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島村楽器公式ブログ

全国展開している総合楽器店のスタッフが、音楽や楽器の楽しさや、楽器店にまつわるお話をお伝えします。

音楽を触って楽しめ、耳コピにも便利なiPad用アプリ「R-MIX Tab」を試してみました

iPhone・iPad DTMの話 レコーディングの話

こんにちはサカウエです。
先日ローランドさんから、同社のV-Remasteringというスゴい技術をベースにした、禁断のiPadアプリ「R-MIX Tab」が発売されました。今回はその体験レポートをお伝えいたします。

R-MIXってどんなアプリ?

そもそもこのアプリは先月の楽器フェアにおいてローランドさんのブースでデモンストレーションされていた「R-MIX」のiPad版アプリなんです。

耳コピ連載記事を書かせてもらっているワタクシにとっては、これはもう大事件。早速ダウンロードして使ってみました。

まずはR-MIX Tab」を、App Storeからダウンロード

「R-MIX Tab」はiPadアプリなのでApp Storeからダウンロードできます。

screenshot

お値段は850円。これを安いと思うか高いと感じるかは、人生いろいろ、会社もいろいろでございますが、ワタクシ的には非常にリーズナブルな価格と思います。

V-Remastering技術とは?

ところでV-Remastering技術というのは、

音楽を周波数、定位、音量の3つのパラメーターで分析し、楽器音をグラフィカルに表示して、それらの楽器音を選択して音量バランスを「変える」、「消す」、「残す」といったさまざまな信号処理を実現できる

‥‥という技術とのこと。でもそう言われてもねー、、やはりこれは実際に試してみるのが一番よさそうです。

まずは「R-MIX Tab」に曲を取り込む

音楽はiTunesiPodライブラリから簡単に取り込むことができます*1 *2
。で、取り込んでから再生するとこんな感じになります。

なんと音楽が見える!という未知との遭遇

この視覚表示される画面を「ハーモニック・プレースメント」といいますが、

音量
上下方向 周波数(音の高低)
左右方向 定位

といった具合に表示されるんですね。

たとえば、曲の中で一番目立つリード・ボーカルなどは、たいてい画面中央あたりで派手に赤くうごめいてます‥‥なんだかステージ上での動きにも似てますね。

音を自由に操ることができる

で、すごいのはココから。
音を加工する対照となる範囲を「窓」と読んでいますが、この窓の範囲を消したり、残したりできちゃうんです。


長押しで選択範囲を固定したままスライドすることもできます。


と、まあ文章でお伝えするより実際に見ていただいたほうが早いと思いますので動画をご覧ください。
前半は「R-MIX Tab」付属のデモ曲、後半はジャズ系のサックスソロ曲で試してみました。


いかがでしょう?かなりドラスティックに「消し・残し」が行えました。「R-MIX Tab」はループ再生にも対応しているので同じ箇所を何度も聴き返す「耳コピ」にも向いていそうです。

すべての音楽に対応するわけではないが

とまあスゴイ技術の進歩を感じるワタクシですが、ただし「R-MIX Tab」はすべての音楽に対して万能に対応するということではありませんのでご注意ください。

たとえばビートルズとか昔のジャズみたいに、楽器の定位配置が割りと極端なミックスだと「消し・残し」が容易ですね(まあ当然といえば当然ですが)。

コルトレーンのGiantStepsで試してみたところ、サックスだけほぼ完璧に抜き出すことができました。

比較的ダイナミクス最大傾向ミックスの最近の楽曲では「完璧に」抜き出すというのは難しいようですね‥‥とはいえ、このV-Remastering技術を駆使した「R-MIX Tab」のスゴさはやっぱり画期的なことに変わりはありません。

単なるEQやパンポットでおこなう処理とは、明らかに別次元の効果を得ることができます(ワタクシの初代iPadメモリ最小モデルでもちゃんと動いてます!)

さてこの他にも「R-MIX Tab」には、iPadを傾けることで選択窓を動すことができる「モーション機能」というお遊び機能も搭載されています。iPadをお持ちの方はぜひ、App Storeでダウンロードしてお試しいただきたいと思います。

Mac/Windows対応版ソフトも発売予定

来年一月には冒頭の楽器フェアでも紹介されていたMac/Windows対応版ソフト「R-MIX」の発売が予定されています。こちらはiPadアプリ「R-MIX Tab」の機能に加え、

  • 音質を保ったまま音程とテンポの変更ができるバリピッチ
  • 選択した楽器音に対するエフェクト処理
  • 編集データの保存

といった機能が加わるとのこと。

たとえばマイナス・ワンのトラックメイキング、楽曲からボーカルだけ抜き出してエフェクトをかけるとか、ギターの速弾きをスロースピードで再生して「耳コピ」する、等々、アイデアは尽きませんね。

こちらも要チェック・アイテムといえるでしょう。今から発売が楽しみですが、こちらもぜひ年明けにレポートをお送りしたいと思います。

それではまた

R-MIX Tab・R-MIXの製品情報はローランドさんのページをご覧ください

*1:インポート可能なファイル形式:WAV、AIFFAAC、MP3(iTunesからはWAV、AIFFのみ)

*2:DRM付きファイル(著作権管理がされたファイル)はインポート不可

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