皆さまこんにちは!島村楽器弦楽器シニアアドヴァイザーの扇谷です。
ヨーロッパ弦楽器買付の旅は前回からクレモナ編、今回もどんどん注目の製作家を紹介します!
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まずはアンドレア・ヴァラザーニ氏。2008年pisogne弦楽器製作コンクールヴァイオリン部門でブロンズメダルに輝いた期待の逸材です。
なんと2週間前に出来上がったばかりのガルネリ・ロード・ウィルトン1742年モデルを見せてもらいました。
音を出してみて、その良質な出来栄え、ポテンシャルに3人ともびっくり。
全員一致で購入を決めました。
続いてはアレッサンドロ・カミレッティ氏。
2006年クレモナ・ヴァイオリン製作学校を卒業後、いくつかの複数のマエストロのもとで研鑽を積み、伝統的なクレモナーゼ様式を踏襲したスタイルを確立しました。
カミレッティ氏のストラディヴァリウス・ヴィオッティ1709年モデル。
大変出来が良く試奏してすぐに気に入り、全員一致で文句なしに入手することに決まりました。
その後色々と談笑している中でふと机に置いてある楽器を見つけて一同驚愕!!
本物の19世紀のイタリアを代表する名器:ファニョーラが、、、机の上に普通に置いてありました!
念のため金額を尋ねてみると、、、やはり桁が違いました(笑)。
こちらは試奏と写真のみで断念。
筆者はこのクラスの楽器は初めて弾きましたが、ずっと弾いていたくなるような不思議な魅力のある音色でした。
本日の最後はクレモナの天才製作家、マウリツィオ・タディオリ氏の工房へ。
一番右がタディオリ氏、左から2番目は未来のマイスター(?)息子のマテオ君。
弊社はタディオリ氏と正式な輸入代理店としての契約を結んでおり、
氏とは長年にわたり強力なリレーションシップを築いてきています。
オーダーしてあるヴァイオリンの進捗状況をちょっとご紹介。
右の製作途中のヴァイオリンが左(カノンの写真ですが)のようになる予定です。
夜が更けて、教会がライトアップされていてとても良い雰囲気でした。
それではまた!
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