島村楽器公式ブログ

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ルシアー駒木のギターよもやま話 その133「晴れ舞台は筋肉バトル!?」

皆さまこんにちは!

梅から雪柳、桜へと咲いていくこの季節最高だよねと思いながら、
それが終わった後の毛虫発生に今から恐怖しかない

ルシアー駒木です

今回は久々ゴールデンギターの話題!

さて皆さま

ゴールデンギターの事はもちろんご存じですよね!

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実はこのゴールデンギター、結構意図的なサウンドメイクをしていました。

マハさんがHistoryを長く使って下さっている事もあって、「らしさ」を全開に尖らせたというか、他のギターとある意味で対極に持っていく感じ。

ちなみに、ですが、皆さんこちらの拙著はご存じでしょうか??


こちらの本で今回の改造内容の根幹になるような理屈を解説しているので、もし詳しく知りたいという方はご一読いただければと思いますが、ゴールデンギターはパーツの選択などもすべて「音の為に」選択していました。

塗装もウレタンを使って少し厚めの仕上げ。ボディの振動を抑える目的です。

今でも「これはこれで一つの正解」だと思っていますが、バンドとのマッチング、他のギター機材とのサウンド差、音響さんの意見、etc...
様々な要因から、もう少し柔らかく、温かい方向にサウンドシフトを試みようという事になりました。

そしてゴールデンギターはVer2へ

まずパーツの変更から試していきます。様々なパーツを一旦つけてみて、耳で確かめ波形で計測し・・・
を繰り返しました。

巻きが楽っていうメリットもありますがそれ以上に「重量アップ」を求めて採用していたロックペグから軽量なものに変更してみたり

左がロック式ですね。

ブリッジも同様に「重量アップ」を求めて、重ための2点支持タイプを選んで固定して取り付ける、、などしていました。
これね。

幾つか試してみます。

結果、
今回ブリッジにはVEGATREMを採用。
このトレモロシステムは、通常「スムーズなアーミングと安定したチューニングを求めて!」みたいな理由で採用する方が多いと思うのですが、質量が元のトレモロに比べて格段に少なくなります。

まずこれが元のトレモロシステムのブロック部分

そして、VEGATREM

VEGATREMの取り扱いは、Solid Bondさん

代表の重田さんにはいつもよくしていただいています。


今回このゴールデンギターにはVEGATREMが今のところ一番よさそうというお話をさせて頂いたところ、重田さんが特別に1セット用意して下さいました。
重田さんありがとうございます!!

そして、パーツの選択は上手くいったのですが、もう少し大きく変化させてもいいかな、、、という事で、ルシ駒大決断!

塗装も薄くしちゃおうと!

という事で完成比較です。
どうですか??

(左)元の塗装、(右)新しい塗装



木目が浮き出るほどの薄さ且つ金ぴか度合いはむしろ増すようにルシ駒頑張りましたよ!



ご本人様にも無事納品。

ライブ当日

マハさん最初のギターテックは私だ!
と言えるのは本当に光栄なことですが、あれからライブの規模も大きくなり頻度も上がった今は、当然プロフェッショナルなテックさんが付いていて下さっていますので、製作者の私も安心です。

ちなみにこの日マハさんが使用した楽器は3本。
ゴールデンギター以外の2本(1本はウクレレ)も、「ルシ駒が米国から持ち帰ったルシ駒しか扱えないJimmyWallace」「ルシ駒がリフィニッシュ&再組み込みしたウクレレの2本です。

誇らしい!

ついにこの時が!!

ライブの詳細はご来場されたファンの方のみのものなので、ここでは差し控えますが、マハさんご本人がSNS投稿された写真をご覧ください!!
みてこれ!


マハさん×ゴールデンギターとmisamisaさんの
ギターVS筋肉!!

こんなの見たことないよ~

最高です。

マハバンド最高

マハラージャンの曲って、抜群のワードセンスで生み出された歌詞とfunkやsoulの影響も色濃い曲のmagicだと思いますが、これって、演奏が完璧でこそクールに仕上がる。演奏力が無いとこのセンス抜君のワードが単に面白い方向に行っちゃう。
マハバンドはその意味でもいつも凄まじいです。もう上手いとかそういう言葉で表現するのは失礼なレベル。

いつもお世話になっております!

皆さまいかがでしたでしょうか

今回のライブはもちろん最高でしたが、
まだまだ改善点は無限に。

とはいえ、まずは今回のライブ大成功にてブログも締めさせていただきます。

ありがとうございました!!

ルシアー駒木でした。

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