皆様Buongiorno‼
島村楽器グランフロント大阪店店長、弦楽器アドバイザーの古西です。
今回は9月30日から10月1日まで行われた弦楽器の祭典「モンドムジカ」での買い付けの様子をお届けいたします。
まずご紹介するのは「Daniele Tonarelli/ダニエレ・トナレッリ」。マイスター茂木が事前にクレモナ入りしリサーチしていた製作家です。
1976年生まれ。ジョルジオ・スコラーリのもとでクレモナ製作学校を卒業しており、マルコ・ノッリのもとで更に製作技術を学んでいます。また数々のコンクールに意欲的に参加し高い評価も得ており、今回いろいろと選定させていただいたインパクトとしては、精度の高い製作技術とイミテーションモデルが目を引きます。
その中でも非常に素晴らしい1本を見つけることができました。それがこちらです。
Danielle Tonarelli, Italy - Cremona, 2016, Guarneri "Ole Bull"
このガルネリのオレ・ブルモデルはまず見た目のイミテーションとしての精度の高さと、弾いた時の音量感、中高音の芯の太い音質が特徴で楽器の作りの良さがそのまま出ており非常に素晴らしい逸品です。
そして一行はもう島村楽器ではお馴染みの「Marcello Bellei/マルチェロ ベッレイ」のもとへ。
今回はマエストロ・マルチェロの楽器はすべて予約済みの為、当社としてはオーダー分が来年の仕上がりで買えないことは分かっていたため、マルチェロの工房製(マエストロのお弟子さんの楽器)を目当てに選定を行い、楽器を3本買い付けることができました。
工房製のバイオリンですので100万以下のご案内になるバイオリンで、鳴りは抜群です!さすがMarcello Bellei工房。糸山、筆者共に感動のクオリティー3本買い付けることができました。その中でも1本だけ紹介。
Nicholas.Gamberni, Italy - Modena, 2016, “Poggi - Guarneri1938
そして前日にクレモナのアンドレア・シュッツ工房で多数買い付けいたしましたが、モンドムジカのブースでも素晴らしい楽器に出会えました。今回個人的に必ず買い付けたいバイオリンでもありました!本日ギリギリ間に合ったそうです。ほんとに出会えてよかった!
音は非常に落ち着いたあまい音で、このモデルはGuarneri “Il connone”モデルであり驚くほどの音量感と柔らかい音色を兼ね備えています!アンドレアの妹の作品です!是非見ていただきたい逸品です。
Maria Schudtz, Italy - Cremona, 2016, Guarneri “Il connone”
次回はリカルド・ベルゴンツィのご紹介です!Ciao‼