皆さんこんにちは・・・
島村楽器バッドキャット(Bad Cat)担当のカンノです。
今回は今まで明かされることの無かったバッドキャットUSA本社のご紹介をしたいと思います。
ロサンゼルス空港(LAX)から南に80km。アーバイン(Irvine)という町にあるバッドキャットUSAの本社にやってきました。2013年に引っ越したばかりで真新しい近代的なビルに入っています。
Googleマップで見るとこんな場所にあります。
入り口でほほえむ彼はフレッド・コイナー氏。1985年にフェンダー社の入社からキャリアをスタートし、その後マッチレス、ギルド、ボグナーのマネージャーを経て現在バッドキャットのディレクターをしている楽器業界の重鎮です。
いざ、ワクワクしながら建物内部へ・・・
「どわーっ!」と、、、
建物に入っていきなり驚かされるエイリアンのオブジェ!
ハリウッドが近いこともあり撮影やプロモーションに使ったアイテムを譲ってもらっているそうです。
エイリアンの左側にあるオブジェはアンプのパーツなどから作成した不思議なオブジェ。サビ風塗装などによる風化したようなレリック仕上げで、古代文明の遺産のようなイメージがエイリアンのイメージにマッチしています。
エイリアンに続いて今度はヘルレイザー!!どれだけSFホラーがすきなのでしょうか?
これらエイリアン、ヘルレイザーは過去NAMMショーのバッドキャットブースで展示し、大変人目をひき様々な雑誌などで取り上げられました。
さらに・・・ではなく、ここで
いよいよ社長の登場です!
社長のジョン・トンプソン氏は、会社のマネージメントだけでなく、アイディアマンでもありUnleashやSiamese Driveなどの新製品の企画を社長自ら生み出しています。SF、ホラー、野球、ギター、ロックが大好きで、少年がそのまま大人になったような好奇心旺盛な社長です。
少年のような心を持ったジョン・トンプソン氏
そんなジョン氏のオフィスはというと、、、やっぱりオフィスにも遊び心が溢れてますね~。
壁にかかったリッケンバッカーは#330の3ピックアップ搭載・・・何気にレアじゃないっすか?
ジョン社長のオフィス。壁にはリッケンバッカーとビートルズのポスター。
スピーカーの上にはチープトリックのリック・ニールセンのオブジェ。
ジョン社長のデスクまわり。野球が大好きなジョン社長はカルフォルニア・エンジェルスの大ファンでヴィンテージペナント、野球人形、サイン入りバットが大事に飾られています。オフィスというよりもマイルーム感満載の楽しそうな部屋で、楽しんで仕事をしているのが感じられます♪
まだまだ続く本社巡り
バッドキャットのイメージアートの原画。
Tシャツなどにも採用されているピンストライプアートでKUSTOMドラッグカーにでもプリントしたいカッコいいデザイン。
アンプに使われるコイルやキャパシターなどのパーツで作ったロボットのオブジェ。楽しさに満ち溢れたオフィスです。
そして、、、ここコレは!?
カンノ的にはこういう基盤などのパーツに目が無いんです。
なんと、創業時のCUB、Black Cat、Hot Catなどの開発プロトタイプの基盤が陳列されています。
マッチレス/バッドキャットの創業者であるマーク・サンプソン氏が自らワイヤリングしたプロトタイプ基盤。
上部に彼のサインが確認できます。
そして、2011年のNAMMショーで初めて展示したUnleashのプロトタイプ。
今のUnleashとは違う1ボリュームの仕様です。
バックのコントロールもON/OFF、インピーダンスセレクター、インプット/スピーカーアウトとシンプルな作りです。
バッドキャットが誇るエンジニア紹介
さて、次の部屋は研究開発部門です。
ここには、入り口をはじめ内部にはAREA51の表示がいたるところに!
・・・ほんとシャレが利いている会社です。
アメリカ軍機密の航空機のテストを古くから行っていたとされ、近年では、特にステルス機の試験飛行を行っていると考えられている。また、「墜落したUFOが運び込まれているのではないか」とか、「ロズウェル事件と関係しているのではないか」さらに、「グレイと呼ばれる宇宙人が居るのではないか」とも疑われていたが、軍事機密解除を受け、元職員が録音下で証言を行ない否定されている。
エリア51 - Wikipedia
いずれにしても、何らかの機密事項が基地内に存在することから、基地の敷地周辺の立ち入りはもちろん、撮影も一切禁止されており、これを無視して進み憲兵や衛兵に見つかった場合は逮捕され、処罰される。特に不審な場合は警告無しに発砲される事もある。![]()
中にはバッドキャットのエンジニアの長、マイク・フランセチーニ(Mike Franceschini)氏。
過去65AMPのほぼ全モデルやBognerのトップモデルなどの過去25種類以上の有名チューブアンプのデザインを行ってきた輝かしいキャリアを誇ります。
現在はバッドキャットでラインナップの見直しを図り、回路を更にブラッシュアップしています。また完成した回路基盤の最終動作確認も行っています。
彼の作業場で3台ものオシロスコープが配置されているプロフェッショナルな作業場です。
彼のチェックを待つ完成した基盤類。シャーシは放熱性に優れたアルミ製を採用しています。
そして、最後は・・・
ジョージ・クリメック氏(George Klimek)。エンジニア暦40年のベテランで革新的なリアンプ/アッテネーターのUnleash、未だかつて無いパワー管を単独でドライブさせるK-masterコントロール、新製品のデュアルドライブペダルSiamese Driveなどをジョン・トンプソン氏と共に生み出しています。2m近い長身、長い髭、室内でも帽子などの独特な風貌ですが、頭の回転の速さが感じられるエンジニアです。
手書きの回路図が散乱する彼のデスクの一つ、思い立ったら直ぐに回路図を作る細かな性格が感じられます。
前編の終わりに・・・
さて、いかかでしたか?
国の文化が違うので、当然カルチャーショックを受ける部分もありますが、
良いものを創り出したいという気持ちは我々とまったく変わりません。
だからこそ選んだバッドキャット(Bad Cat)USAです。
ぜひ、一人でも多くの方に真正クラスA回路アンプを体感していただきたいです。
はい、ではとても良い刺激を受けたところで、次はいよいよ核心の生産ライン編へと続きます・・・。
お楽しみに!