皆さまBuongiorno!
弦楽器アドバイザーの糸山です。
クレモナの街のシンボル大聖堂と時計塔。
そして買い付けチーム一行は、弦楽器の聖地イタリア・クレモナへとやって来たのであります!
Cremona駅までお迎えにきてくれたマエストロ・アンドレア・シュッツ氏とプラットホームでのワンショット。
秋のMondomusica(弦楽器の国際見本市)の喧騒とはかけ離れた、普段のクレモナの風景。街はとってものーんびりしたのどかな雰囲気。時間はゆっくりと流れています。
人通りもまばらなクレモナの街はとっても静か。
街の中心にあるいくつものバイオリン屋さんも、時間通りお店が空いてなかったり、カレンダー通り営業していなかったり、この時期はちゃんとアポイントを取っておかないと、突撃してみたら居なかったとか、『臨時休業 1ヵ月後に戻りますチャオ♪』(店前張り紙)・・・なんてことも珍しくありません・・・(笑)
でも筆者は、そんなお気楽なクレモナの街がとても気に入っております。
そして、ブログをご覧の皆さまにまず訴えたいのは、初めて訪れた札幌クラシック店バイオリンインストラクター:中倫子大先生は、仕事も忘れてノリノリなのであります!
世界3大名器の工房があった場所の前にてエアーヴァイオリン中倫子。
ストラディヴァリウスの記念碑の前にて、合掌。
ストラディヴァリウス像の前にて、えっと、これは何のポーズ?
おやおや中さん、クレモナの街がすっかり気に入ってしまったご様子ですね。そのハイテンションでこれから始まるハードな買い付け宜しくお願いしますよ~。
仕事だということを思い出し、急に大人しくなる中倫子大先生。コムーネ広場の前にて。
さて、まず始めに私たちが伺ったのが、先日は札幌で大変お世話になりました、マエストロ・アンドエア・シュッツ氏の工房です。
シュッツ氏アトリエの前にて、居留守イタリアンジョークを喰らう筆者とマイスター茂木の後姿(笑)
昨年12月の札幌滞在中は、食事時に筆者とあちこちでラーメンを共に食べ歩きまして、すっかりラーメン通に。手土産に自宅で簡単本格生ラーメンのセットをプレゼントしたら大変喜んで下さりました。
あとはお腹を壊さないことを祈るばかり(笑) ※筆者のスーツケース内で5日間常温保存。※※後日談ですが、美味しく頂いた(大丈夫だった)ようです!(笑)
で、お返しにとクレモナ名物サラミを頂くフードファイター茂木(笑) 日本へ持ち込みできないので、現地で美味しく頂きました!
この日は、おかげさまで完売となりましたシュッツ氏の妹、マリア・シュッツ氏のバイオリン選定がメインです。当社のマリア・シュッツ作品は、兄アンドレア・シュッツが自身の作品にだけ使用している、父パブロ・シュッツから譲り受けた約80年前の木材を特別に使用して頂いている・・・というのが人気の秘密です!
この推定80年の木材を、18世紀クレモナから伝わる古のレシピで調合した特殊な液体に漬け、さらに2年間の自然乾燥を経てから使用する。たっぷりと有機養分を含んだ木材を、当社のマリア・シュッツ作品でも特別に使用して頂いております。
彼女の作品は鳴らしやすい!・・・と多くのお客様に喜んで頂いております。この日はスペインへ家族旅行へ行っており、残念ながら本人とお会いすることはできませんでしたが、毎回素晴らしい作品を製作して下さります。
打ち合わせをするマイスター茂木と間藤。日本で頂いたシュッツ氏の作品に対する様々なご意見を、良いことも悪いことも製作者へしっかりフィードバックすることで、お互いにネクストステップへ踏み出してゆくのが当社の買い付けスタイル。
それでは、今回入手しましたマリア・シュッツ氏の最新モデル2作品をご紹介致します!
Maria Schudtz, Italy - Cremona, 2015, Model; Antonio Stradivari 1707
ストラディヴァリが最盛期を迎えた1707年の型をモデルに製作。明るくブリリアントな響き、バランスの良さ、申し分のないパワー、そして何よりも楽に音が出せる反応のとても良い作品です。作りたて特有の堅さが感じられず、ストレスなく自由に弾きこなせるプレーヤーにとっての快適さがあります。ボディサイズ354mm。
Maria Schudtz, Italy - Cremona, 2015, Model; Antonio Stradivari 1717
こちらも上記と同じモデルとなっておりまして、煌くような輝かしい音質はほとんど変わりません。いや、厳密に申しますと、パワーで言えばややこちらの方が優勢かもしれません。こちらもボディサイズは354mm。
シュッツ氏と中はすっかり仲良しに(笑)
そして、気になるアンドレア・シュッツ氏本人の当社限定スペシャルモデルは、こちらの80年物のメイプル材を使用し、"Diamond Series”として製作。
星占いに従って、星の良い日にだけ製作を進めるという、大変演縁起の良い作品です。日本で言うと「大安」の日にだけ楽器をつくるイメージでしょうか(笑)
サウンドポストを調整するアンドレア・シュッツ氏。
どのように仕上がるかは、弦楽器フェスタ2015横浜みなとみらい会場でのお楽しみです♪ 皆さま乞うご期待!
クレモナ名物のプロシュート(生ハム)とサラミの盛り合わせ。木の器はバイオリンの形に!
馬肉のリゾットはチャレンジャー間藤が食してました。
では、今日はこの辺で。
Ciao!!
緊急告知 第2段!
Andrea Schudtz JAPAN TOUR 2015
5月16日(土)・17日(日)「弦楽器フェスタ2015」横浜みなとみらい店会場
イベントの詳細は後日、弦楽器フェスタ公式ページにてお伝え致します。
2015年春 弦楽器ヨーロッパ買い付け日記はこちら