皆さんこんにちは、洪栄龍です。
前回の「ギターのエージング」は、アコースティックギターに焦点をあてて、自宅でもカンタンにエージングできる方法を伝授しました。
やってみた方は、エージング前との鳴り方の違いを実感していただけたのではないでしょうか?
今回は前回の予告通り、「エレキギターのエージング」にスポットをあててお送りしますよ~!・・・アコースティックギターだけでは片手落ちですから。
エージングってナニ?・・・という方は、前回の【アコースティックギター編】をご覧ください。
また、今回エージングするエレキギターは、HISTORYのスタンダードなストラトキャスター・タイプです。
それでは、あいさつとエージング前のデモをご覧ください。。。
アコギとエレキの違う点とは?
アコースティックギターとエレキギターは、基本的に6本の弦を鳴らして演奏するというスタイルは同じです。・・・が、厳密に言うと使う弦が違うし、音の出る構造も違うのです。また、演奏表現は似ているようでも、これまた微妙に違うんです。
例えば、エレキで多用するテクニックといえば、ズバリ!チョーキングですよね?これがアコギの場合はスライドになったり、、、もちろんチョーキングもしますけどね、多用はしません。
マァ、まずはよーく見ると、ボディサイズも違うでしょ?
えっ!よく見なくても一見してわかるって?
・・・いやいや、どう違うかをあなたは実感してますか?目に見える当たり前の部分を感じることもエージングをする際の大切なポイントなんですよ。(映像では冗談っぽく言ってますが、、、)
エージング1:フレットで鳴るエレキギター
エレキギターは演奏の役割がアコースティックギターと異なり、よりハイポジションで弾く頻度が増えてきます。
皆さんはギターがどこで鳴るか知ってますか?
セミナーではいつも言ってるのですが、、、実は、ギターはフレットで鳴るんです!
そこで、エレキの場合は、低い方から高い方まで満遍なくフレットを鳴らすためのエージングを行います。
ポイントは、ポジションマークのあるフレットですよ!
エージング2:ピックアップの高さ調整
エレキギターは、弾いた弦の振動をピックアップで拾い、音を出す構造を持っています。そこで多くの方は、ピックアップの高さをついつい上げ目に調整する方も少なくないんですね、これが。。。
確かに弦にピックアップが近づけばパワーが出てロックっぽく感じるのかも知れません・・・が、これは実は本来そのギターが持つトーンを殺してしまうことになりかねないのです。
例えば、ボーカルマイクでも、ある距離を保って歌ったりスピーチする方がクリーンですよね?近づけすぎると、ほらプロレスの司会者みたいに「赤コーナ~」ていうあの歪み感がやってくるのです!
結論:
⇒下げる方向で調整するのがプロっぽいのです!
映像では、ハーフトーンが良く鳴るセッティングを紹介していますのでご覧ください。
エージング3:ブリッジのフローティング調整
ストラトキャスター・タイプの場合、多くのモデルがトレモロアームを搭載していると思います。このトレモロアームの調整も、セミナーではよく質問が出てきますねぇ。。。
確かに悩みどころではありますので、今回はオススメのブリッジ高を紹介したいと思います。
映像のようにセッティングをすると、通常のアームダウンはもとより、効果をつけるには十分のアームアップができるようになります。ポイントは・・・5円玉ですよ(笑)
ギターのお手入れ
基本的には、大袈裟なお手入れグッズを買い集める必要はありませんが、弾いたあとは当然として、それ以外でもホコリなどはマメにとってあげることが大切です。自分自身に置き換えてみると良くわかりますよね?ホコリはパーツの劣化を促進する場合もあります。
また、映像では紹介していませんが、たまにはワックスがけも効果的ですし、定期的にギターの状態を楽器店等で見てもらうのもオススメします。
ネックのソリなどは放置しておくとクセになりやすいので、そういったリペア面にも気を使ってあげてください。
それでは・・・エージング後のデモ演をご覧ください。今回使用しているギターはつい先頃、エージングを行ったばかりですので、エージング前とは大きな違いがわかりにくいかも知れませんが、バランスの良い鳴りは実感できると思います。
終わりに
エージングは、継続的に行うことが大切です。続けることでギターの調子がわかるようになったり、愛着も湧いてきます。ここで紹介しているのは基本的なことではありますが、いずれも実践していただきたいと思っています。
知識があるのと実行するのとでは雲泥の差があるのもまた事実です。
まずは一つずつやってみてください、そして続けてください。
・・・きっと、あなたのギターは、もっと鳴りますよ!
次回はブルース・ヒストリーを予定しています。
またしばらく後にお会いしましょう!
お楽しみに♪
洪栄龍がお送りしました。
それでは、また!
「洪栄龍の温故知新」シリーズ。他の記事はこちら