島村楽器公式ブログ

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管楽器の音の出る仕組みについて

こんにちは、管楽器リペア専門店のハラシマです。
先日、長野県の菅平高原へ行ってきました。
その時に泊まったホテルの支配人が、毎朝ほら貝を吹いているんです。
最初は「何かお祭りがあるのか?」と思ったんですが、
支配人に聞いてみたら、ただ練習しているだけとのことでした。
支配人は「俺はほら貝吹いてるけど、ホラふきじゃないよ!!」と言っていました(笑)
なんともユーモアあふれる支配人です。

さて今日は、管楽器の音の出る仕組み『発音体』について説明しましょう。

管楽器の『発音体』について

管楽器の音を出すための『発音体』は4種類あります。

リップリード(トランペットやトロンボーンなど)

エアリード(ピッコロやフルートなど)

シングルリード(クラリネットやサックスなど)

ダブルリード(オーボエやファゴットなど)


この4種類の中でリップリードの楽器以外は全て『木管楽器』になります。

(注意)上記以外に「フリーリード」という分類もあります。主にハーモニカや笙(しょう)などを指しますが、管楽器に属するかは諸説色々ありますので今回は分類から外しております。

金管楽器は未完成な楽器???

『金管楽器』は、奏者の唇が振動することで音が出る楽器。
そのため、楽器に息を吹き入れることで音が出る『木管楽器』とは発音方法が異なります。
『木管楽器』は「楽器単体が完結している物」であり、『金管楽器』は「楽器単体が完結していない物」なのです。
なんだか難しい話になってきましたね(笑)

カンタンにいうと、『木管楽器』は空気を流せば音が出ますが、『金管楽器』はただ空気を流しただけでは音は出ないのです。
たしか数年前だったと思いますが、TOYOTAが「パートナーロボット」を発表した際、人型ロボットがトランペットを吹いていました。
これはロボットの唇にあたる部分に、人と同じような動きをする「人口唇」が付いてトランペットを吹いていたんです。
このロボットをテレビで観た時には、さすがに驚きましたw(°0°)w

尺八や篠笛は管楽器??

管楽器というと、みなさんは何を思い浮かべますか?
サックス? トランペット? フルート? クラリネット? ホルンあたりでしょうか?
それでは質問。
和楽器の尺八や篳篥(ひちりき)、
そしてみなさんが小学校で吹いたことのあるリコーダーは管楽器でしょうか?

答えは、なんと全て管楽器になります(*^-゚)vィェィ
尺八とリコーダーはエアリードとして分類され、
篳篥(ひちりき)はダブルリードと分類されるので、カテゴリーは管楽器となります。

もしかして、ほら貝も管楽器???

それでは、ほら貝はどうでしょう?
意外かもしれませんが、ほら貝もリップリードに分類されますので『金管楽器』となります。

あれっ?ここで勘のよい方は気がついたかもしれませんね!?
そうです。毎朝ほら貝を吹いていた、菅平高原の某ホテル支配人は『金管楽器奏者』になります!!
旅行で菅平高原に行った際、ほら貝が菅平高原に鳴り響いていたら、僕の話にでてきた支配人がきっと練習しているんですよ。

次回は金管楽器のつばぬきコルク(ウォータキイコルク)の交換のしかたをご紹介しますね!
お楽しみに〜

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