こんにちは。開発担当のシミズです。
BadCatアンプが日本でお店に並ぶまでをご紹介するシリーズ。
第3回の今回はアンプが太平洋を渡って日本国内に到着した後、お店に出荷される前に行われる”国内検品”について少しご紹介します。
完成したアンプはBadCat社が入念な検査を行った後に工房から出荷されるのですが、海を越えるのはアンプにとっても大きな負担。
輸送中にダメージを受けていないか、正規輸入品のBadCatアンプは島村楽器のスタッフが最終チェックを行った後に店頭に並んでいます。
前回までの記事はこちら
blog.shimamura.co.jp
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海を越えて、はるばるやってきました。
店頭ではあまり見ることはありませんが、こちらが入荷したばかりのBadCatアンプ。
ボブキャットなどサイズが違うモデルを除き、レギュラーモデルは数年前から箱もオリジナルになりました。
入荷したてのBadCatアンプ。まずは輸送中に傷がついていないか、汚れがないか確認します。
続いて機能検品。電源を入れ、ギターを繋ぎ、真空管の初期不良が起きていないか、異常なノイズが発生していないかなど入念に検査します。
各チャンネルともすべてのコントロールノブ・スイッチが正常に機能しているか確認します。
フットスイッチ接続時の動作確認も行います。
また、輸送中に船や飛行機の振動でネジが緩んでいないか確認し、増し締めを行います。
出荷時についている付属品の電源ケーブルはアメリカ仕様の3ピンになっているので、国内で使用する際に2ピンのコンセントに挿せるようプラグ変換アダプターを同梱します。
日本語版の取扱説明書も同梱します。
それぞれのコントロールノブの機能を最大限に活かすため、またアンプを長く大切に使っていただくため、ご購入時には目を通してください。
梱包前に本体を丁寧に磨きます。
そしてこちらが検品の最もハードなパート。
アンプを箱に戻すだけですが、20kg以上あるコンボアンプを1日に数十台持ち上げ、梱包するのはなかなかのエクササイズです。
アンプの壁を元通り築き上げ、作業完了。