Hello!皆様こんにちは!
島村楽器 弦楽器アドバイザーの糸山です。
ここは、ニューヨークの絵具・染料などの専門店です。
店内には色彩鮮やかな様々な絵具がずらりと並んでおり、ここで当社マイスター茂木もニスと混ぜ合わせる染料を調達しようと物色中です。
なかなか何を買うのか決まらないので、私は先にお店を出てカフェで休憩。・・・なんと茂木はこのまま2時間もお店に居座り続けたそうです(笑)
さて、次なる目的地へと向かい、マンハッタンから地下鉄と鉄道を乗り継いでハドソン川沿いを北上します。
電車に揺られること1時間弱、ニューヨーク郊外の自宅でバイオリン製作と修理を営むRon Fletcher(ロン・フレッチャー)氏の工房へと足を運びました。
フレッチャー氏は、ニューヨークでCarlos Arcieri(カルロス・アルチェリ)氏からバイオリン製作を学びました。
アルチェリ氏は、第2話のお話の中で触れたSimeone Fernando Sacconi (サッコーニ)氏に教えを受けた黄金世代の一人です。
フレッチャー氏は第2話で登場したIsaac Salchow(アイザック・サルコウ)氏と同級生(!?)のようで、よくお酒を飲みに行く仲なんだそうです(笑)
また、そのつながりから初代William Salchow(ウィリアム・サルコウ)氏より弓製作についても学び、ニューヨーク郊外に暮らす多くの地元演奏家・指導者からの信頼を集めているマイスターです。ちなみに、奥様はバイオリンの先生なんだとか。
それでは、私たちが入手したフレッチャー氏自身の製作によるヴィオラをご紹介致します!
Ron Fletcher, New York, Viola 1994
ロン・フレッチャー1994年製作のヴィオラです。
彼の穏やかな人柄がにじみ出た全体を覆い包み込む朗らかなトーンと、ハドソンリバーの壮大さをイメージさせる低音が、とてもお気に入りの1本です。
約20年前の作品ですので、とても鳴らし易くエージングされており(奥様が弾いたのでしょうか?)、オーケストラプレーヤーの即戦力としてすぐに大活躍できそうです!
この日の夜は、クレモナの製作者Maurizio Tadioli(マウリヅィオ・タディオリ)氏と再会!
流行りのアメリカン×イタリアン・キュイジーヌにて、ニューヨーカーの味覚を疑いたくなるような、何とも風変わりな味のパスタを頂きました・・・。
バイオリンのように絶妙のクロスオーバーとはいかないものもあるようですね(笑)
次回は、明日から始まる「Mondomusica New York」の視察の模様をご紹介致します。
それでは今日はこの辺で。See you later!!