みなさんこんにちは!シマムラストリングス秋葉原のカギヌシです。
弦楽器セルフチェック講座3時間目は弦交換のタイミングです。
弦は切れてしまうともちろん交換が必要ですが、切れなくても定期的に交換が必要です。
弦は楽器を弾く時も弾かない時も、常に引っ張っている状態なので、だんだんと伸びてきて、弾力を失い、弦それぞれの特徴も薄れてきてしまいます。
では、どういうときに弦を交換したら良いのでしょう。
弦交換のタイミングはここを見る!
弦の色が変色している
一番左のG線をご覧下さい。他の線とは明らかに色が違います。
長く張りっぱなしにしていると、松脂の粉や手の脂などで弦が錆びて変色してしまいます。こういうときは弦交換を行ったほうが良いでしょう。
弦交換の仕方
弦の交換は、一本ずつ行えばご自身で安全に交換できます。
4本いっぺんに行うと駒が倒れてしまい、最悪魂柱も倒れてしまう恐れがありますので、「必ず一本ずつ」です!
それではこれから写真と一緒に弦の交換方法を書いていきます。
手前から奥に向かってペグを回し、1巻き目は内側に巻く
弦を穴に差し込んだら、手前から奥に向かってペグを回します。
鉄棒で言うと、「前回り」です。注)「逆上がり」ではいけません。
最初の1巻き目は弦を通した穴よりも内側に巻きます。
2巻き目からは外側に向かって巻いていく
2巻き目からは外側に向かって巻いていきます。
ペグを押し込むようにして巻いていくと良いでしょう。
最終的には、壁にくっつくようにするとペグがきちっととまり、戻りにくくなります。
【番外編】弦の通る穴が大きくてすぐ抜けてしまう場合
弦の通る穴が大きいと、巻いているうちに抜けてきてしまう事があります。
そういう時は穴に通した弦を少し長めにして、1巻き目を内側に巻いた後、2巻き目からは、弦の先を巻き込んで外側に巻いていくと、良いでしょう。
交換は1本ずつ行いましょう。いっぺんに行うと駒が倒れ、場合によっては魂柱も倒れてしまいます。
1本交換が必要になったときは、なるべくセットで全弦交換しましょう。
伸びてテンションの下がった弦と真新しい弦では、弾いた時の音のバランスが悪くなってしまいます。新しくした弦だけ飛び出して聞こえるかもしれません。
ご自身で対処できない状態になってしまったら、お気軽にシマムラストリングス秋葉原までお問合せ下さい。
シマムラストリングス秋葉原のカギヌシでした。
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