皆様Buongiorno!!
島村楽器弦楽器アドバイザーの糸山です。
ストラディヴァリウスの記念碑の前にて。ノーコメント。
クレモナ市内に戻った一行は、事前にリサーチを行っていたに要注目の若手メーカー2件を回りました。
晴天のクレモナ市内にて。ここから若きマエストロのもとへ徒歩で向かいます。
それでは、本日のマエストロをご紹介します。
マエストロ・アドリアーノ・スパドーニ氏です!
アドリアーノ・スパドーニ氏と彼の作品。
スパドーニ氏はロシア出身。モスクワでプロのチェリストを志すも断念し、弦楽器製作の道へと転進します。クレモナへ移住し、マエストロ・マウリヅィオ・タディオリ、プリモ・ピストーニ、マッシモ・ネグローニらに師事した後、マエストロ・エドガー・ラスの元でアシスタントを務めた逸材です。
駒の位置を微調整するスパドーニ氏。
彼の妹マリア・スパドーニは、モスクワ・シンフォニー・オーケストラのプロのチェリスト。
製作途中のチェロを拝見するマイスター茂木。
楽器演奏が長けているだけに、サウンドにはとことん拘っている若きマエストロなのです。
マイスター茂木から根堀葉堀質問されるスパドーニ氏。
ではさっそく、お薦めのチェロを試奏してみましょう!
スパドーニ氏ワークショップ作品のチェロを手にしたマイスター茂木。
いきなりA線を破壊するデストロイヤー茂木。
頼みますよ〜(汗)
ペグボックスを覗くスパドーニ氏。
せっかくなので、スパドーニ氏にも弾いて頂きます。Bravo!!!!
チャチャッと調弦してサラサラと弾いて下さったスパドーニ氏。
想像以上の出来栄えにテンションも高まりますが、ここは一度落ち着いて、購入を決める前にしっかり検品。
マイスター茂木による検品の様子。
それでは、スパドーニ氏より買い付けました、素晴らしい作品をご紹介します!
Adriano Spadoni, Cremona, 2013, Model; Guarneri del Gesu 1744 “Ole Bull”
ガルネリ晩年の作品「ロード・ウィルトン」をモデルに製作したマエストロの作品。バイオリン・チェロも共通して言えることですが、レスポンスがとても良いので弾いていて非常に気持ちがいい!ということ。幼少から演奏活動をしていた彼だからこそ、広がってゆくスパドーニ・サウンドの世界。
Adriano Spadoni, Cremona, Workshop Violoncello 2014, Model; Antonio Stradivarius 1711 ”Mara"
スパドーニ氏のアシスタントとの合作です。しかしながら、本人作品にかなり肉薄している上に、コストパフォーマンス良くご提供できる為、我々はこちらの作品を持ち帰ることにしました!
スパドーニ氏とマイスター茂木、記念撮影。
当社一押しの、将来性豊かな若きマエストロです。ぜひ、彼の明るい未来に応援を宜しくお願い致します!
本当はですね、本日最後に訪れたもう1件をぜひご紹介したいところなのですが、未だ交渉中の為、万が一まとまりましたら、後日改めてこのブログで番外編としてご案内します。プロの演奏家にしか売らない製作家さんなのですが、熱心に口説いてきたので検討してくれてます(笑)
仕事を終えると気がつけばもう21時過ぎ。水曜日の夜だからか?レストランはもう閉まちゃってるところが多く、私も疲れてしまったので、中華料理が食べたいとギャーギャー騒いでるマイスターを尻目に、夕飯は抜きにして就寝することにしました。チョット太ってきたし。。。
ではでは、今日はこの辺で。
Ciao!!
今回イタリアで買い付けた弦楽器は、弦楽器フェスタでお披露目します
今回マイスター茂木と糸山が買い付けを行った弦楽器は、11月〜12月各地(大阪・川崎・横浜みなとみらい・札幌・新宿・南船橋・福岡・奈良)の島村楽器で開催される、島村楽器弦楽器フェスタにて展示・お試しいただくことが出来ます。
日程等決まり次第順次情報を公開致しますので、弦楽器フェスタページもあわせてご覧ください。
- 島村楽器弦楽器フェスタページへ(内容は前回のものとなっております。ご了承ください。最新情報10月3日公開予定。)
2014年秋 弦楽器イタリア買い付け日記はこちら