こんにちは。Webサイト担当のオノセです。
全国の島村楽器 各店舗が配信している、店舗情報・イベントブログの記事の中から、おすすめの記事をご紹介するこのコーナー
突然ですが、島村楽器のオリジナルブランド「RYOGA」をご存知でしょうか?
アジア人の体型でも弾きやすい、ライヴで取り回しやすいギター・ベースを目指し誕生したブランドです。
今回はけやきウォーク前橋店の友成(トモナリ)さんが、RYOGA×プロギタリスト・坂本夏樹さんのセミナーをレポートしてくれました!
教則本にはなかなか載っていない『ハッ!』となるテクニックや、気になるギターのアレコレをご紹介します。
それではどうぞ!
既に開催し終了しているフェア・イベント、販売が終了している商品情報の場合がございますので、ご注意ください。
みなさまこんにちは!
前橋店の友成です!
5/19(日)に行われました、「RYOGA×坂本夏樹 ミニLIVE & セミナー」のレポートをお届けします!
ギタリストの方、目から鱗の情報がたくさんありますので是非最後までご覧ください!坂本夏樹さん登場!
まずはデジマートマガジンで連載中の
「リョウガ・ナビゲーション」より一曲、披露していただきました!
動画の演奏が生で見れちゃいます!これは貴重…!この曲ではRYOGAを使いどう演奏されていたのでしょうか?
「フロント(ピックアップ)のボリュームを下げることでクランチサウンドを作り、
リア(ピックアップ)のときは歪んだトーンでリフやソロを弾いています!」なるほど…ピックアップセレクターをエフェクターのように使用されていたのですね。
2Volumeのコントロールが付いているRYOGAならではの奏法です!
細かいサウンドメイク
「また右手のピックが当たる位置での音が変わります。」
「フロント付近では豊かな音色、ブリッジ付近では固い音色が出ます。」曲中にピックアップを変えるのはよく見ますが、
しかも右手の位置でもサウンドメイクをしていたとは…!
スタジオミュージシャンの方々はこのような奏法を駆使されていたのですね。スタジオミュージシャンが気を付けているチューニング
「スタジオミュージシャンは右手でもチューニングを気にしてます」
「さっきと同じようにフロント付近でコードを弾くと大きく弦が震えるためチューニングが狂いやすいです」
「チューニングのズレが気になるときは
ブリッジミュートを弾くときの位置でピッキングすると過度に弦が震えるのを抑え、綺麗にコードを弾く事ができるんです!」
これはすごい!!教則本にはなかなか書いていないことじゃないでしょうか。
私も目から鱗です。
「僕は激しいプレイをしますが、
そういうスタジオミュージシャンほど、アンサンブルの中でピッチには気を使っているんです。」
「これもプロとアマチュアの人の違いですね。
プロを目指している人はピッチにも気を使ってみてください!」
「でもこれめちゃくちゃ難しいんです(笑)」
うーむ目から鱗の連続…とても勉強になります…。
もう一曲披露していただきました!
次に披露して頂きました曲は最近の日本のバンド曲を意識して、坂本さんが作曲されたこの曲。
たしかに、サビでのオクターブ奏法を使ったスライドのフレーズなどよく聞きますよね。
オクターブ奏法を使ったスライドのフレーズ
「よくあるんですけどスライドで抑えたままオクターブ奏法をしてしまうと、
弦もひっぱられてしまってピッチがずれてしまいます」
「スライドするときは持ってきた位置からすこし、
手元をもどしてあげるとピッチがよくなりますよ!」これは文章だと説明が難しいのですが、
スライドしたまま持って行くといつもと抑え方が変わってしまいます。(指が寝てしまいます)
そこををこらえて、少し手元を(手首を)戻すといつもと同じ押さえ方になり、ピッチがよくなるとのことでした。さらにもう一曲!
次に披露して頂いた曲、上のリョウガ・ナビゲーションの動画では、
「嵐」や「aiko」のバックバンドでも活躍されている
芳賀“ヨティ”義彦さんが弾いている曲を坂本さんに演奏して頂きました!
「この曲も僕が作曲したんですけど、
ヨティのほうがギターうまいから動画ではMCにされました(笑)」
「でもめっちゃかっこよくできた曲なんで、
悔しいんでイベントのときはなるべく弾いてます(笑)」坂本さんもめちゃくちゃギターうまいじゃないですか!!と叫びそうになりましたが、、、。
「ヨティは激しいプレイやテクニックが目立つんですが、
それよりさらにピッチ感がすごい。
コードを弾いたときに全然ピッチがぶれないんです。」「上手いギタリストって左手のテクとかが注目されがちなんですけど、
実はピッチ感がぶれないのがすごいんですよね。」5/19(日)RYOGA×坂本夏樹 ミニLIVE & セミナーレポートです! - 島村楽器 けやきウォーク前橋店 シマブロ質問コーナー
ここからは参加者の方々に、事前にお答えいただいたアンケートの質問に答えていただきました!
Q.ブリッジミュートのコツを教えてください。
A.ブリッジミュートは速さが大事!弱くゆっくり当ててしまうとピックが弦に当たってる時間が長くなり、ノイズが入ってしまいます。
ピックを強めに持ってスピード感のあるピッキングをしよう!あとは…
ブリッジミュート筋を鍛えるのだ!!!
(安定した力強いブリッジミュートをするには筋トレあるのみ!だそうです(笑))Q.運指の練習を教えてください。
A.僕もよくやりますよ!(6弦から半音ずつ上がっていったり下がっていったりする練習)
ギター弾きはじめる前に必ずやるようにしてます。調子が悪い日は1時間くらいやります。
この練習で大事なのがいかに綺麗な音を出せるかということ。
ピッキングしながら他の弦に当たらないようにミュートの練習をするんです。
エレキギターの練習はある程度の音量で練習しないと、
他の弦が鳴っているのがわからないので、
家では必ずアンプをつけて練習して、たまには大きな音で!スタジオで練習しましょう!
Q.カッティングのコツは?
A.音符の長さに注目して練習!
録音、録画をして自分のプレイを見直し、練習しましょう。
自分で弾けたなーっと思っても、
録音録画して見直すと休符が甘かったり、リズムが乱れてたり...
どんどん改善していきましょう!Q.音作りってどうやるんですか?
A.これが一番多くの方から寄せられていました!みなさん悩まれていますよね。
今回は僕がやっているどんなアンプでも使える音作りを教えます!
「ではお一人アンプの前に出てきてもらって…」
「今回使っているマーシャルのJVC。これはどこのスタジオでも置いてありますよね。
JVCは非常に使いやすいアンプなので、バランスよく出るギターなら全部12時くらいで大丈夫!」ええっ!そんな簡単なセッティングでいいんですか!?
たしかにいい音ですが…。。
「アンプにはベース、ミドル、トレブルのつまみがあります。
その名の通りですが、僕はもうひとつスピーカーの上下前後、どこに持ってくるかで音作りをしています。」
「例えばトレブルを上げると…スピーカーの上のほうで鳴ってる感じがしませんか?」
「キャビネット(スピーカー)に近づいてわかる音の場所を、
円形のバランスで、マーシャルの4発キャビなら上のスピーカーの円に収まるように音作りをすると大抵抜け良い、いい音が作れます。」お二方に実際にスピーカーに近づいて頂いて実感してもらいました。
こんな音作りの方法があったとは…!
「Rolandのジャズコーラス、通称JC、ジャズコでもおんなじです」
「この音作りを使うとうるさい音と大きい音の違いがわかります。
うるさい音(キンキンした音)っていうのは
大抵スピーカーの上のほうで鳴っちゃってるんです。」
「これをスピーカーに収まるように作ってあげれば、
音量を上げてもいい音が作れますよ!」なぜギタリストは何本もギターを持っているのか?
「プロギタリストは色んなギターもってますよね?」
「良いギター1本あればいいじゃないか、と思う人も多いと思います。」
「なんでかっていうと実はギターによって出る音の帯域が変わるからなんです。」
ここで店頭のRYOGA全モデルを弾いていただきました!
(HORNETというモデルはトラブルで弾けなかったのですが…)
こちら坂本さんがお持ちのBUMBLE!やはりいい音です。
SKATER!BUMBLEよりも音の重心が下に来て歪んだサウンドでも地に足ついた音です。
CICADA!このモデルは中がくりぬきのいわゆるセミホロウ構造となっており、
これまでのどのギターより音の重心が下に在りました!
歪んだサウンドもズンズン響く感じです!
「この重心の感覚はアンプでは若干しかいじれないんです。
だからギタリストはいっぱいギター買っちゃうんですよね(笑)」
世のギタリストの皆様!
新しいギターを買うときはご家族の方にこのブログを見せてください(笑)イベント終了後は
終了後はフリータイム!
好きな曲を坂本さんに弾いていただいたり・・・
セッションも!
また今回は坂本さんもお使いのBUMBLEをお持ちの方がさらにもう二人!
BUMBLE試し弾き会となりました。
同じモデルのギターでも個体差があり、
またプレイヤーの弾くジャンルによってギターの音も成長する!?、ということが感じられました。
不思議ですね~。
ご参加いただいた皆様、どうもありがとうございました!
いかがでしたでしょうか。
プロはテクニックよりもブレないピッチ感の方が重要だということがわかりましたね。
もっと上達したい!と思っている方、まだ身体が成長する段階にある10代の若いギタリストや小柄な女性、手が小さいプレイヤーのみなさん。
RYOGAは弾きやすく、音が良いエレキギター・ベースを揃えております!
ぜひ店頭で試奏してみてくださいね。
それではまた!