こんにちは、商品開発担当のゴータローです。
ブログに登場するのは、なんと数年ぶり。
その間何してたかというと・・・
もちろん、ぼーっと きちんと開発のお仕事してましたよ!
さて、今回は新しく5月27日(土)に発売になる、アンプの開発秘話をご紹介していきます!
アンプ製作のミッション
ある日のわが社の 極秘新規製品海外拠点開発案及企画進行案会議(言ってみたかっただけ) にて。
上司:「おま、たまにはギターじゃないもんもつくれや。」
ゴ:「おぉ、ついにわが社もモビル〇ーツの開発に着手・・・」
上司:「うちは楽器屋じゃ!!! ちっこいギターアンプ作ってこーいっ!!」
ゴ:「了解しましたー」
てなわけで決まったおしごと。
アンプとなれば…
中国にいる王大人(初登場)に頼むか・・・
ということでゴータロー、さっそく中国に。
社長、王大人率いる○○○○社、実はすごい会社です。
オリンピックにて数々の音響設備を担当したりしてるような
PAや音響、アンプ、デジタル機器の専門家集団が集まる大規模な会社です。
さっそく王大人を訪ねると。
王大人:「久振、本日用件一体何?」
ゴータロー:「私作成六弦楽器専用音箱機械、私上司的命令。」
(以下日本語にて)
王:「ギターアンプなら、ちょうどすっごくいい真空管、手に入れたよ!」
ゴ:「真空管、いりません」
王:「なら、今流行りのデジタル系・・・そっちの担当者、呼ぶね!」
ゴ:「いえ、ちーっさい、手のひらサイズのアンプが作りたくて…」
王:「手のひらサイズ?」
ゴ:「手のひらサイズ」
というような、綿密な打ち合わせを重ね。
開発スタート。
王大人はもちろん多忙のため、実際の開発には最近結婚したばかりという、新妻のKさんが担当してくれました。
そんなこんなで、しばらくたったある日。Kさんから電話が。
K:「できたよ!」
ゴ:「できましたか!」
K:「おぅ、できたではよこいやー。」ガチャ ツー ツー ツー
で、はよ行くことに。
チャイナの工場まで中国国際航空でひとっとび。
ちなみに、機内食はこんなでした。
見た目はアレな感じですが、味は...ご想像におまかせします笑
さて、工場に到着すると。
Kさんが出迎えてくれました。
ゴ:「さっそく製品をみたいのですが。」
K:「こっちよ。」
ついていくと、なぜか薄暗いエリアに。
K:「これを見てみるよ」
ゴ:「これは!!!」
K:「スピーカー部品。たくさんある。」
ゴ:(部品倉庫じゃん・・・)
ゴ:「あの、アンプは・・・」
K:「こっち!」
ゴ:「これは!!!」
K:「基盤。いっぱいあるね。」
ゴ:「あの、アンプは・・・」
K:「こっち!」
ゴ:「これは!!!」
ゴ:「からっぽ・・・?」
K:「から」
ゴ:「中身は・・・?」
K:「ないよ」
ゴ:(どっち・・・)
ゴ:「ない? ある?」
K;「ないよ!」
ゴ:(だからー!)
K:「みんな一生懸命作ったよ!」
K:「ホント、がんばった!」
K:「工場で、検品にまわした時のことだけど」
K:「全ロット不良出ちゃったね」テヘペロ
ゴ:(orz・・・ ここで来たか・・・)
なんと製作しているアンプ全てのロットに不良品が出てしまっていたのです。
これでは発売はおろか、製品として完成すらしていないということになります。
ゴータロー、本当にもうだめかと思いました。
中国の奥地まで逃げ出そうかとも思いました。
が、しかーし!よくよく話を聞いてみると。
今回の全ロット不良は、部品調達先である外部会社のエラーによるものでした。
しかも、ゴータローの検品でも不良品にするかどうかギリギリのところ。
巷によくある工場なら、スルーで出荷でしょう。
王大人と、Kさんの名誉のためにも書きますが、
王大人とKさんの品質管理に向かう姿勢が不良とも言えない僅かな点を良しとせず、食い止めてくれていたのでした。
加えてゴータローの到着前に、改良の準備を整えて会社の総力を挙げて、期限に間に合うよう生産を進めてくれていました(T_T)
製作光景を見ると・・・
スゲエ、このアンプ、ある意味ハンドメイド。
そして完成品がこれだぁっ!!!
※絶賛生産中
さて。
中国奥地に逃げ込むこともなく無事、日本に帰れたゴータロー。
ある日のわが社の極秘国内営業方針販売方針企画決定会議(言ってみたかっただけ) にて。
ゴ:「できたでー」
上司:「できたか! みせてみい」
ゴ:「こちらにてございます。」
上司:「・・・」
上司:「・・・」
上司:「何色あるの?」
ゴ:「9色にてございます」
上司:「なんで色名が食べ物なの?」
ゴ:「美味しそうだったんで・・・」
上司:「なんでこんなにいっぱいの色つくったの??」
ゴ:「うーん、勢いで。」
ゴ:「あと、その場のノリとか。」
上司:「勢い」
ゴ:「勢い」
上司:「ノリで」
ゴ:「ノリで」
この様な和やかなやりとりの中、
少し色数減らした方が良いんじゃないの?という意見が...
その結果なんと、
「"不"人気カラー投票キャンペーン」
が行われることに。
皆さんに一番微妙だなぁと思う色にWEBで投票してもらい、不人気カラーNo.1を決定するというインケンな企画です。
ゴータローにとっては重なる苦労の末に生まれた9色のカラーバリエ。
どの色も、自分のおなかを痛めた子供と同じようにかわいいのですが…
不人気カラーは、即販売終了になるとかいう噂も!
なお、栄えある優勝を飾った一番の不人気カラーを投票者の方に抽選でこのアンプが当たる
という企画。
ですが!!
かわいい9色を守るためにも!!
みんな、投票するなよ!
絶対投票するなよ!!
なお、3名にあたるそうです。
カラシメンタイコかな・・・