皆様Buongiorno!!
島村楽器弦楽器アドバイザーの糸山です。
CremonaのDuomoにて。もうすぐイタリアともお別れ、センチメンタルマイスター茂木。
この買い付けブログもいよいよ終盤に差し迫って参りました。
ブログ掲載にご協力頂いている複数のマエストロより、「日本語だと何て書いてあるか分からない!」「英語でも書いて!」というご意見を頂戴しております。
昔この一角に、Amati、Stradivari、Guarneriと世界3大名器の工房が軒を連ねていました。
・・・無理です!ブログ執筆は日本語でいっぱいいっぱいです(泣)
毎日晴天に恵まれた今回の買い付け。今日も良い天気。
さて、ブログの英訳は自動翻訳機能にお任せするとして、一行は最終目的地「Mondomusica」が開催されているCremona Fiereへとやって参りました。
モンドムジカ会場前でガッツポーズを決めるマイスター茂木と間藤。
Mondomusicaは年に1回開催される弦楽器の見本市です。
ではMondomusica初参加を記念しまして、福岡クラシック店弦楽器アドバイザー:間藤の視察の様子から、今年のモンドムジカの一部をご覧頂きましょう。
ドイツ製カーボン・バイオリン・メーカーMezzo Forte社ブースにて。Edward Van Halenモデルのカーボン・バイオリン。
スロベニアの肩当メーカーViva la Musica社ブースにて。ユニークなシェイプのエレキバイオリンも作っています。
パリの弓メーカー2トップ!Sandrine Raffin氏とArnaud Suard氏と間藤。
ロンドンのFlorian Leonhard氏のブースは連日大盛況でした。
そのLeonhard氏のブースで展示されていた、本物のGiuseppe Guerneri Del Gesu, Cremona, 1734, Ex.Ricci。
Bearesのブースにて。左がJ.B.Vuillaume, Paris, 1855, Guarneri model。右がJ.B.Vuillaume, Paris, 1850, Stradivarius model。
こちらはTarisioのブースにてVincenzo Ruggeri, Cremona, 1710。
マエストロAndrea Schudtz氏のブースにて。また何か貰ってる間藤。シュッツ氏特製お手入れクロスGETです!
イタリアのパーツメーカーBogaro&Clementeブースにて、新作カーボンケースを買い付けて参りました!美しい鮮やかな赤色が素敵な"NICOLE RED"。予定価格:¥90,000+消費税。Made in Italy
音楽をモチーフにしたファッショナブルな柄が可愛い"NICOLE MUSICA"。毎日レッスンに通うのが楽しくなりそう!予定価格は¥105,000+消費税。Made in Italy
ケースを開けるとこのようになっております。筆者はケースの重量を聞くの忘れました・・・(汗)スミマセン。
ショルダーストラップ2本ついており、背負って移動できます。入荷予定日は未だ未定ですので、分かり次第このブログで再度ご案内致します♪
では、いよいよ本題の買い付けはと申しますと、イタリアはパルマを代表するバイオリンメーカー、Scrollavezza&Zanreブースにて目玉商材を買い付けることに成功致しました!
Scrollavezza&Zanreブースはいつ訪れても来場者で大忙し。
それでは、本日の素晴らしい製作者をご紹介致しましょう。
マエストロ・エリーザ・スクロラヴェッツァ氏です!!
Elisa Scrollavezza氏と間藤、記念のツーショット。
スクロラヴェッツァ氏は1967年イタリア パルマ生まれ。
歴史的巨匠Renato Scrollavezzaを父にもつエリーザ・スクロラヴェッツァは、1991年パルマのバイオリン製作学校を卒業後、1994年から父親の優秀なアシスタントとして活躍した実力者です。
スクロラヴェッツァ氏と話し込むマイスター茂木。間藤は一言も聞き逃すまいと必死にメモをとっております!
近年はG.B.Guadagniniの著書を発表し、名実ともに世界的な弦楽器メーカーとしての地位を確立しています。
さっそく彼女の最新作を見せて頂くことになりました。
試奏をはじめるマイスター茂木。
弓を一振り、破顔のスマイリー茂木。「これ、いいねぇ~笑」
今回の買い付けを通してベストの笑顔。
では、思わずマイスター茂木の顔もほころぶスクロラヴェッツァ氏の最新作をご紹介致しましょう!
Elisa Scrollavezza, Italy - Parma, 2014 "Marcello"
超極上のバルカン産メイプル材1枚板を贅沢に使用。このモデルにかける本気度が伝わります!!
偉大なる父親のモデルを受け継ぎ、彼女の愛息「Marcello」と名づけられた本作。ディープで明るいオイルバーニッシュで仕上げられ、入手困難な極上古材の裏板のエクストリームな輝きは、このモデルに賭けた同氏の思いが伝わってきます。さらに、美しさだけでなく、インパクトのある力強いサウンドが見事にブレンドした、まさに現代パルマの宝石です。
Scrollavezza氏とマイスター茂木。買い付けた至上最高傑作と共に。
まさにエリーザ・スクロラヴェッツァ氏の最高傑作。
作者同様、美し過ぎて惚れ惚れしてしまうバイオリンですので、入荷まで楽しみにお待ち下さい!
モンドムジカ限定商品として売り出されていた魂柱。
最後に、マイスター茂木がミュンヘンの教会改築の端材、250年前のスプルースで作られた魂柱を発見。1本1本選定して大量に購入して参りました!
この魂柱を使用して、当社の買い付け楽器たちを三田バイオリン専門店でスペシャルな調整を行っちゃいます♪
楽器がどんな反応をするのか、とても楽しみです!!
芳しい250年物のスプルースの香りを嗅ぐジャンキー茂木(笑)
それでは、本日はこの辺で。
Ciao!!
今回イタリアで買い付けた弦楽器は、弦楽器フェスタでお披露目します
今回マイスター茂木と糸山が買い付けを行った弦楽器は、11月〜12月各地(大阪・川崎・横浜みなとみらい・札幌・新宿・南船橋・福岡・奈良)の島村楽器で開催される、島村楽器弦楽器フェスタにて展示・お試しいただくことが出来ます。
日程等決まり次第順次情報を公開致しますので、弦楽器フェスタページもあわせてご覧ください。
- 島村楽器弦楽器フェスタページへ(内容は前回のものとなっております。ご了承ください。最新情報10月3日公開予定。)
2014年秋 弦楽器イタリア買い付け日記はこちら