みなさんこんにちは!商品開発兼バイヤーのホリコシです。
ブログ初登場です!これからもちょくちょく出没!?しますので、宜しくお願いします!
今回は、ヴィンテージサックスの買い付けにヨーロッパへ行ってきましたので、その模様をお伝えします。
年代の音を求める旅
サックスは管楽器の中でも比較的歴史の浅い楽器ですが、造られた年代や国によって音やテイストに違いが出ます。
製造技術の発展に伴い、どんどんクオリティーも上がって来ていますが、やはり「その年代の物にしか出せない音」があります。
今回は、オールドフレンチのサウンドをこよなく愛する方にお届けしたい最高のサックスに出会い、そして見逃すことなく買い付けてきましたのでご紹介いたします。
成田からドイツ・フランクフルトへ
ちょうど同時期に、フランクフルトで大きな楽器ショーが開催されていたこともあり、ショーに参加しつつ、フランクフルトで買い付けスタートです!
ミュージックメッセ・フランクフルト会場前での1枚・・・こうしている間にも、会場内に充満する音!音!!音!!!があふれ出てきています、熱いです、パッションです。
そして会場内へ・・・
さすが世界3大楽器ショーのひとつだけあり、会場の熱気はすでにMAX状態でした!
・・・が、今回は買い付け道中記ですので、残念ですがメッセのお話はここまでです。
さぁ、いざ管楽器工房へ向けて出発
・・・メッセの勢いそのままで >>>>>>>>>> 一気に工房に到着です。
フランクフルト郊外にある管楽器の工房です。国内ではかなりの評判らしく、プロの演奏家も度々訪れる程の腕前なのだとか・・・。
ちなみに、工房内にはこんな可哀想な楽器も・・・。
皆さん分かりますか?完全に潰れてしまっているサックスです・・(泣)
なんでも、持ち主が自ら車で踏み付けてしまったのだとか。
そして「この楽器を直すんですか?」と聞くと、「勿論だよ!」と頼もしい一言。
サスガです、、、この状態を直しちゃうなんて、やはりかなりの腕前です!
ここでゲットしたサックスは、セルマーの「MarkⅦ」。
特別珍しいサックスと言う訳ではないのですが、状態が良かった事と、ここのアトリエで施されたメンテナンスがとても素晴らしい楽器でした。いい音しますよ~!!
ドイツからフランスへ
次に向かうのは、、、花の都パリです。
フランクフルトから空路パリへ移動・・・到着時には、日が暮れはじめていました。
なんて、日本なら本当夕方に見えるかも知れませんが、実はすでに夜の9時過ぎ!
・・・パリは日が長いんですね、ちょっと得した気分。
この界隈は印象派の巨匠クロード・モネもたびたび描いている街の一角で、楽器店やアトリエが集中している事でも有名です。
さすがは芸術の都パリ!街には音楽が溢れています。言うまでもありませんが、どの演奏も大変素晴らしく、うっとりと聴き入ってしまいます・・・。
さて、、、、いよいよ本格的に買い付けスタートです!
・・・と思ったら、1件目でいきなり珍品と遭遇(笑)
こちら、1930年代に製造された<Quesnon=ケノン>のモノポールと言う機種。
金管楽器のメーカーと思っている方も多いと思いますが、実はサックスも造っておりました(驚)。
試しに吹かせて貰ったところ、、、とてもしっとりとした美しいサウンドに一目惚れ!
まだまだ色々なサックスがあるんだなぁ・・と、一人パリの街で感慨に耽ってしまいました・・・。
素敵な楽器と出会えたので、アトリエのスタッフと記念撮影。
実はこちらの美しい女性が店長です!(驚)
お次は、渋い・・本当に渋い風貌の親方が一人切り盛りする工房兼お店です。
ヴィンテージ楽器が美しくレイアウトされています。ここは、サックス以外のヴィンテージ楽器も充実!サックスの向こう側にはギターも見えますね・・・。
こちらの工房ではヴィンテージのセルマーをゲット!
パリ市内の移動はこれで決まり!
ここでちょっと移動手段の話しを・・。
買い付け中は、工房やお店を訪ねて街中を転々と移動する事になります。
地下鉄・バス・タクシーも良いのですが、やはりここは軽快に自転車で移動にしました!
ヨーロッパの都市の多くは、街中にレンタサイクルが充実しており、決められた場所であれば乗り捨てもOKと言う便利なシステムがあるのです。
・・・入り組んだ路地の多いヨーロッパでは、とても心強い移動手段なのです!
さて、買い付け再開です!
自転車で軽快に!?移動しつつ次の場所へ。ここはサックスを専門に扱う工房兼お店で、店内はサックスで埋め尽くされています!、、、シアワセです。
サックスをこよなく愛するホリコシ的には、まさに天国の様な空間です!一日中眺めていたい光景でした・・。いや、ほんと!
そして店内に何気なくディスプレイされていたこの楽器はっ・・!な・・なんと!サックスを発明した「アドルフ・サックス」自らが手掛けていたモデルでした・・!
恥ずかしながら、私は実機を拝見したのは今回が初めてなのですが、当時のサックスはこんなにシンプルな造りだったんですねぇ。どんな音がするのでしょう?
残念ながら演奏出来るコンディションではなかったので、そこは想像するしかありません。
そして、、、さすがに売っては頂けませんでした(笑)
物色中・・フムフム・・。
テレビで人気の鑑定団は、こんな心境なのでしょうか・・?
日本ではなかなか手に入らない、ビュッフェ・クランポンのサックスもありました!
クランポンのサックスは今でもコアなファンがいますので、これは大変貴重です!
ここの工房は、商談が終わるとお客にワインを振舞うのですが、ワインの銘柄は何と、ヴァンドレン!ちなみに、あのリードのヴァンドレンとは無関係だそうです。これには笑ってしまいました(笑)
そんな洒落っ気のある女性店主と記念撮影。パシャリ!!
こんなことまで!?・・・やってるんです。
買い付けた楽器の一部は、私達、島村楽器のスタッフが自ら梱包し発送する事も!
無事に日本に届く様に、厳重に・・丁寧に・・。
(この作業が一番大変だったりします・・汗)
最後にサプライズ!?
買い付けも無事に全工程終了し、ホテルへ向かう途中、シャンゼリゼ通りが突如通行止めに!
・・・すると、音楽隊のパレードに遭遇しました!
パレードは凱旋門が終着地点で、その後何かのセレモニーが行われておりました。
時間にして10分から15分程度でしたので、とてもラッキーなタイミングでした。
日常的に音楽が根付いている土地なのだと改めて感じました。ステキですね~♪
そして、、、管楽器買い付けはまだまだ続く!!
今回、初の管楽器買い付けでしたが、今後もどんどん攻めますよっ!
年代・ブランド問わず、魅力的な楽器を世界各地で!?掘り出そうと思っていますので、
その際はまたブログでご紹介します。
今回買い付けた楽器の試奏等ご希望の方は、お近くの島村楽器までお気軽にお問い合わせ下さい!
・・・それでは、次回ご期待下さい!!