こんにちは、BadCat担当のシミズです!
島村楽器が誇る悪猫アンプブランド「BadCat」は、ギターアンプだけではなく「Siamese Drive」というエフェクターも出しているのですが、実はこのペダル、千葉県が誇るギターポップ雄猫バンド「シャムキャッツ」も愛用してくれているんです。ちなみに「シャムキャッツ」の英語名は「Siamese Cats」。字面的にも大変しっくり来る組み合わせになっております。
♪このままがいいね
近年は年1ペースでアジアツアーに出たかと思えば、春にはホールワンマンライブを成功させ、夏にはフジロックを沸かせるなどインディーズシーンの枠を超えた存在感を見せるシャムキャッツ。アジアンカンフージェネレーションのゴッチさんなど、ミュージシャンや業界人のファンも多いようです。
Virgin Graffiti
そんなシャムキャッツが11月21日にリリースした待望のニューアルバム「Virgin Graffiti」がこちら。ライムを目薬のごとく絞るジャケ写が、何はともあれ衝撃的です。
先日公開されたリードトラック「逃亡前夜」のMVもたまらない仕上がりです。
♪逃亡前夜
“シャムキャッツ史上最もバラエティに富んだアルバム”という今作。レコーディングは今年の春から夏に掛けて行われていたのですが、実はシミズ、幸運にもそんな”Virgin Graffitiセッション”にお邪魔することができました!きっかけは夏目さんからシミズの元に掛かってきた一本の電話でした。
「どもどもー。11月にアルバム出す予定で今レコーディングしてるんですけど、遊びに来ますー?」
2日後、差し入れのドーナツを片手に、意気揚々と渋谷の奥地の某スタジオまで潜入してきました。
スタジオ潜入
スタジオに到着するとでっかいコンソールと元音を忠実に再現するモニタースピーカーがお出迎えです。
こちらはレコーディングのスケジュール表。アルバムリリースに向けて、2日で4曲を録るセッションの真っ只中でした。
シャムキャッツの場合、楽器帯のレコーディング時はグルーブを優先させるため全員でいっぺんに録り、リズム隊優先でギター・ベースに直しあれば録り直しという、スタイルでレコーディングに当たることが多いとのこと。
レコーディング機材紹介! 〜菅原慎一 (Guitar&Vocal)〜
せっかくなので、レコーディング機材も撮らせてもらいましたよ!まず菅原さんのメインギターはこちら。フェンダー ストラトキャスター ’59リイシューモデルです。アンプは米国仕様のベースマンとのこと。
ヴィンテージのギルドも曲によって活躍しているようです。
ボードはこの通り。最近のライブでは多少順番など入れ替えているようですが、概ねこの布陣。
- TC Electronic POLYTUNE CLASSIC | Tuners
- Ibanez TS9 Tube Screamer Overdrive
- BadCat Siamese Drive
- Line 6 DL4 Delay Modeler Pedal
- Strymon Mobius Multidimensional Modulation Pedal
- Electro-Harmonix Deluxe Memory Man Analog Delay / Chorus / Vibrato Pedal
- BOSS - RV-5 Digital Reverb
- Arion SCH-1 Stereo Chorus
- Electro-Harmonix Small Clone Analog Chorus Pedal
Siamese Driveのセッティングはこちら。右チャンネルは基本的に掛けたままで、左チャンネルはソロ用に少しゲインを上げているそうです。スイッチの踏みやすさやトーンの微妙な効き具合が特にお気に入りで「常に良いアンプで鳴らしたみたいな音がする」とのこと・・・ありがたいお言葉!
シミズは個人的にシャムキャッツのあの揺らめき空間サウンドの秘密が気になっていたのですが、菅原さんに直接聞いてみたところ、長年愛用中のLINE6、そしてStrymonで主に作っている、とおっしゃっていました。
その他、今回のレコーディングでは80年代テイスト出すために、当時ファンクシーンなどでも使われていたYAMAHA DX100も一部使用したそうです。
レコーディング機材紹介! 〜夏目知幸 (Vocal&Guitar)〜
ライブでも主に唄いながらアコギを弾いている夏目さん。アコギは同じフレーズを数本のギターで複数回録音し、重ねて良いコンビネーションを探る、というスタイルです。この日弾かれていたのはVINCENTとGibson。
エレキはシンプルな音作りがお好みの夏目さん。「ペダルは少ない方がそれぞれの個性が出る」という哲学だそうで非常にミニマルですが・・・なんと今回のレコーディングでは夏目さんもSiamese Driveを使ってくれたとのこと!
- BadCat Siamese Drive
- ZVex Vexter Box of Rock Distortion
- Caroline Guitar Company MÉTÉORE Reverb
ギターは時おりライブでも登場するこちらのGibson ES-335を使われたそうです。
秘蔵のコード譜も・・・!
名曲が多いながらもなぜかスコアが発売されていないシャムキャッツ。スタジオの控室に無造作に譜面が転がっていました・・・!掲載OK頂いたので、本邦初公開シャムキャッツのコード譜公開です!
♪カリフラワー
♪Cry for the Moon
バンドキッズの皆さん、インディポップ~シティポップ好きの皆さん、ぜひコピーしてみてください!
「Virgin Graffiti」は全国のCDショップで販売中。Apple MusicやSpotifyなどでも配信中なので、ぜひその音の裏側の機材にも注目しながら聴いてみてください!
- アーティスト: シャムキャッツ
- 出版社/メーカー: TETRA RECORDS
- 発売日: 2018/11/21
- メディア: MP3 ダウンロード
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さらに最新アルバム『Virgin Graffiti』リリース記念全国ワンマンツアー開催が決定し、USレーベルからのアナログ盤リリースも決定!
詳細は公式サイトをご覧ください。
Siamese Driveってどんなエフェクター?
シャムキャッツのお二人が使ってくださっているSiamese Driveですが、アンプに似た歪みを得意とするデュアル・スタック・オーバードライブです。
どんなアンプに合わせても基本トーンを生かしたまま、さらに抜けの良い音と変えてくれるので、ジャンルを問わずあらゆるギタリストにオススメできます。
シャムキャッツの楽曲中にも登場しますので、ぜひこちらもお楽しみくださいね!
www.youtube.com