイスターとなった偉大なパイオニアです。
シャーデ氏は訃報に大変驚き、残念な表情に。先代:Joachim Schade(ヨアヒム・シャーデ)とも長く親交があったと教えて下さいました。

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マイスター茂木は、高輪台の東京バイオリン製作学校から繋がったライプツィヒでのご縁に、感極まった様子。
今日の訪問の目的は、Jens Peter Schade(イェンス・ペーター・シャーデ)氏の弟、Sebastian Schade(セバスチャン・シャーデ)の作品を再び入手することでした。

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Sebastian Schade(セバスチャン・シャーデ)は、1964年ドイツ・ザクセン州の都市:ハレ(ザーレ)生まれ。
16歳で父:Joachim Schade(ヨアヒム・シャーデ)のもとでヴァイオリン職人としてのキャリアをスタートします。

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ライプツィヒは、マイスター茂木がどうしても外せないと断固として譲らなかった行き先でした。
その後、ドイツ国内各地の工房で下積みを経験する所謂「Journeyman(ジャーニーマン)」 の時代を経て、1990年にドイツ国家資格「Meister」の資格を取得。1999年に35歳で独立。

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フルニシは『セバスチャン初めて弾いたわ~。』と感動の初対面。そうでした、前回は入荷直後に売れてしまいました。
現在56歳。ドイツ楽器製作者協会に所属し、彼の作品は父:ヨアヒム同様に優れたコンサート楽器として、ドイツ国内外で広く使用されています。

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こんな良い楽器を持って、聖トーマス教会でJ.S.バッハの無伴奏ソナタ&パルティータ(弾けないけど)を弾いたら最高だろうなぁ・・・と恐れ多き妄想をしながら試奏させて頂きました。
著名な愛用者には、ベルリン国立歌劇場管楽団及びゲヴァントハウス管楽団の第1コンサートマスターを歴任したKarl Suske(カール・ズスケ)。
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僅か18歳にしてベルリン・フィルハーモニー管楽団のコンサートマスターに着任したSaschko Gawriloff(サシコ・ガヴリロフ)。
www.youtube.com

ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管楽団 第一コンサートマスター:Frank-Michael Erben(フランク=ミヒャエル・エルベン)。
www.youtube.com


などなど、世界中の音楽家に愛されている現代作家です。(Sebastian Schade氏ご本人からの情報提供に基づいて記載させて頂いています。)

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滋味豊かな印象を受ける精巧なクラフトワークにも注目。

前置きが長くなりました。
それでは、今回入手しましたSebastian Schade(セバスチャン・シャーデ) 2020年モデルをご紹介します!

Sebastian Schade, Germany – Halle/Saale, 2020

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Sebastian Schade, Germany – Halle/Saale, 2020
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Sebastian Schade, Germany – Halle/Saale, 2020
名器:Antonio Stradivari(アントニオ・ストラディバリ)1705年のインスパイア作品。
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「東欧のストラディバリウス」たらしめる所以となった、シャーデ・ファミリー直伝の代名詞的モデルです。
精巧なつくり、職人技が光る美しい仕上げ、クレイジーな杢目に我々は即虜になりました。スムースで懐の深い音質は、コンサート楽器として活躍することをお約束致します。
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Sebastian Schade セバスチャン・シャーデ

はぁ~満足満足・・・と思ったのも束の間。
筆者のスカウターから姿を消し、独り無心にカメラのシャッターを切るマイスターの姿が。

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マイスター、それなんすかね。

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ウーン、このエッジワーク・・・。

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独特のCカーブの汚し方・・・。

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この表面のツヤ感と肌ざわり・・・。

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どこかで見覚えのあるスクロール・・・。

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こいつはまさか・・・。

セバスチャン・・・かーらーの~?

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まさかの・・・。

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ヨアヒム・シャーデが~、、、

くーーるーーーーー!!!!

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キターーーー!凄いサプライズ。なぜ、ヨアヒム・シャーデが!?

Joachim Schade, Germany – Halle/Saale, 2010

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Joachim Schade, Germany – Halle/Saale, 2010
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Joachim Schade, Germany – Halle/Saale, 2010
この作品は、死を悟った生前のヨアヒムが、最愛の妻:Regina Schade(レジーナ・シャーデ)さんへ遺産として贈った10挺のコレクションの内のひとつ。
2010年の作で、なんと、「新品」。超レアな逸品です。
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シャーデ・ファミリー、宝玉のコレクション。
『東から客人が訪ねてきたら、これを売りなさい。』と、ヨアヒムは我々の訪問を予見していたのでしょうか。
いや、そう思いたい!私たちは運命に導かれて、選ばれてこの作品と出会えたのだと。

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Joachim Schade, Germany - Halle, 2010
相手の音を上書きしてしまうかのような、果てしないパワー。
サッカーで例えると、激しいゲーゲンプレスのよう。(ちょっと使い方違うか?)
ここから弾き込んでいくと、一体どんな未来が待っているのでしょうか・・・。

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Joachim Schade, Germany - Halle, 2010
我々はこの貴重な作品をしかと受け取り、必ず良縁をつなぐことを約束し、シャーデ工房を後にしたのでした。

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貴重な逸品を譲って頂き、ありがとうございました!
ちなみに、Joachim Schadeの「チェロ」もあったのですが、残念ながら買付ができるコンディションではありませんでした。苦渋の決断ですが、何卒ご了承下さい。

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お蔵入りにすると勿体ない写真なので載せておきます(笑)
2020年春の買付、これにて終了!
レジーナさん、ヨアヒム、セバスチャン、お世話になりました!どうもありがとう!!いつまでもお元気で。Besten Dank!!!!
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夜は翌日のフライトスケジュールもあって、フランクフルトへ移動しました。

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移動中もやっぱりお仕事。頑張ったその先に、自分たちへのご褒美が待っています・・・。

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ここはいつも訪れる馴染みの造り酒屋。

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自家製のアップルワイン。地元の人達もこれを飲みに来ています。

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シュバイネハクセ。スモールサイズをお願いしました。

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ソーセージ、ザワークラウト、マッシュポテト。定番もやっぱり食べておきたいので。

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イェーガー・シュニッツェル。キノコのホワイトクリームソースがかかっています。

完全に予算オーバーでしたが(一応、食べるものにも予算があります笑)、今夜は打ち上げですので、マイスターの大盤振る舞いで打ち上げです。マイスター、ごちそうさま~。

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めでたしめでたし。

www.tripadvisor.jp

最後にご挨拶。

ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
新型コロナウィルス感染拡大が騒がれている中、買付ブログを更新し続けていくべきかどうか、正直悩みました。
しかしながら、本当に有難いことに、毎回ブログの更新を楽しみにして下さるお客様も少なからずいらっしゃる・・・という事を大切に考え、細々と更新を続けさせて頂きました。
『読みましたよ~あの楽器ある?』の一言が、明日への活力となっております。本当にありがとうございます。
今回買い付けた楽器たちは、全国数カ所を巡る展示会「楽器フェスタ」でお披露目予定です。
皆さまとまた会場でお会いできることを楽しみに、そして現在の状況が一日も早く終息することを願って、2020年春の買付ブログを終わりたいと思います。
ここまでご覧くださり感謝申し上げます。


またお会いしましょう!Tschüss!!

今回買い付けた楽器は、楽器フェスタでお披露目します

今回マイスター茂木が買い付けを行った楽器は、5月〜7月各地(グランフロント大阪・横浜みなとみらい・名古屋みなとアクルス・松本パルコ・南船橋・イオンレイクタウン・仙台泉・札幌クラシック)の島村楽器で開催される、島村楽器楽器フェスタにて展示・お試しいただくことが出来ます。
順次情報を公開致しますので、楽器フェスタページもあわせてご覧ください。


2020年春 楽器買い付けレポート

2020年春 弦楽器買い付けレポートその6 「プラハ編」

今回の買い付けは、2020年2月13日~2020年2月21日に行いました

Dobrý den!! グランフロント大阪店店長の古西です。
5日目の買い付けはウィーンから4時間かけて、チェコの首都プラハに入ります!

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チェコ共和国は、神聖ローマ皇帝が創り上げた、美しき装飾が施された建造物が建ち並ぶ美しき帝都があり、長い歴史で知られる中央ヨーロッパの国です。

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首都プラハには 中世の街並みが保存された旧市街、またそこには有名なスメタナの交響詩『我が祖国』の美しい旋律そのままにヴルタヴァ川(ドイツ語でモルダウ川)が流れ、彫像が並ぶカレル橋が架かった、世界遺産であるプラハ城が聳え立ちます。

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我々はプラハに到着し、早速買付へ。
ここでの目的は良質なチェコ・ドイツのモダンバイオリンです。17世紀から続くチェコの伝統的な楽器製作では優秀な製作家が多く、数々の良質なバイオリンが多数存在します。
その中でもシュピードレンファミリーは数々のコンクールを受賞しチェコでは代表的な製作家です。

1軒目は何度も訪問させていただいております、自身が製作家でもありディーラーでもあるMiroslav Bures(ミロスラフ・ブレス)氏のAtelier Paganini(アトリエ・パガニーニ)です。

道中、プラハ国立歌劇場を眺めながら圧倒されつつ向かっていると、ブレス氏から連絡が!我々が要望した内容について、何と‼、バイオリン83挺用意してるよとメールが。
83挺!!

いつもながらありがたい限りです!せっかくご用意いただいたバイオリンを、タイトなスケジュールの中で83本どのようにして選定するか、、、、、、道中協議しながら向かいます。

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ブレス氏より今回ご用意いただいた楽器のご説明をいただき早速選定です。
まずはチェック項目を限定し、糸山と筆者で検品&音のチェック、クリアしたものをマイスター茂木で再チェックしていきます。

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また、Atelier Paganiniはこだわりのオーダーアンティーク什器に、所狭しと楽器が陳列されており、古い楽器を更に際立たせます。

一通りチェックを完了させて更に厳選していきます。冒頭でもご説明させていただいた通り、チェコにも優秀な製作家が多く1挺ごとに確認を行っていきます。

チェコの楽器はフレンチやジャーマンとはまた違った音色を楽しめる為、モダン楽器をお探しの方に、バリエーション豊富な音色の中から最適な1挺をお選びいただけるようにチェコバイオリンも数多く取り揃えております。

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今回は83挺の中から厳選を重ね、9挺買付けることができました。

お値段も40万~100万以内の価格でご案内ができるかと思います。
それではご紹介です。

Josef Patocka 1920, Czech

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Josef Lidl 1928, Czech - Brno

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F.Bocek Schoenbach School, label A.Strad 1723, Czech

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Robert Forberger 1928, Germany

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Ladislav Prokop 1940, Czech

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Julius A.Hubicka Student , Czech

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Josef Antonin Cermak 1932, Czech

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Franticek Zyka 1945, Czech - Brno

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Tirol School ca1800, label F.Ruggeri , Austria

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今回も我々の買付にご尽力いただいたブレス氏の工房を後にし、プラハの中心街へ。

人通りも多く活気にあふれたプラハの町は、大作曲家ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの後半生を描いた映画「アマデウス」の撮影がされた場所であり、モーツァルトは幼いころにウィーンからチェコのオモロウツに移り住み、ブルノでのコンサート(当時11歳)やプラハでオペラ、ドン・ジョヴァンニを書き上げ、エステート劇場で初公演が行われるなど、モーツァルトの足跡を辿る上で欠かせない場所となります。

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次に訪れるのは、プラハの市街でお店を構えるHRON(ホロン)氏の元へ。
今回もVaclav Pikrt(ヴァークラフ・ピクルト)氏と事前に連絡を取り、何度も買付を行っているホロン氏のお店で待ち合わせを行いました。

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ピクルト氏は名門シュピードレン一族の4代目、ヤン・シュピードレン氏の1番弟子としてシュピードレン工房で研磨を積み、自身の工房で製作を行っているマエストロです。

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見渡すと数多くのバイオリンが展示されています。もしかしたら全てのバイオリンを弾いたのでは?と思うぐらいじっくりこちらでも選定を行いました。その中でも一際気になるバイオリンが数挺。

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チェコでは最も有名なシュピードレン一族は、Frantisek Spidlen (1867-1916) → Otakar F. Spidlen (1896-1958) → Premysl O. Spidlen (1920-2010) そして現在の4代目 Jan B. Spidlen (1967- )となる名門です。

選定の中で一際異彩を放つバイオリンが。3代目Premysl O. Spidlen (1920-2010) のバイオリンです!
流石ピクルト氏。素晴らしいバイオリンをお持ちです。今回は買付を見合わせましたが、滅多にお目にかかれない逸品です。

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また、チェコ楽器製作協会会長を務めた名工:Karel Vavra(カレル・ヴァブラ)の1985年の作品。
1930年の1枚板ルーマニアン・メイプル古材、1932年のボヘミアン・スプルース古材を使用した、素晴らしいガルネリモデルです!
Vavraオリジナル証明書付きです。

Karel Vavra 1985 , Czech

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そして、厳しい戦時中を南チェコで生き抜いたIgnatius Market(イグナシウス・マルケット)の1947年製作品と、チェコの昔の手工量産メーカーLadislav F.Prokop(ラディスラヴ・プロコッフ)の1926年製ハイエンドモデルです。
こちらのも証明書付きです。

Igunatius Marker 1947 , Czech

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Ladislav Prokop 1926, Czech

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どれも素晴らしい楽器であり、こちらの3本を買付することができました。すべて証明書付きです。
ありがとうございます!

ウィーンから長旅でのプラハ入り買付。非常にたくさんの良質なバイオリンと出会うことができました。楽器フェスタでお披露目できるのが楽しみです。

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すでに日も暮れて、プラハ天文時計を眺めながら、明日のライプツィヒでの万全の買付を行う為、これまでの長旅の「胃」の調子を整えるべく馴染みの中華料理屋へ。

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馴染みの味で調子を整えた後は、折角のプラハでの買付ですので、世界遺産を眺めながら歩いているとGoogle Mapに何やら気になる表記が。
「ジョン・レノンの壁」??
気になるので見に行くことにしました。

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ジョン・レノンもチェコに所縁があるのかなと思いながら調べてみると、チェコでは1960年代の共産党体制により自由を規制されていた時代が長く続き、市民の心の叫びとして、壁にメーセージを書き込み、共産党体制が終わるまで幾度となく塗り替えられてきたようです。

この壁は、ジョンレノンがなくなった1980年に肖像画をはじめ、インスピレーションを受けた若者がメーセージを書き残したことが始まりだとか、、。それ以来自由の象徴として、残されているようです。

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なんともインスタ映えする場所ですね!

次回はライプツィヒ編です。お楽しみに!

今回買い付けた楽器は、楽器フェスタでお披露目します

今回マイスター茂木が買い付けを行った楽器は、5月〜7月各地(グランフロント大阪・横浜みなとみらい・名古屋みなとアクルス・松本パルコ・南船橋・イオンレイクタウン・仙台泉・札幌クラシック)の島村楽器で開催される、島村楽器楽器フェスタにて展示・お試しいただくことが出来ます。
順次情報を公開致しますので、楽器フェスタページもあわせてご覧ください。


2020年春 楽器買い付けレポート

2020年春 弦楽器買い付けレポートその5「ウィーン編 Part2」

今回の買い付けは、2020年2月13日~2020年2月21日に行いました

どーも皆さんGuten Tag!!
シマムラストリングス秋葉原:マネージャーの糸山です。
先日に引き続き、今年はベートーヴェン生誕250周年のメモリアルイヤーということで、楽器買付としては初めて「音楽の都」ウィーンを訪れています。

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世界三大ピアノの1つ、ベーゼンドルファーのショールームも楽友協会に併設。このコンサートホールとベーゼンのピアノは歴史的にも深い関りがあります。

本日は、ウィーンゆかりの音楽家たちが贔屓にしている、これまた凄腕の弓職人をご紹介したいと思います。

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ウィーン中心街から車で20分弱、「Meidling(マイドリンク)」という街を訪れました。

ここウィーンで弓を専門に製作するBogenmacher(ボーゲンマッヒャー=弓職人)、Thomas M.Gerbeth(トーマス・M・ゲルベス)氏をご紹介致します。

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左からマイスター茂木、ゲルベス氏、奥様のアンケさん、グランフロント大阪店の男前店長フルニシ。親方がTシャツ姿なのは、今日は工房の定休日だったからです。無理を言って我々の訪問アポイントを受けて下さいました。Danke!!

ゲルベス氏は1968年生まれ。
見習い時代から「ジャーニーマン」と呼ばれる所謂"渡り職人"にかけての下積み時代は、Wolfgang Dürrschmidt(ヴォルフガング・ダルシュミット)、R. Herbert Leicht(R.ヘルベルト・ライヒト)、Günter A. Paulus(ギュンター・A・パウルス)、Steffen Kuhnla(シュテファン・クンラ)、そしてRichard Grünke(リヒャルト・グリュンケ)など、ドイツ各地の工房で腕を磨きました。

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ゲルベス氏はドイツ仕込みのドイツ語なので、トライリンガル茂木もスラスラとお話していました。

1992年にはイギリス・マンチェスターのコンペティションで金メダルを受賞。1997年にはドイツ・ミッテンヴァルドのコンペティションでも金メダルを受賞しています。

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弓製作のコンペティションでは多数の受賞歴があります。

1996年には当時パリに居た現代巨匠:Stéphane Thomachot(ステファン・トマショー)の工房でスキルを磨き、翌年1997年にここウィーンで独立を果たしました。

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清掃が行き届いた美しいアトリエ。木くずは綺麗に掃除されていました。にもかかわらず、センターに無造作に置かれたカバンの持ち主は誰でしょう?過去のブログを読み返して、ぜひ犯人を見つけて下さい。

こちらの工房は何名の職人が働いているのか?・・・と聞くと、工房メンバーはゲルベス親方と製作アシスタントが1名。

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優秀なアシスタントさんも今日はせっかくの定休日だったのに、我々のせいで出社を命じられたのかと思うと心が痛みます・・・。ちゃんと代休もらってね。
そして、毛替えだけを専門で行う奥様アンケさんと3人で運営されています。
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奥さんのアンケさんは毛替えだけを担当する『毛替えのスペシャリスト』。ご両親はヴァイオリニストで、アンケさんご自身も幼いころからヴァイオリンの英才教育を受けていました。

陽がたっぷり差し込むアトリエの窓際には、ワークベンチが4台。

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そのうち、ワークベンチ1台はラッピング(巻き線)専用です。いーとーまきまき♪
ここでは少数精鋭のメンバーで、年間約40本の弓を製作しているそうです。
・・・ということは月に3、4本のペースですので、1人で製作している弓職人、例えばEmmanuel Carlier(エマニュエル・カリエール)並みに製作本数が少ないことになります。

『いやいや。月3本って。冗談はヨシコチャン。職人が3人もいるんだから、本当はもっと作れるでしょ?』
と、勘の鋭いマイスター茂木は即疑いの目を向けたのですが・・・。
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壁にはThomas M. Gerbeth氏がドイツ国家資格「Meister」であることの証明書が飾られています。(マイスター茂木も持っていますよ♪ 「自称マイスター」じゃないですよ♪)手前は、弓に焼印を入れる道具と金属加工をするフライステーブル。
製作本数が極端に少ない理由、それは一言でいうとカスタマイズです。
ゲルベス氏の工房では、演奏家の好みや使い勝手に合わせて、1本1本絶妙な材料チョイスと仕様変更を加えて製作しているのです。
特筆すべきは、こちらではF.X.トルテやD.ペカットなどの貴重なオールド弓を、外観・重量・反り・バランス・重心や木材のコシに至るまで、超こだわって弓のコピー製作を行う技術を持っていることです。
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粗削りされた弓のスティックは、それぞれのフェルナンブーコの特性を科学的に調べて記録しており、その特性によって予め色分けがされています。
要するに、、、
『僕の持っているトルテの弓と弾き心地が変わらない弓を、寸分の狂いもなく完璧に作って欲しい。』
・・・という、むちゃくちゃ難解な依頼に常時対応している訳なのですが、何故そのような「コピー弓」には需要があるのでしょうか?
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こだわりの強い弓職人の中にも、細かい話になると結局最後は感覚的な説明になることがありますが、ゲルベス氏は論理派。分かりづらい弓作りの良し悪しを「見える化」しています。
これもチコちゃん風に簡単に説明しちゃうと、
弓を使うのがもったいない。・・・から~、です。
(・・・って言い切ってしまいましたが、理由はお客様によって様々あると思います。)
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気になるヘッド型を発見。あのレオニダス・カヴァコスも愛用者の一人。

弓を使うのが勿体ない理由。ここからは筆者の想像(独断と偏見)で書きますが・・・、例えばF.X.トルテの場合。プロの演奏家が本番で使うようなコンディションの良い弓ですと、その価値は数千万円。最も高値が付いたのはフランスのVichyオークションで、576,600ユーロ(≒6,935万円)で販売される名弓です。
www.thestrad.com
1年の半分以上は演奏旅行に出ている・・・という演奏家の場合、数千万円もするF.X.トルテを常に持ち歩くのって、何だか怖いですよね?
盗難のリスクや、税関でいちいち止められて説明するのも大変です。
さらには、弓を折ってしまった・・・という移動中の不運な事故も、実は少なくはないのです。(スターンがF.X.トルテの弓をプラプラしながら歩いていたら折れちゃった・・・という逸話を聞いたことがあります。。)

今度は演奏家の練習時間を考えてみましょう。
下手したら平気で「半日以上練習する」・・・なんていうプロの方もいらっしゃいます。そのような状況下で、毎日毎時毎分毎秒、F.X.トルテで練習するでしょうか?
ベートーヴェンの交響曲全曲連続演奏会では、オーケストラの皆さんは弓はどうマネージメントされているのでしょうか?
(ぜひご教示いただけますと幸いですー!)
mainichi.jp
ワーグナー作曲のオペラ「ニーベルングの指環」は、仮にブッ通しで演奏すると15時間もかかるのですが、これをF.X.トルテで弾くのでしょうか・・・?(余裕で弾くよ・・・って方がもしいらっしゃいましたら、大変申し訳ございません。あくまで私の偏見です。。)

弓は高価なものになればなるほど、
TPOによって使い分けるのが一般的だと思います。
本番とレッスン。コンサートホールと練習室。オーケストラとカルテット。30分のミニコンサートとワーグナーのオペラ。室内と野外。ゲネプロとこそ練。マチネとソワレ。ウィーンと日本。
プロでもアマチュアでも、TPOは果てしなく色々あります。色々あるからこそ、こんなニーズが生まれます。
いつでも(Time)、どこでも(Place)、どんな状況であっても(Occation)、常に最高の演奏がしたい。=同じ弓で弾きたい。
ちょっと強引に「同じ弓で弾きたい。」に繋げましたが、細かい話は止めましょう(笑)
その演奏家が今現在使っている「この弓が最高。」だと仰るのであれば、弾き方が変わらないように、同じ弾き心地の弓を求めるニーズが存在します。そして、それに応えているのがゲルベス氏です。
では、どうやって再現するのか?2つだけ特別に教えて頂きました。
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マイスター茂木も『個人メーカーの弓作りでここまで徹底的にやっている職人は初めて。』との事。最先端技術に食い入るように見入っていました。
まずは3D-CADの導入。
弓自体が自由曲線が多い形状ですので、図面で正確におこすのは至難の業です。
ゲルベスさんの工房では三次元計測機を使用し、寸法・形状を精密に測定し、立体図面を360度グラフィカルに確認することが可能です。
また、実際に製作した弓とを比較し、細かい誤差を随時チェックすることも出来ますので、時間をかけて正確なレプリカを作り上げることが可能になります。
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壁にはストップウォッチのような物が10個。
2つめは、ここの壁にある装置で弓を正確に採寸しながら削ってゆきます。
これはストップウォッチではなく、日本のメーカー:ミツトヨさんの「デジマチックインジケータ」という精密機器。
フェルナンブーコの厚みを1/100mm単位で測定します。
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ここに弓をセッティングし、スティックに測定子を落とします。
すると、パソコンの画面に測定データが秒で算出されます。
目標値となるデータは、予め演奏家から預かったオリジナルの弓から採寸済みですので、コンピューターが指し示す目標値に向かって手作業で削ってゆきます。
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目標値まであとどれぐらい足りないのか、データを見て瞬時に判断することが可能です。
弓が出来上がっても、最後は製作者自身&奥さんのアンケさんが実際に試し弾きを重ねて、微調整をかなり加えてから完成させるそうです。
理由は、
『俺たちの弓は新品でも馬毛に松脂が既にノッているからね。誰かが弾いていたUSEDじゃないから安心してね。いくら設備投資をしても、やはり最後は「人間の感覚」を一番大事にしているんだ。』
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スティックのデータ採寸は製作過程だけでなく、完成後も「毛を張っていない状態」と「毛を張った演奏時の状態」まで比較測定を行い、元となったオリジナル弓のデータと忠実に重なり合うまで、繰り返し行われる。途方もなく果てしない作業。
ゲルベス氏のご紹介の締めくくりに、ご愛用されている錚々たる面々をご紹介させて頂きたいと思います。(以下、敬称略で大変恐縮です。)

ウィーン・フィルハーモニー管楽団・元第1コンサートマスターのWerner Hink(ウェルナー・ヒンク)。


ウィーン・フィルハーモニー管楽団・現コンサートマスターのFlorian Zwiauer(フロリアン・ツヴィアウアー)。


ウィーン育ちのヴァイオリニスト:Julian Rachlin(ジュリアン・ラクリン)。


ヴァイオリニスト:Julia Fischer(ユリア・フィッシャー)は、ハイフェッツが愛用したF.X.トルテのコピー製作を依頼しています。


などなど、ここに書ききれないほど大勢いらっしゃいます。本当はお一人お一人丁寧にご紹介するべきところなのですが、ブログ原稿の提出期限も差し迫っていまして・・・、また後日改めて別紙にてご紹介させて頂きたいと思います。何卒ご了承ください(泣)

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顧客には錚々たる面々が名を連ねます。
肝心の買い付けはと申しますと、『オーダーしてくれないと手元に売れる弓はないよ!』という事でしたので、金黒檀のヴァイオリン弓、金黒檀のチェロ弓の2本をカスタムオーダーして参りました。

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こちらも著名なヴァイオリニスト(ビッグネームです!!!!)からの依頼を受け製作した、金黒檀のヴァイオリン弓。
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名弓:ドミニク・ペカットのフルコピー・モデルです。弾き心地、手元のフィット感、極上物でした。余談ですが、フルコピーと言ってもバイオリンやチェロ本体のように「アンティーク・フィニッシュ」ではありません。
入荷はまた無理を言って5月頃の予定です。完成を楽しみに、お待ちくださいませ♪
また、ご自身のオールドボウをゲルベス氏にコピー製作してもらいたい・・・というご相談は、是非当社まで♫
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貴重な情報を余すことなくシェアして頂いたゲルベス氏に感謝!また訪れたい名工です!


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ウィーンの夜は、ベートーヴェンが第九を作曲したというホイリゲ(造り酒屋)で食事をしました。

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すぐ近くにベートーヴェン博物館(ハイリゲンシュタット遺書の家)もあったのですが閉館時間までに仕事が間に合わず、残念でした。
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自家製のスパークリングワインで乾杯。ベートーヴェンという理由をこじつけて、有難く頂きます(笑)
www.tripadvisor.jp
ウィーンの街はたった1日。非常に名残惜しいですが、翌朝早朝から電車移動。次の行き先はプラハです!

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ヨーロッパ各地で見かけた電動キックボード「Lime」。日本でもいくつかの都市で試験的に運用されはじめているみたいです!
それでは今日はこの辺で。
Tschüss!!

今回買い付けた楽器は、楽器フェスタでお披露目します

今回マイスター茂木が買い付けを行った楽器は、5月〜7月各地(グランフロント大阪・横浜みなとみらい・名古屋みなとアクルス・松本パルコ・南船橋・イオンレイクタウン・仙台泉・札幌クラシック)の島村楽器で開催される、島村楽器楽器フェスタにて展示・お試しいただくことが出来ます。
順次情報を公開致しますので、楽器フェスタページもあわせてご覧ください。


2020年春 楽器買い付けレポート

2020年春 弦楽器買い付けレポートその4「ウィーン編 Part1」

今回の買い付けは、2020年2月13日~2020年2月21日に行いました

皆さんこんにちは。
シマムラストリングス秋葉原:マネージャーの糸山です。
今年はベートーヴェン生誕250周年のメモリアルイヤーということで、楽器買付としては初めて「音楽の都」ウィーンを訪れました。

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ベートーヴェンは1770年ドイツ・ボン生まれ。17歳の時にウィーンでモーツァルトと出会い、22歳でハイドンに弟子入りのためウィーンへ移住。以来ボンに戻ることはなく56歳で亡くなるまでの35年間をウィーンで過ごしました。

街にはベートーヴェンのほか、ウィーンゆかりの作曲家たちの石像をあちこちで発見。(モーツァルトだけ探せず・・・。)

まずは歌曲王:フランツ・シューベルト。

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シューベルトの石像。宮廷礼拝堂聖歌隊(現:ウィーン少年合唱団)のメンバーであった生粋のウィーンっ子。ベートーヴェンを崇拝し、ベートーヴェンの葬儀では棺を担いだという話は有名ですね。31歳と短命でしたが1,000曲近くの作品を残しました。


交響曲の大家:アントン・ブルックナー。

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ウィーン国立音楽大学の教授を務めたブルックナーの石像。優秀なオルガニストとして知られていましたがウィーンに移住してから交響曲の創作に集中し、9曲のシンフォニーを遺しました。皆さんは何番がお好きですか?(私は7番かな・・・。)


ワルツ王:ヨハン・シュトラウス2世。(キラッキラ!)

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ウィーナー・ワルツの全盛時代を築いたヨハン・シュトラウス2世の記念碑。ヴァイオリンを弾きながらオーケストラの指揮をする「弾き振り」でブイブイ言わせていたので、このデザインになったとか?毎年恒例のウィーンフィルのニューイヤーコンサートでは、シュトラウスの曲で構成されたプログラムが世界各国で中継されています。


そして、グスタフ・マーラー大先生の石碑。

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マーラーはウィーン国立歌劇場の総監督、ウィーン・フィルハーモニー管楽団の首席指揮者を兼任しました。村上春樹さんの著書:「小澤征爾さんと、音楽について話をする」ではマーラーの音楽について触れられているのですが、読後は聴き方が変わって面白いですよ♪

ベートーヴェンが半生を過ごしたウィーンの街は、4世紀以上に渡ってクラシック音楽の中心地でした。
音楽の繁栄はウィーン市内の作曲家、楽譜出版社、ピアノづくり、そして楽器の生産にも大きな影響を与え、目録や領収証等に確認される市の重要なアーカイブ資料には、ウィーンの王族や貴族へ納入した楽器の多くが、地元ウィーンの職人たちが製作したことが分かっています。

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ドイツ生活時代にウィーンは何度も訪れたというマイスターも、「ウィーン楽友協会ホール(Musikverein Wien)」は初体験。

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私達がウィーンを訪れた3日後に、ここで五嶋みどりさんがシューマンのヴァイオリン協奏曲をウィーン・フィルをバックに演奏する・・・というニアミスを犯しました(泣)もっと早く知っていたら・・・。


今回はウィーンで活躍する演奏家のために日々腕を揮う職人のもとを訪れ、メモリアルイヤーに相応しい楽器を見つけて、『ベートーヴェンゆかりのお宝』とこじつけさせて頂きたいと思います。笑

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ウィーン・コンツェルトハウス。ここも、私たちが訪れた1週間後にNHK交響楽団のヨーロッパツアー・コンサートがあるというニアミス(大泣)

私がリサーチを重ね、絶対に訪ねると決めた工房はウィーンフィルハーモニー管楽団御用達の由緒ある工房。レディース・エン・ジェントルメン。
Wilfried Ramsaier-Gorbach(ヴィルフリート・ラムザイヤー・ゴアバッハ)氏のアトリエです!

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ゴアバッハ氏はドイツ・シュトゥットガルト生まれ。1871年から続くウィーン最古の老舗ヴァイオリン工房を引き継いでいる、凄腕のマイスターです。

なんとここの工房、ウィーン学友協会ホールの「楽屋口」と繋がっているんです!凄すぎ!!
何を隠そうこのゴアバッハ氏。ウィーンフィルハーモニー管楽団「専属」の楽器修理工として、日々ご活躍されているのです。
www.facebook.com

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オーストリアはドイツ語圏ですが、マイスター茂木によるとウィーンのドイツ語は「オーストリアドイツ語」と呼ばれるほど一般的なドイツ語とは結構違うらしく、安全策をとって今回は英語メインで会話をしていました。

ゴアバッハ氏はウィーンフィルと共に日本にも10回以上訪れており、よく秋葉原の電気街で工具を買い求めているのだそうです。意外に身近な所まで来てたのでビックリです。笑

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ゴアバッハ氏が『秋葉原で購入した』と、ニコニコで貸してくれたライトを使うマイスター茂木。この人、職場秋葉原です。

1800年代のヴァイオリンを中心に、幅広いラインナップを買い付けさせて頂きました。

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さすがは御用達とだけあって音作りがとても上手く、選定は非常に悩みました…。
それでは、ここでウィーンフィル御用達の由緒ある工房で買い付けた、選りすぐりのヴァイオリン(の一部)をご紹介させて頂きます!

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ゴアバッハ氏から1挺1挺、楽器の情報を丁寧に教えて頂きました♫

German Violin "Josef Klotz" Label, ca1860 - 1880

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German Violin "Josef Klotz" Label, ca1860 - 1880(証明書付)
19世紀後半に製作された作品です。個性的なF字が愛くるしいお顔立ちの楽器ですが、可愛らしさのかけらもない渋っ渋のジャーマンサウンド。

Sachsen Arbeit "Antonio Stradivarius 1713" Label, ca1880 - 1900

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Sachsen Arbeit "Antonio Stradivarius 1713" Label, ca1880 - 1900(証明書付)
東ドイツ・ザクセン州で19世紀後半に製作された作品で、よく鳴ります!グランフロント大阪店マネージャー:古西もチョット弾いて『ハイ、もうこれ絶対買い!』ってなりました。面構えもなかなか格好良いですね~。

Sachsen Arbeit, ca1870 - 1880

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Sachsen Arbeit, ca1870 - 1880(証明書付)
こちらも上記と同じくザクセン・スクールの作品。経年変化で熟成された音色が楽しめる、素晴らしいジャーマン・ヴァイオリンだと思います!

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・・・と、ここまで全て100万円以下でご提案できる予定です。50万円以下の楽器もあります♪

ゴアバッハ氏にご協力をお願いしまして、今回は100万円以下の楽器についても全て例外なく「証明書」も付属します。

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ウィーンゆかりの「お宝」探し。何度も弾いて、調べて、悩んで、この楽器に決めました!
お目当てのオーストリッチ・オールド・ヴァイオリンも発見。ウィーンの名工、1795年のMathias Thir(マティアス・ティール)オリジナルラベル入りの楽器を購入しています。

Mathias Thir, Austria - Wien, ca1795

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Mathias Thir, Austria - Wien, ca1795

マティアス・ティールは、ハイドンやベートーヴェンが活躍した時代における、ウィーンの代表的なリーディング・メーカーでした。名器:Jacob Stainer(ヤコブ・シュタイナー)に影響を受けたとみられ、ハイアーチを特徴とした宮廷サロン風の作品を作り上げ成功を収めました。
ハプスブルク家の宮廷で演奏されていたかもしれない・・・と考えると、とても有難い気分になります。(あくまで推測です。)音色はブラックな見た目からは想像できないほど、甘いVoice。ゴアバッハ氏から『ベートーヴェンもこのヴァイオリンの音色を聴いたかもね~。』なんていうリップサービスも。笑(あくまで推測です。)

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マティアス・ティールのオリジナルラベル。この楽器にはWilfried Ramsaier-Gorbachの鑑定書が付属します。

ゴアバッハ氏の工房で選んだ楽器は全部で11本!1件あたりの買付本数としては、異例の多さ。大豊作です!!
ウィーンフィル専属の工房で選定だなんて、とても贅沢な買い付けができたと思います。

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秋葉原でお買い物際には、ぜひシマムラストリングス秋葉原にお立ち寄り下さい。Danke!!
次回はウィーンの弓職人をご紹介します。

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ウィーンといえば、ウィンナーシュニッツェル。コンサートは聞き逃しましたが、名物料理は漏れなく頂きました。
本日はこの辺で。Tschüss!!

今回買い付けた楽器は、楽器フェスタでお披露目します

今回マイスター茂木が買い付けを行った楽器は、5月〜7月各地(グランフロント大阪・横浜みなとみらい・名古屋みなとアクルス・松本パルコ・南船橋・イオンレイクタウン・仙台泉・札幌クラシック)の島村楽器で開催される、島村楽器楽器フェスタにて展示・お試しいただくことが出来ます。
順次情報を公開致しますので、楽器フェスタページもあわせてご覧ください。


2020年春 楽器買い付けレポート

2020年春 弦楽器買い付けレポートその3「フランス編 Part3」

今回の買い付けは、2020年2月13日~2020年2月21日に行いました

Bonjour‼︎ グランフロント大阪店店長の古西です。
買い付け3日目はパリに次ぐ第2の規模を持つ都市リヨンへと向かいます。
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TGVで2時間の旅の為、早朝からパリを出発。
こういう移動時間はゆっくり執筆できる貴重な時間です。

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リヨンは、フルヴィエール・古代ローマ劇場やノートルダム大聖堂、サンジャン大教会、旧市街にある中世やルネッサンス時代の建築など、2000年の歴史を感じる素晴らしい街です。

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フルヴィエール・古代ローマ劇場
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ノートルダム大聖堂
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サンジャン大教会

軽く食事を済ませ、早速買い付けです!まず最初は巨匠Franck Daguin氏のアトリエへ

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Franck Daguin氏は18歳よりJ.Schmittの元で弓製作を学び、その後、Daniel Scafflと働いた後に、自身の工房をリヨンに開いています。
数多くの一流プレイヤーのオールド弓の修復、修理など経て、現代の世界最高の弓製作家の1人として認められております。

  • 1991年 Mention Speciale Paris
  • 1992年 Grand Prix des Metiers d Art Lyon
  • 2004年 Mention Speciale Paris

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今回はFranck Daguin氏ご本人にお会いする事ができ、娘のAlice氏と共に出迎えていただきました。Merci!
今回も多数ご用意いただき感謝です!では早速選定開始です。

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まずはFranck Daguin氏のバイオリン弓です!
まず驚かされるのはこの極上虎杢フェルナンブーコ材!なかなかお目にかかれない逸品。
そして弾き手のインスピレーションを最大限に表現できる素晴らしい弓です!正直なところ、、、別格です!

それではご紹介します。

Franck Daguin, France - Lyon, 2020

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正直なぜこれまでにもパーフェクトな弓を作れるのかAlice氏にお伺いすると、、、
「Because Franck Daguin!」
納得のご回答でした!恐れ入ります。
この後は娘さんのAliceの弓を選定させていただき、バイオリン弓2本を仕入れることに決めました。
前回の買い付けた弓は全てSold Outです。
その内の1本をご紹介。

Alice Daguin, France - Lyon, 2020

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またFranck Daguin氏のGold Bowをバイオリン弓1本、チェロ弓1本オーダー。
来年またFranck Daguin氏を訪れるのが楽しみですね。
この後工房も拝見させていただき、現在3月にリヨンで行われるExhibitionに出展する弓の製作を行なっている最中のようで、
出展予定の弓も拝見させていただきました。
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ふと差し出された弓に目を奪われます、、、。
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これは何かと問い合わせてみると、
"Stingray Skin"!、、、、、"Stingray Skin"!??

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一瞬何かわからず差し出されたものを見て驚きです!
そう、「エイの皮」です!入手困難な象牙に代わる新素材として採用しているようです!
皮を触らせていただくと非常に硬い!!
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新しい試みを行いつつ、ここまで昇華させた伝統の技術との融合は非常に興味をそそります。
土曜日の訪問にも関わらずご対応いただき感謝です!Merci !!
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次に訪れたのは、Christian Charmagneのアトリエへ。
ここでは50万〜100万以下でご案内ができるモダンバイオリンを求めての訪問です。
今回はモダンバイオリンの選定を事前に要望し、多数準備いただきました。
それではじっくり選定開始です。Merci!!

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我々は、ネックの角度、高は日本の湿度を考え多少変化が生じることを前提にある程度先まで使用する状況を予測をして計測します。
また、表板、裏板、側板の厚みは音の鳴り方によっては注意しなくてはいけないので調査します。
また、寸法ももちろん重要。基準値外は買い付けることはしません。
その他にも多数チェック項目があります。

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今回は事前に調整をいただいていたこともあり、コンディションは抜群。
リーズナブルな価格帯でご提供できるスペシャルなモダンバイオリンです。
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入念に選定&徹底検品を行い、1本1本製作家の情報の確認。今回はモダンフレンチ、モダンジャーマン含め計8本仕入れることができました。バリエーション豊富なサウンドはきっとお好みの音色に出会っていただけると思います。
それではご紹介します。全て鑑定書ありです。

Mirecourt School , France - Mirecourt

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Jerome Thibouville Lamy, Compagnon, France - Mirecourt

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Marc Laberte, label Stainer 1929, France - Mirecourt

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Jerome Thibouville Lamy, Coussin, France - Mirecourt

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Dresden School, France - Mirecourt

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J.B.Colin, France - Mirecourt

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L.Bernardel, France - Mirecourt

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Jerome Thibouville Lamy, France - Mirecourt

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また事前に用意して頂いた1840年のモダンチェロを選定。著名なオーケストラプレイヤーの遺品であり、超ディープサウンド!!!
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これは凄い逸品です。強烈なインパクトでしたが、残念ながら我々の検品基準に達しなかった為、今回は見送りです。しかし昨年に引き続き素晴らしい買い付けが出来ました。
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午前より4時間ほどの買い付けを終え、少し休憩がてら、リヨンの街並みを眺めに散策です。リヨンはパリとは違い、穏やかで治安も良く過ごしやすい街です。

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疲れを癒した我々が、次に訪れたのはAlexander Snitkovski氏のアトリエ。プロも御用達の高級楽器専門店です。
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迎えていただいたのは、前回同様Demitri Hoffman氏。
Kalaidos Musikhochschuleに所属していた、プロフェショナルバイオリニストです!
モダン、オールドを要望し早速選定開始ですが、やはり出てくるバイオリンは、名のある良い楽器ばかりです。

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今回は今後の買い付けの参考までに立ち寄りましたが、やはり良い楽器は弾き込みたくなるものです。
後ろ髪を引かれつつも今回はこれにて終了!
3日目も満足のいく買い付けができたかと思います。

今日の夕食は軽めにしたいなと、皆でベジタブルな夕食を注文。しかしまた量を間違えました。毎度一品一品が結構なボリュームです。
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フランス3日間の買い付けはこれにて終了。明日はオーストリアに移動して、音楽の都ウィーンでの買い付けです!

今回買い付けた楽器は、楽器フェスタでお披露目します

今回マイスター茂木が買い付けを行った楽器は、5月〜7月各地(グランフロント大阪・横浜みなとみらい・名古屋みなとアクルス・松本パルコ・南船橋・イオンレイクタウン・仙台泉・札幌クラシック)の島村楽器で開催される、島村楽器楽器フェスタにて展示・お試しいただくことが出来ます。
順次情報を公開致しますので、楽器フェスタページもあわせてご覧ください。


2020年春 楽器買い付けレポート

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