みなさんこんにちは!シマムラストリングス秋葉原のカギヌシです。
弦楽器セルフチェック講座!4時間目は雑音チェックです。
「弾いていると音とは別に何か変な音がする…」「弓で弾く分には大丈夫だけど、ピッチカートをすると変な音がする…」このような場合、原因が分からないと気になって演奏どころではありませんよね。今回は、その雑音の原因を探す講座です!
雑音の原因とは
アジャスターのネジの緩み
楽器をお預かりしたときにアジャスターのネジが緩んでいることが非常に多くあります。
このため楽器が振動するとカタカタと雑音を発するので、ネジの緩みは小まめにチェックしてみてください。
E線に付いているチューブによる雑音
E線に付いているチューブが駒とテールピースの間で宙ぶらりんになっていることがありますが、これもよくある雑音の原因です。
E線は購入時にチューブが付いていて、これは必ず取り付けるものと思っている方も多いと思います。
確かにE線は細く、そのままでは駒に食い込んでしまうのですが、駒にあらかじめ食い込み防止の薄い革が貼ってある場合は必要のないものです。
そのため、弦を張る前に取り外してしまうか、すでに張ってある場合は細いナイフやカッターなどで切り取ってください。このときに怪我をしないよう十分に気をつけてくださいね。
また弦を傷つけないようにも注意してください。チューブが細くて取り外すのが難しい場合は、応急処置として、下の写真の様に弦の振動で動かないよう固定してください。
あご当てとテールピースの接触
あご当てとテールピースが触れているパターンです。
あご当てがテールピースの左脇にくるタイプ(写真左)の場合はあご当ての位置をずらせばいいのですが、テールピースをまたぐタイプ(写真右)ですと位置の調整だけでなくあご当てを削る必要が出る場合もあります。その場合は、我々にお任せください。
上ナットの溝が磨耗して低くなっている
指板の先端にナットという弦の通り道のパーツがあります。
これは弦が指板に接触しないよう指板よりも若干高めになっているのですが、弦の溝が磨耗してきて弦が指板に当たってしまう事があります。
これが原因で弦が振動するたびに雑音が出たり、弦が切れやすくなったりします。
この場合も専門の技術が必要になりますので、我々にお任せください。
駒の溝が深い、ガタガタしている
上ナットと同様、駒の溝も深すぎたり弦の太さと合っていなかったり、弦の丸みに沿った溝が掘られてないと、雑音の原因になります。
この場合は弦高や駒の高さなどとの兼ね合いを見て、どういう修理・調整を行うか決めたいと思いますので、こちらも我々へお任せください。
そのほかにも原因は様々
ここでご紹介したものは、ご自身でチェックできる雑音の原因探しでしたが、その他にも様々な原因があって雑音が生じている場合がありますので、何が原因なのか分からないけど変な音が聞こえるという時は、遠慮なくお気軽にシマムラストリングス秋葉原までお持ちください。
シマムラストリングス秋葉原のカギヌシでした。
シマムラストリングス秋葉原のご案内
シマムラストリングス秋葉原は、お客様それぞれの音楽への想いをカタチにするため、弦楽器の修理・調整ができるバイオリンリペア工房を併設し、その他にも音楽レッスン、コンサート、演奏家や楽器職人との交流会イベントなど弦楽器を総合的に楽しんでいただける専門店です。
マイスター茂木が本場ヨーロッパで体験した理想的な音楽とお客様の関係の実現を目指し、ビギナーからプロ奏者までが音楽との緻密な関係を生み出せる新たな聖地となるでしょう。
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