皆様Buongiorno(こんにちは)‼︎
島村楽器グランフロント大阪店店長、弦楽器アドバイザーの古西です。
本日より、マイスター茂木と共に、イタリアから弦楽器の買い付け情報をお届け致します。
↑ クレモナの新作楽器音質改善プロジェクトでワークショップを行うため先に現地入りしていたマイスター茂木(クレモナバイオリン博物館)
今年の秋の弦楽器買い付けは、北イタリアからクレモナまでを中心に工房を渡り歩きます。今回はより多くの新たな出会いの為に、Aチームの糸山班とBチームの茂木班で前半は別れての工房巡りです。新しい製作家との出逢いにそして極上の逸品との出会いに非常に期待感が高まっております!
その様子を現地よりお届けしたいと思います。皆様どうぞお付き合いください。
↑ サン・シーロ・スタジアム(ジュゼッペ・メアッツァ)前で決意のマイスター茂木
初日はミラノに20時に到着し、サッカーACミラン、インテルミラノの本拠地サン・シーロ・スタジアム(ジュゼッペ・メアッツァ)の隣のホテルで一泊。私サッカーファンとしては堪らない光景です。
↑ 早朝のミラノ駅
そして早朝ミラノを出発していざフィレンツェへ
フィレンツェに着いて、その足で早速目的地であるPaolo Sorgentone e Michele Mecatti Liutaiの工房へ
今回お会いしたかったのはこちら、ジャンルカ・モンテネグロ氏。
モンテネグロ氏は1978年にマリノ(ローマ)で生まれ、イタリアの製作学校で学んだのち、フィレンツェPaolo Sorgentone e Michele Mecatti Liutaiの工房へ。
彼の作る楽器は数々の名器の研究と古い価値ある楽器の修復を任されているところから着想を得て生み出されています。
早速バイオリンを見せていだきました。
まずは入念に低音から高音まで音のチェックを入れます。
長らく弾き込んでいます。私としても茂木が弾き終わった後何を発するのか、期待と不安で息を飲む状況の中・・・・、
茂木「これいいねぇ‼︎」
何と初日の一件目からマイスター茂木のいいね!出ました!
これは期待できます!
イタリアの新作としては、落ち着いていて非常に深みのあるパワフルな音色。
その音色の訳を紐解いていくと、何と!!バイオリンには珍しいモンタニャーナモデルであります。バイオリンのボディのバウツが広く、ふくよかな音色が特徴です。
また、アンティーク調仕上げで見た目も素晴らしい作りです。
マイスター茂木と共に納得のクォリティでありました。それでは写真でもご紹介します。
Gianluca Montenegro,Firenze,2016 “Montagnana”
また、工房長のPaolo Sorgentone氏に他のバイオリンも紹介いただきすべて選定させていただきました。
ここには若手製作家のバイオリンが多数並んでいます。
最後にモンテネグロ氏と撮影。
次回はPaolo Vettori工房訪問の様子をお届けします!