こんにちは。Webサイト担当のオクダです。
全国の島村楽器 各店舗が配信している、店舗情報・イベントブログの記事の中から、おすすめの記事をご紹介するこのコーナー
今回はけやきウォーク前橋店がレポートしてくれている「FREE THE TONE・ギタリストとベーシストのためのシステム構築セミナー」の様子をお届け致します!
エフェクターボードのシステム構築時に、配線がすっきり収まらない、ノイズが気になるといったお悩みを経験した事はありませんか?
そういったトラブルを無くし、どこでも自分の音が出せるようにすることを目的とした今回のセミナー。FREE THE TONE代表の林幸宏さんを講師にお迎えしてスタートです。早速ご覧下さい!
お待たせいたしました!
こんにちは!先日行なったFREE THE TONE代表林幸宏氏による、システム構築セミナーの模様をレポートします!今までにはなかった、エフェクターボードを主眼としたセミナー。参加いただいたお客様はもちろん、私までも聞き入ってしまいました!
「どこへ行っても自分の音が出せる!」究極のエフェクターセミナースタートです!
まずはこれ!ボードを組む上で一番大切なノイズ対策
さて、ボードを組む上で、最も気をつけたいのがノイズです。せっかくお金をかけてボードを組んだはいいものの「いざアンプに繋げたらノイズだらけ」ではもったいない!ノイズの種類ごとの原因と、その対策を解説して頂きました。
その1・グランドループ
まずは、よくあるパターンのボードを例に挙げ説明いただきました。ボード右上のジャンクションボックス(信号の出入り口)からギターの信号が入り、下のスイッチャーに信号が入ります。スイッチャーからジャンクションボックスに信号が戻って、そこからアンプに出力される、というシステムを組んだとします。ここで写真の赤い斜線になっているところに注目してください。この「信号の通り道に囲まれた範囲」がグランドループと呼ばれるものであり、これが大きければ大きいほど、ノイズを拾いやすくなってしまいます。イメージとしては、アンテナを想像してみてください。大きいアンテナほど、信号を強く受信します。それと同じように、グランドループが広ければ広いほど、ノイズ(信号)を多く拾ってしまうのです。
その2・ACアダプターのトランス部分
エフェクターを使うとき、電池もしくは、ACアダプターを使うことが多いと思います。実は一番ノイズの源となっているのはこのACアダプターなのです。対して電池はノイズ源にはなりえません。しかし、電池切れや交換などのリスク、手間を考えると、やはりACアダプターの使用は避けられないのではないのでしょうか。もちろん、これにも対策の方法があります。
その3・ギターのピックアップ
エフェクターボードとは少し外れてしまいますが、ギターのピックアップも、もちろんノイズを拾います(特にシングルコイルのギター)。写真のようにACアダプターを近づけてみると、いかにギターがノイズを拾っているのかがわかります。また、ステージ上では照明なども立派なノイズ源になるため、ステージ上でのノイズ対策も欠かせません。
ピックアップに対するノイズ対策
では、どうするのかというと、これもACアダプターと同じように、ギターの位置を変えるのです。左右に向きを変えてみたり、ステージ上を動き回ってみたりします。プロのギタリストのステージとなると巨大なので、スタッフも、ステージ上を動き回り、ノイズの少ない位置を見つけて、印をつけておくこともあるそうです。
ラインケーブルとDCケーブル
ボードを組む上で、欠かせないのがギターの信号を通すラインケーブルと、エフェクターに電源を供給するDCケーブルです。その取り回し方に関して解説して頂いた内容をピックアップしてお伝えします。
ソルダーレスとはんだのメリット
FREE THE TONEといえば、はんだなしで自分で好きな長さで作れるソルダーレス・キットが有名です。では、それぞれどんなメリットがあるのでしょうか。
ソルダーレスのメリット
なんといっても、使いやすさです。長さを自由に調整できるので、綺麗な配線を組むことも出来ますし、エフェクターの配置の自由度も格段に上がります。エフェクター同士の配線のように、普段は抜き差ししない箇所は、ソルダーレスで配線するのがおすすめです。
はんだのメリット
はんだのメリットは頑丈なところです。はんだでしっかりくっついているので、簡単に内部の配線が外れることはありません。ギターのジャックやアンプのジャック、ボードのイン・アウトなど、頻繁に抜き差しを行なう箇所は、こちらを利用するのがおすすめです。
その他のポイント
エフェクターボード診断!
FREE THE TONEセミナーで毎回恒例となっているのが、お客様のボードを実際に見て、林さんから直接アドバイスがもらえる、ボード診断です。林さんも毎回このコーナーが一番楽しみと仰っていました。
1人目・中村さん
普段はバンドで活動されており、オルタナティブロックなどをプレイされている方です。
こちらが中村さんのボード。組んだばかりで、まだバンドでも使っていないそうですが、今回の機会にと、お持ちいただきました!
10/5(日)FREE THE TONE・ギタリストとベーシストのためのシステム構築セミナーレポート! - 島村楽器 けやきウォーク前橋店 シマブロセミナーを終えて
以上で今回のセミナーは終了です。内容的にも非常に濃く、お客様にとっても、私自身も非常にためになるセミナーでした!FREE THE TONEの今後としては、世界初となる機能を備えた、デジタルディレイの発売が予定されています。こちらも前橋店には入荷予定ですので、お楽しみに!また、林さんは現在発売中の、システム構築マニュアルに続く、「2冊目」も執筆中とのことです!こちらも非常に楽しみですね。
では、最後に集合写真です。林さん、ご来場頂いた皆様、本当にありがとうございました!(堀井店長発案のパッチケーブルのポーズでパシャリ!)
独学で行っている人も多いであろうエフェクターボードのシステム設計についてプロの方から直接アドバイスを頂ける素晴らしいセミナーです!
みなさんもこの記事を参考に自分のエフェクターボードの見直しを行ってみてはいかがでしょうか!
また、FREE THE TONEについて詳しく知りたい方はHPをご覧下さい!
なお、けやきウォーク前橋店では今後も様々なイベントを開催予定ですのでシマブロをぜひチェックして下さいね!
それではまた次回!