今回の買い付けは、2020年2月13日~2020年2月21日に行いました
グランフロント大阪店店長の古西です。
今回の買い付けは、フランス、オーストリア、チェコ、ドイツ各国の工房を巡ります。
今回もシマムラストリングス秋葉原店長の糸山と一足先にフライトです!マイスター茂木は後々登場しますので、是非お楽しみに♪
12時間のフライトを経て、シャルル・ド・ゴールに到着。
早速我々は楽器屋さんが通りにずらりと並ぶRue de RomeにあるSandrine Raffin氏の工房へ。
サンドリーネ氏は昨年グランフロント大阪の弦楽器フェスタにて、弓のセミナーを開催頂きました。
大盛況で幕を閉じ、また弓の毛替えも限定10名で行っていただけ、あっと言う間に満席と、当日は皆さま大変ご満足いただけ、注目度の高さが伺えます。
前回の弦楽器フェスタでの弓セミナーの様子
楽器屋さんが通りにずらりと並ぶRue de RomeにあるSandrine Raffin氏の工房へ。
毎回ご好評いただいております、Sandrine Raffin氏ですが、再度紹介させていただきます!
Sandrineは1972年フランス生まれ。
19歳で弓づくりをはじめ、1992年から世界最高のオールド弓鑑定家である父:Jean Francois Raffinのもとで弓働き始めます。
2012年フランス政府より最も優秀な職人にのみ与えられる称号「Maitre Artisan en Metier d'Art(Master craftsman in bow making)」を授与され、創造性溢れる芸術的センスに富んだ弓製作家には、パリに立ち寄る多くの有名演奏家からの信頼を集めています。
部品からすべてオールハンドメイドですので、沢山製作ができませんし、メールオーダーではなく、1本1本入念に検品しながら選定を行い、上質な弓の中から、極上の逸品を探す作業となります。
Sandrineは、父Jean Francois Raffin氏の仕事を手伝うことが多く、オールド弓修復のエキスパートとしてここRue de Romeで腕を鳴らしています。
選定を重ねた結果、今回は以下の弓を仕入れことに決めました。
Sandrine Raffin, France - Paris, 2020
Model; Eugene Nicolas Sartory
このモデルは20世紀最高の弓製作家:サルトリーの弓を再現した逸品。コシがあり力強くアグレッシブな演奏を可能にし、レスポンスの良さとクリアーな音色が、演奏家のインスピレーションを表現してくれます。
また、父:Jean Francois Raffinセレクト、1930'sのブラジルウッド・オールドボウを、お手頃価格の新しいカテゴライズとしてご提案させて頂く予定です!
Old German Bow with French Frog, 1930
こちらはおよそ90年前に製作されたブラジルウッド材を使用したドイツ製弓。J.F.Raffin氏の鑑定により、毛箱はフランス製であることが分かっています。J.F.Raffinレターが特別に付属します。
Jerome Thibouville Lamy, France- Mirecourt, 1930
こちらもJ.F.Raffin氏の鑑定によってミレクールのJTL工房で製作されたオールドボウだということが分かってまして、同じくブラジルウッド古材を使用しています。J.F.Raffinレター付属。
また今年も素晴らしい弓を買い付けることができました。皆さんに是非見ていただきたい逸品です。
フランスに到着して既に3時間経過。そろそれお腹も空いてきた頃で、皆で食事に!
夕食は"Salade de gesiers"。砂肝のサラダで、いつも必ず食べているお気に入りのメニュー。サラダでお腹いっぱいになります。料理をする糸山曰く、自宅で再現できそうで出来ない、中毒性のある味です。
真ん中のお嬢さんは、今J.F.Raffinのもとで修行中のサンドリーネの次女:Jade Bigotさん。未来の巨匠です♪
それでは、Au revoir!!
今回買い付けた弦楽器は、弦楽器フェスタでお披露目します
今回マイスター茂木が買い付けを行った弦楽器は、5月〜7月各地(グランフロント大阪・横浜みなとみらい・名古屋みなとアクルス・松本パルコ・南船橋・イオンレイクタウン・仙台泉・札幌クラシック)の島村楽器で開催される、島村楽器弦楽器フェスタにて展示・お試しいただくことが出来ます。
順次情報を公開致しますので、弦楽器フェスタページもあわせてご覧ください。