皆さま、ぼんじょるの!
島村楽器弦楽器マイスターの茂木です。
実は本日はもう、イタリア滞在最終日なので(汗)、効率よく工房を回ります!
朝一番に訪ねたのはマエストロ・ヨハンソン。
最近クレモナのバイオリン製作学校で修復、調整コースを指導し、古い楽器を専門とするエキスパートです。
彼の製作するオールド名器の各モデルは、どれも極上品質のものばかり。ヨーロッパのプロ奏者に人気なのも納得です。
製作途中のオールドイタリアンの名器モデル、、しかしこれ新作だなんて、とても見えませんね!!!
マエストロ・ヨハンソンの楽器の音色は、パワーと表現力が優れており、正にソリスト向け。
オーダーが詰まっているため、今回は次回作の打ち合わせに留まりましたので、日本の皆様にご紹介するのは暫く先になりそうなのです。
今から完成が大変に楽しみです!
マエストロ・ヨハンソン 2017年製のヴァイオリンはコチラでご紹介しております! ↓↓↓
さて、次に訪ねたのは弓製作家:マエストロ・ズラビエーロです。
クレモナは楽器本体の製作家が多いのですが、弓専業に工房を構えるところは珍しく、貴重な存在!
常に、優秀な製作家数名と共同で、初心者用からプロ用まで、全ランクでハイクオリティな弓を製作してるのも魅力です。
今回は買付け弓としては多くの方にご紹介しやすい価格帯のバイオリン、ビオラ、チェロ弓を特別に試奏厳選させてもらいました。
マエストロ・ズラビエーロと共同製作家が、厳しいコントロールで、この工房から製作された弓です。
良質の弓材が生み出す弾きやすさ、吸いつき感、高い操作性、高精度な品質など、より多くの方々に体験していただきたいクレモナ生まれの新世代マスターボーです。
午前中最後はマエストロ・ラスです、工房は滞在ホテルからも近い町のど真ん中に位置しています。出されたエスプレッソを一気に飲み干し、早々に用意してもらった楽器をどんどん試奏、検品していきます。
選んだのはマエストロの厳密なコントロールの元、この工房で優秀なお弟子さんが製作したバイオリンです。どれも音が良く伸びる良いイタリアントーンで、パワーもある紛れもなくクレモネーゼバイオリンです。マエストロも笑顔でパチリ!!
ここでそろそろ昼ですが、次訪問するマエストロ・トナレッリと一緒にランチを取る約束です。彼の工房の真ん前がそのレストランということで直接集合、すると先ほどのマエストロ・ラスも合流、にぎやかなランチとなりました。楽器オタクばかりのランチなので、楽器製作の材料、ニス、音のことなどあっという間の充実した時間でした。
それでは、今日はこの辺で。
Ciao!!