皆さま、ぼんじょるの!
マイスター茂木(もてき)です。
イタリア・クレモナでの買付けが終了して、いよいよパリに移動です。
雪は降っていませんが朝はまだ寒く、完全防寒でクレモナ駅から大混雑のミラノ中央駅に移動しました。ミラノ空港でのイタリア最後の食事は、、もちろんイタリアンです。ボンジュール~パリ!
1日がかりのクレモナ~パリ移動、夕闇迫るパリ市内に到着しました。
本日はもう遅くてどこもクローズしていますので、ホテルへ直行しチェックインしたところで仕事終了。前を歩く学生さんたちが楽器ケースを背負っているではないですか~。さて、翌朝。早朝からParis買付スタートです!フランスには優れた弓製作家が昔から多く、パリでは弓の買付けが中心となります。
まず最初に尋ねたのは世界的弓製作家のサンドリーヌ・ラファンです。いつもの地下の試奏スペースで、大量の弓を厳選セレクトしていきます。
彼女と共同製作家が作り出す弓は、なかなか他の弓では出せない、柔らかくて温色系の音色が出せるのが最大の特徴です。
今回は虎目のフェルナンブーコが美しい「ヴィオラ弓」も1本GETしてます!ヴィオラ弾きの皆さん、要注目です!!
弾き心地もしなやかで、日本でもファンが急増中ですよ~!さぁ、日程的にパリは今日1日のみの買付けなので、どんどん回ります!
次に訪問したのは日本でもその名前が知られているクリストフ・シェファーの弓を買付けです。
弓も楽器本体同様、1本づつ個体差がありますので、ご用意くださった9本の中から・・・
弾いて、メモして、弾いて、メモして、悩んで、議論して、また弾いて・・・、
この4本を厳選セレクトしました!!!!
シェーファーの買い付けが終わって通りに出ると、思い出深い名前が目に入りました。
昨年惜しくも亡くなられた世界最高の弓エキスパート、Bernard Millant氏の店看板です。
1980年代にミラン氏が初来日した折に私も一緒に仕事をさせてもらい、鎌倉に家族を案内した思い出が蘇りました。
さて、クレモナで新しいイタリアバイオリンばかりを買付けたので、今度は渋くて深みのある古い楽器が欲しいところです。
これから行く店でモダン~できればオールドで、フランス系ドイツ系をと用意してもらいました。
すると、プロ奏者に試奏して頂き、手ごろなプライスで音色の良いモダン楽器を複数本セレクトできました。
そしてそして、念願の18世紀のオールドジャーマン・バイオリンを見つけました!!!
Jakob Steiner School, Germany, ca1700 - 1720
外観も音色も探し求めていた条件にピッタリの1本です。
これで演奏してもらったバッハの無伴奏は、、仕事を忘れて至福の時を感じました。
ヴァイオリニスト:井阪美恵さんに、J.S.Bach「シャコンヌ」を演奏して頂きましたので、是非こちらの音色もご堪能下さい!
www.youtube.com
※"Jakob Steiner School"は、本ブログ掲載前にご成約済みとなりました。予めご了承くださいませ。
パリの買付けは無事終了し、途中挨拶に寄った先で見せてもらったのは、、、、
さる財団所有の世界最高の名器でした。名器たる風格がこんな断片的な写真からもビシビシ伝わるところが凄いですね。それにしても美しい、、、、
さて怒涛のパリの1日が終了しました、明日ラストのベルギー・ブリュッセルへ行きます。
ディナーをしっかり食べたにもかかわらず、最後の打ち合わせと称して軽く一杯飲みに出ました。
何かつまみでもというリクエストにウエイターが持ってきたのは、、食べきれるか途方に暮れるボリュームの、ハムチーズ盛り合わせでした。
さてさて、明日はオールドボーの名工サルトリーを準備してもらっています、今夜はワクワクドキドキの期待一杯で寝れるでしょうか!?
それでは、今日はこの辺で。Au revoir!!