こんにちは。バイヤーのタナカです。
早速ですが、先日タナカは個人的にあるライブを見に行ってきました!
そのライブとは・・・
「神保彰ワンマンオーケストラ2010 神保彰30周年 108本行脚完遂記念 」
ご存知の方も多いと思いますが、念のため。
神保彰さんとは・・・
PROFILE
1980年、カシオペアでプロデビューして以来、四半世紀の長きにわたって常に音楽シーンの最先端を走り続けるトップドラマー。ミディードラムトリガーシステムを駆使した、ワンマンオーケストラとでもいうべき独自の演奏スタイルを編み出す。驚異的な演奏テクニックとモダンテクノロジーの融合による前人未踏のパフォーマンスは見る者を圧倒し、その評価は国内はもとより、広く全世界に轟いている。1999年、英ドラム誌 “RHYTHM”読者人気投票第2位。2000年、世界で最も権威あるドラム専門誌である、米“MODERN DRUMMER MAGAZINE”が6月号の表紙に神保を起用し、10数ページにわたる特集を組む。
日本人、アジア人として初の快挙。2003年、創刊20周年を迎えたリズム&ドラム・マガジンが初めて行なった読者人気投票において、堂々の一位を獲得。2007年、ニューズウィークの特集「世界が尊敬する日本人100人」に選出される。(神保彰さんHPより抜粋)
このプロフィールからもドラマー神保彰さんの偉大な功績をお分かりいただけると思います。
タナカ個人的には好きなドラマーNO.1。ドラムの神と崇めているお方です。
さて今回タナカが観に行った神保彰さん独自の演奏スタイル「ワンマンオーケストラ」とはいったいどんなものなのか?
当日の映像ではありませんが、以前テレビで放映された映像がありますのでまずこちらをご覧ください!
どうでしょうか?
カラオケに合わせてドラムを叩いているように見えたかもしれませんが、
実はこの演奏は全てドラムによる生演奏なんです!
「え?・・・この音はドラムの音じゃないでしょ?」と思われたことでしょう。
なんと演奏している全ての音がこのドラムセットから出ているんです。
どうやってこの演奏を実現可能にしたのか、今回はその秘密に迫ってみたいと思います。
それでは機材チェック!
実際にステージにあがって写真を撮ってきました!
「ワンマンオーケストラ」では演奏中以外は写真撮影も自由。ステージに上がることだってできます。神保さんの演奏を間近で見ることができるようにステージ上にもなんと客席が!ドラマーにはたまらない心遣いですね。
ドラムセットをバックに記念撮影している方や、とにかくドラムセットのすみずみまで写真に収めんと奮闘している方が大勢いらっしゃいました。
タナカも同様にドラムセットをパチリ!!
このドラムセットは神保彰さんプロデビュー30周年記念シグネイチャーモデルYAMAHA「YD9000AJ」が主体となっています。(こちらの商品は神保さんのセッティングを完全に再現したものではありません。)
※画像のハードウェア、シンバル、スネアは別売りとなっております。
このセットは期間限定受注生産の特別なドラムセット。
申し込み期間は2010年末までです。
価格は¥315,000(税込)
このチャンスを逃さず手に入れましょう!
島村楽器各店舗にて受付中ですよ。
おおっ!ここでおもしろいものを発見しましたよ!
う・・・暗いですね。
暗闇の中、発光しているこの物体こそがワンマンオーケストラを実現可能にしたシステムです。
正体はこちら!
ヤマハ DTX900
これはドラムトリガーモジュールというもので、様々なドラムの音源を内蔵しております。
「オークカスタム」、「バーチカスタムアブソルート」、「メイプルカスタムアブソルート」といった様々な素材で作られたヤマハのアコースティックドラムのリアルなサウンドやエンジニアにより作り込まれた電子音、パーカッション系サウンドなど内蔵音源を全部聞くだけでも日が暮れてしまうほど充実した一品です。
ちなみにこのモジュールの価格は¥168,000(税込)。
このドラムトリガーモジュールは一般的に電子ドラムの音源としてよく使用されます。
電子ドラムは一台で様々な音を出すことができるのですが、その音源の全てはこのモジュールに内蔵しているものです。
ではここで電子ドラムの一例をご紹介!
ヤマハ DTX900K
- フットペダルは、セットに含まれておりません。
- 配線は省略してあります。
この「DTX900K」は先ほど紹介したDTX900を音源モジュールとしてセット組した電子ドラム。
本来のドラムのシンバルやタム、スネアなど実際に叩く箇所にはパッドと呼ばれる装置が搭載されています。
このパッドを叩いた信号がモジュールに伝わり、内蔵音源を発する仕組みになっています。
パッドを同じ強さで叩いたときにも微妙に違うサンプルを発音し、より自然なスネアロール(スネアドラムの連打)やハイハット、ライドシンバルを演奏した時の細かいニュアンスをよりリアルに実現することができるんです。
ちなみにこのセットの価格は¥468,000(税込)となっております。
では話を戻しまして・・・
先ほどの神保さんのドラムセットの中にもパッドがあったことにお気づきになりましたでしょうか?もう一度先ほどのドラムセットを見てみましょう!
この黒く丸い物体は打面がゴム製でできているパッドで、神保さんのドラムセットには計6個のパッドが組まれております。神保さんは曲に合わせてあらかじめトリガーモジュールの内蔵音源からプログラムを組んでおり、パッドの一つはそのプログラムを切り替えるスイッチの役割も兼ねています。
神保さんが組んでいるプログラムは様々なタイプのものがあります。
例えば・・・
- ド・ソ・ミ・ソ・ド・ソ・ミ・ソ・・・と音階が一定の流れで変化したり
- 曲のメロディが順番に流れたり
- 雷音や笑い声などの効果音が鳴ったり
このようなパターンをリアルタイムに切り替えメロディを奏でながら、ドラム本来のリズムを刻む演奏を行っているんですね。
神保さんのスーパーテクニックはもちろんのこと、このモジュールの表現力、そしてコツコツとプログラムを組む影の努力があってはじめて壮大な曲が完成するんです!
では、早速ワンマンオーケストラやってみましょう!
・・・といつものようにはいきません。とても一朝一夕では真似できませんね。
通常のドラムのようにリズムを刻みながら、メロディーを奏でるのは至難の業!
パッドを叩く度に音が変化しメロディが進んでいくため、万が一ミスがあると曲が破綻してしまう可能性があります。
神保さんはミスがあってもメロディラインをその場で変化させ対応することで曲をまとめています。
そんな荒業をやってのけながらドラムを叩いている神保さんの表情は非常に楽しそう。
なんてすごいんでしょう。
神保さんのファンの方はもちろん、ドラムに自信のある方は是非挑戦してみてはいかがでしょうか。
感想
正確かつ安定したリズム、ダイナミックな曲の表現力、そして圧巻のドラムソロと骨の髄まで堪能させていただきました。改めてドラマー神保彰さんのすごさを実感!タナカは体がもうウズウズしっぱなしでした。半ば強制的にリズムに乗らされ、体が勝手に動いてしまうんです!
ふと周りを見渡してみると観客のみなさんも足、首、手と思い思いの箇所でリズムをとり小刻みに体を揺らしておりました。この感覚はライブの醍醐味!
今回、神保さんのステージを拝見させていただき、改めてドラムという楽器の価値を再認識させていただくとともに、その可能性をライブを通して体感させていただきました。
どうでしょう?
だんだんとドラムをやってみたくなってきませんか?
気になる方は是非全国の島村楽器にて電子ドラムを叩いてみてください。
島村楽器のスタッフは、みなさんのご来店を心よりお待ちしております。
用途によっても様々なモデルが発売されている電子ドラム。
機会があれば各メーカーのラインナップや選ぶポイントをまとめて、この場でご紹介できればと思います。
それでは、また次回をお楽しみに!
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