こんにちはサカウエです。
ついに発売されたローランドさんのハード音源モジュール「INTEGRA-7」。
このソフトシンセ主流の時代に、あえてハード音源を発表したローランドさんの男気を感じます。勝負です。
「INTEGRA-7」って何?な方はまずはローランドさんのページをチェック!
で、売れてます。正直言って品薄です・・大変申し訳ございません。
さて、製品のスペック詳細は上記の製品ページを見ていただくとして、なんといってもSuperNATURALサウンド、凄いです。
実はワタクシ、INTEGRA-7の発売前から無理言ってローランド様に頼み込んで触らせてもらい、プレビュー動画をYouTubeにアップさせていただいておりました。
今回はこのINTEGRA-7徹底解析のまとめということで、その中からいくつかピックアップし、解説を交えてレポートしたいと思います。参考になれば幸いです。
INTEGRA-7基本機能のおさらい
まずはキーボーディスト篠田元一さんの動画を御覧ください
非常にわかりやすいデモです。さすがですねー。様々な革新的な機能がお分かりいただけたとおもいます。
それではワタクシからは、少々マニアック路線で紹介していくことにします。
SuperNATURAL音色を徹底的に使いこなす
みなさん突然ですが、SuperNATURAL音色を徹底的に使いこなすためには
「各楽器の特徴を知っておく」
と良いのではないでしょうか。
特徴というのは構造であったり、奏法のことです。たとえばギターだったら普通は弦は6本。
ピアノの演奏方法で「Let it Be」のイントロを弾くのは不可能ですが、でもそれやってしまうと「ギターっぽくないので」ギターに聞こえません。音域とかも重要です。
ということで、これから紹介する動画は、一応そういった点に配慮して演奏したものですが、まあ所詮キーボードしか弾けないワタクシですから多少のウソも見え隠れしていると思います・・大変申し訳ございません。
なにぶんそのあたり温かい目で見守っていただければ幸いです。
ギター
ギターのノーマル・チューニングは
E-A-D-G-B-E
最初はそれ弾いてます。
「ストラムモード」に切り替えると、同時に弾いても「バラ」けてくれるので、ベタな打ち込みデータでもそれなりに聞こえるのでありがたいですね。
なおストラムモードで和音を連続して弾くと、ギターのダウンストローク、アップストロークが交互に切り替わります、あら不思議。
また2半音以内の音高差で、やや速いレガートでハンマリング奏法、速いレガートで、スライド奏法を再現します・・・とはいっても、このあたりは別に意識しなくてもちゃんと勝手に「らしく」なるので問題ありません。とても便利です。
ジャズ・ギター
www.youtube.com
ジャズ・ギターの場合、オクターブ奏法音色に切り替えることができます。これでウエスとか楽勝に演奏できるかもしれません。
ベース
非常にリアルなアコースティック・ベース
www.youtube.com
左手でフレーズの合間に弾いてるの「捨て音」で、なんとなくそれっぽくなります。
エレクトリック・ベース等まとめ
コントローラーを使用すると、演奏中にもハーモニクスとかミュート音色等に切り替えることができるのです。リズム感悪くてスミマセンでした(自覚してます)。
ネタ的にはマーカス、ジャコあたりが雰囲気出ます。
ヴァイオリン
本物のヴァイオリンのチューニングは
G-D-A-E
なんとSuperNATURAL音色のヴァイオリンも、一番低い4弦のG音はビブラートがかかりません!〜芸が細かーい
ポルタメントONにするとフレットを滑らす感じになりますね。これは擦弦楽器共通で、アーフー(二胡)なども同様です。動画では最後にお約束のピチカート音色でオチを付けました。
ハーモニカ&ハープ
今考えるとまったく脈絡ない音色の組み合わせでしたねー。
ハーモニカは、正直生演奏はムズいですが、一日弾いてるとなんとなくワカってきて希望がわきます。
ベンダーの上方向を素早く動かすと、手でハーモニカを覆うワウ効果が得られます。
本物は音の並びが特殊(下記参照)なのでそれを意識した演奏をすると良いと思います。
これはクロマチックハーモニカの場合ですが、
吹音 C E G C C E G C C E G C 吸音 D F A B D F A B D F A B
これにレバー操作が入りますと、全部半音上がります・・・と書いてもよくわからないと思いますので「ふーん、そうなんだね」くらいに思っていただければ幸いです。
「本物のハープ」はペダルの組み合わせで、様々なスケールのグリスを行えるのですが、INTEGRA-7のハープもスケールを変更して、白鍵をグリッサンド演奏するだけでハープ特有のグリッサンドが簡単に再現できます。Diminish,Hole Toneとか色々とありますよ。
たしか爪側と指の腹側の音色違いもあったと思います。相変わらず芸が細かいです。
アコーディオン
おフランスのパリあたりに行くと、そこらじゅうにアコーディオン弾いてるフランソワさんとかピエールさんがいるざますが、それだけ欧米では身近な楽器ざます。
我々日本人にはフレンチとイタリアンの違いは料理ほどには区別しづらいですが、INTEGRA-7内蔵のアコーディオンは下記のような違いになっているようです。
- 動画0:13〜イタリアン:オクターブ下のレイヤーが加わった音色
- 動画0:20〜フレンチ:3枚リード。微妙に音程差があるのでコーラスがかかった感じ。
後着の音のベロシティー(鍵盤弾く強さ)で全体の音量が変化します。これで蛇腹(じゃばら=ベローズ)を左右に広げたり縮めたりして演奏「らしく」なるわけですね。
特に意識する必要はなく自然な感じが心地よいです。これであなたもパリジェンヌ(ジャン)
iPadアプリ快適なコントロール
最後にINTEGRA-7をiPadからコントロール可能な無料アプリ「INTEGRA-7 Editor for iPad」の紹介動画です。
INTEGRA-7はiPhone/iPadと楽器をワイヤレスでつなげる「Roland Wireless Connect」に対応しています。特にサラウンドのコントロールでは威力を発揮しますねコレ。
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