皆さまこんにちは!弦楽器シニアアドヴァイザーの扇谷と申します。
弦楽器買い付け、先日紹介したパリからプラハへ移動してきました!
今回の旅行で一番寒いのかと覚悟して降り立ちましたが、この時期としてはとても珍しく暖かい日だ、ということでした。
プラハの街並みの風景を。
のだめカンタービレの撮影が行われたプラハのシンフォニーホール
広場前の教会
ドイツ人の建てたドイツ語だけのオペラを上映するオペラハウス
プラハの中心地は観光客やツアーも多かったですが、とてもきれいな街で感動しました。
チェコの名工シュピードレンの唯一のお弟子さんの工房へ
今日はまずチェコの名工シュピードレンの唯一の弟子にして現在のチェコにおいて若手第一の製作家、ヴァツラフ・ピクルト氏の自宅兼工房にお邪魔しました。
右がピクルート氏、奥様は陶芸の仕事をされているそうです。お2人ともとってもフレンドリー。
彼の工房に到着した我々はさっそくオーダーヴァイオリンの状態を見せてもらいました。
こちらの裏板材は昨年茂木が自身で訪れた際、ピクルト氏と一緒に厳選した木材を使用しています。
また、fホールのパターンはピクルート氏の師匠であるヤン・シュピードレン氏のお父さんが1935年の本物のガルネリデルジュスから写しとったパターンを今回使用しています。
茂木は製作家にたくさんの質問をしながら、より良い楽器を入手するため、より専門的な要望もたくさん出しています。
今夜もニスについて、バスバーや、成型した際の弾力や音に対しての考え方など、質問が止まらなくなっていましたが、ピクルート氏は一つ一つ丁寧に答えてくださいました。
こんなところにも真摯に楽器製作に向き合うピクルート氏の人柄がうかがえますね。
最後は素晴らしい楽器の完成を確信し、記念撮影。
こちらの楽器は2017年春の弦楽器フェスタで登場する予定です。お楽しみに!
それではまた次回レポートでお会いしましょう。
弦楽器シニアアドヴァイザーの扇谷でした。
2017年春 弦楽器ヨーロッパ買付レポート その他の記事はこちら