皆さまこんにちは!島村楽器弦楽器シニアアドヴァイザーの扇谷です。
ヨーロッパ弦楽器買付の旅クレモナ編最終回、扇谷は本日の行程が最後です。
今日もたくさんの製作家と会う予定になっています。
ホテルの前では朝市をやっていました。
アントニオ・ストラディヴァリウスの墓碑。広場の一角にあります。
まずは1件目エドガー・ラス氏のアトリエ。
ラス氏は1966年オーストリア生まれ。17歳からクレモナへ移り住み大成したマエストロです。
彼はイタリアでの研鑽にとどまらず、アメリカのスーパー新作バイオリン:カーテン&アルフでも修業をした経歴を持ちます。
色々用意されたヴァイオリンたちの中から極上の1本を選びました。
続いてご紹介するのはマルチェロ・ベッレイ氏。
今日はお弟子さんのカルロ・サルバトーレ・カネ氏と一緒です。
今回はベッレイ氏とカネ氏のヴァイオリンをそれぞれ1本ずつ入手しました。
カルロ・サルヴァトール・カネ
ベッレイの元で頭角を現した新星カルロ・サルヴァトール・カネ氏の最新作。
ガルネリ・デル・ジェスからインスピレーションを受け、豪快な作風に仕上げられております。
マルチェロ・ベッレイ
フェラーリの街、モデナが生んだ天才マルチェロ・ベッレイの2012年作品。
こちらは数々のコンクールで授賞したベッレイの代名詞とも言えるモデル、アンサルド・ポッジ × ガルネリ・デル・ジェス。一枚板の裏板が非常に綺麗なのが印象的です。
輝かしくエレガントなサウンドは、正に安定のベッレイサウンド!
最後は若き天才ヴァレリオ・フェロン。
彼は、クレモナのバイオリン製作学校を卒業後、いくつかの名工のもとで学び自らのスタイルを完成させ、弱冠24歳でイタリア国内のコンクールで3冠を獲得し成功を手にした天才肌の新生です。
横にいる女性は元カメラマンの奥様。
昨年オーダーしていたヴァイオリンを受け取りにやってまいりました。
モデルはガルネリ・デル・ジェス1740年の名器「イザイ」。
昨年秋の日本弦楽器製作者協会主催「弦楽器フェア」で話題をさらったあの現代の名作が、春の展示会で再登場します。ぜひお楽しみに!
クレモナ最後の夜、これを持ちまして私は日本に帰国します。
最後の食事は特大のピザ!!こちらを一人1枚ずつ発注。
大変おいしくいただきました。
それではまた、島村楽器の店頭でお会いしましょう!
アリーヴエデルチ!
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