みなさんこんにちは!シマムラストリングス秋葉原のカギヌシです。
前回からスタートした「弦楽器セルフチェックシリーズ」2時間目は「駒交換のタイミング」です。
大切な楽器や弓の状態をセルフチェックしてみましょう
駒は弦の張力で常に指板側に引っ張られているので、知らないうちに傾いているものです。
これが行き過ぎると、駒が倒れてしまったり、割れてしまったり、曲がってしまったりするので、その前に調整や交換を行いましょう。
駒の傾きの良い状態・悪い状態
上が良い状態、下が指板側に引っ張られている良くない状態です。
しかし、引っ張り続けているので、徐々に傾いていくのは仕方がないことも事実です。
駒の傾きを直してみましょう
楽器を膝の上に置き、しっかりと手で固定します。
そして、慎重に少しずつ傾きを直していきます。万が一駒が倒れてしまった時にアジャスターが楽器本体を傷つけないよう、布をテールピースの下に挟み込んでおくと安心です。
この作業は勇気が要ります。少しだけ弦を緩めて行っても良いですが、緩めすぎると、そのあと締めた時にまた傾いてしまいます。
ちょっと怖いなと思ったら、お気軽にお近くの島村楽器にお預けいただくか、
シマムラストリングス秋葉原へお持込下さい!
駒の交換時期
駒が曲がってきたとき
駒は徐々に傾いていきますが、そのまま演奏を続けていると今度は駒の上部から曲がっていきます。
一旦曲がってしまうと、その部分の耐久性が弱くなり割れやすくなりますので、交換をお勧めします。
曲がりを熱で直す修理もありますが、すでに曲がったところはクセがついているのでまたすぐに曲がってきてしまうこともあります。
駒の足がピッタリと合っていないとき
足が合っていないと駒は不安定で倒れやすく、楽器に伝わるはずの弦の振動エネルギーもロスしてしまいます。
また雑音の原因になることもあります。
駒の足が薄すぎる、また足が欠けている
薄すぎる駒足は、耐久性が弱くなり、欠けていると先ほど同じように、弦の振動エネルギーが十分に伝わらなくなってしまいます。
駒交換は専門の技術が必要です
駒は様々な加工を行って立っています。決してご自身で交換はせず、私たち専門の技術者にお任せ下さい!
シマムラストリングス秋葉原のカギヌシでした。
シマムラストリングス秋葉原のご案内
シマムラストリングス秋葉原は、お客様それぞれの音楽への想いをカタチにするため、弦楽器の修理・調整ができるバイオリンリペア工房を併設し、その他にも音楽レッスン、コンサート、演奏家や楽器職人との交流会イベントなど弦楽器を総合的に楽しんでいただける専門店です。
マイスター茂木が本場ヨーロッパで体験した理想的な音楽とお客様の関係の実現を目指し、ビギナーからプロ奏者までが音楽との緻密な関係を生み出せる新たな聖地となるでしょう。
皆様のご来店をスタッフ一同、心よりお待ちしております。
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