島村楽器公式ブログ

全国展開している総合楽器店のスタッフが、音楽や楽器の楽しさや、楽器店にまつわるお話をお伝えします。

2019年 春 弦楽器ドイツ買付レポート Part2

みなさま、Guten Tag!!
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本日は、レポートPart1でご紹介致しました「Benjamin Schröder(ベンジャミン・シュローダー)」さんの工房兼ご自宅へ訪ねて参りました。
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シュローダーさんは素晴らしいキャリアを持ち、ヨーロッパでは同業者が頼るほどの真のエキスパート、そして3人のお嬢様がいらっしゃる優しいお父様でもあるのです。
マイスター:茂木の細かい質問にも、丁寧に確実にお答え頂きます。
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ノンストップのマイスター茂木の質問攻めに、奥様もヘルプしてくださるほど素敵なご夫婦なのです。
シュローダーさんは毎回、私たちの訪問の際に素晴らしい楽器を揃えてくださいますので、1日がかりで集中して選び抜いて参りました!
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この度も、それはそれはたくさんの素晴らしい楽器があり、選定に大変時間がかかりました…。
大体の候補を絞れてきたところで、一度ブレイクで遅めのランチへ。シュローダーさんと奥様オススメのイタリアンをご紹介頂きました!
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アマトリチャーナとアラビアータにご満悦、なんやかんやイタリアン大好きマイスター茂木。
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お店の雰囲気も良く、イタリアの方が経営されているだけあり、本場の味で大変満足のパスタでした!
さて、心も胃袋も満たされ、残るはヴァイオリン最終選定です。
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何度も弾いて、選んで、悩んで・・・の繰り返し。集中力も必要なので、意外に体力を消耗します!
この後も悩みに悩み、こちらでは最終的に6本買付。
中でもこちらの3本は、初めに試奏した時から私たちにアピールしているかのような輝きを放つ存在感の強いヴァイオリンでした。
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3挺ともフランクフルトの名士:ベンジャミン・シュローダー氏の鑑定書が付属します。
18世紀のドイツの名門:クロッツファミリーのオールド ヴァイオリン、その影響を強く受けた19世紀のスクール作品、そして20世紀前半にここ、地元フランクフルトで活躍したメンツィンガーの作品です。

Klotz Family, Germany - Mittenwald, ca1800
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Klotz School, Germany - Mittenwald
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Gustav Menzinger, Germany - Frankfurt, opus 157 1934
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無事長い選定が終わり、ホッとしたところで奥様から「工房にも行ってみる?」と嬉しいお誘いが。
シュローダーさんのジョークに工房のみなさんがほほ笑む和やかな空間で、オープンされた裏板をポンッと私たちの前に置いてくださったシュローダーさん。
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何気なく見せてくださったこのヴァイオリン、なんと「Jacob Stainer(ヤコブ・シュタイナー)」、しかもオリジナルラベルでした…。
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モダンヴァイオリンのスタイルに改良されたシュタイナーを、また元のバロックヴァイオリンのスタイルに戻す作業をしているのだとか・・・。
あたりを見まわしますと、ドイツオールドヴァイオリンの名器がチラホラ。
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なんでも、フランクフルトでこれから「ヤコブ・シュタイナー 400年祭」があるそうで、シュローダーさんは責任者を務めるとの事。
長年、フランスの老舗でストラディバリウスの修復などをしてきた彼ですが、本当にさすがですね!
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シュローダーさん本当に今日は1日お世話になりました!

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名門シュローダー工房からの素晴らしい楽器が届くのを、心より楽しみにしております!!!!
明日は、フランクフルトからライプチヒへ移動予定です。
ドイツの新幹線バージョンで向かうのですが、なんと4時間もかかるのです…。移動時間がたっぷりあるので、買付レポート3でみなさまへ良いご報告が出来るよう、マイスター茂木と作戦会議をしていきたいと思います!
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ランチを15時にとっていたのでお腹は全く空いていなかったのですが、夜中にお腹が空いて寝られなくなるのは困るよね...という結論で
微妙な時間の18時にぺろりとうどんを平らげました。
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マイスター曰く、本日一番の真剣な眼差しをうどんへ向けていたそうです!
それでは、また!Tschüs!!

今回買い付けた楽器は、楽器フェスタでお披露目します

今回マイスター茂木が買い付けを行った楽器は、5月〜7月各地(大阪・横浜みなとみらい・名古屋みなとアクルス・イオンレイクタウン・仙台泉・広島・南船橋・札幌クラシック)の島村楽器で開催される、島村楽器楽器フェスタにて展示・お試しいただくことが出来ます。
順次情報を公開致しますので、楽器フェスタページもあわせてご覧ください。

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