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2013年春 弦楽器買付け旅行記 ニューヨーク編その2

Hello!皆様こんにちは!

島村楽器 楽器アドバイザーの糸山です。

ご存知の通り、ニューヨークの街は、Broadwayという南北にはしる目抜き通りを中心に、ミュージカル・オペラ・オーケストラ・ジャズなどが観賞できるシアターがひしめき合っていて、正にアート三昧を満喫できる世界一のエンタメスポットとして有名です。

個人的に、このAllman Brothers Bandは観に行きたかったです・・・。

さて、質の高いパフォーマーが居るところに、それを支える「匠の技」があります。

ニューヨークに到着した私たちが先ず向かった先は、ここマンハッタンで3代に渡って工房を構える老舗弓メーカー、Isaac Salchow(アイザック・サルコウ)の工房です。

ここは、アメリカンドリームを夢見る若きプレーヤーを始め、数々の世界的なヴィルトーゾ達からも信頼を集めている名門中の名門。

現在3代目にあたるIsaacは、優秀な弓のエキスパートであり、名弓のコレクターでもあります。

工房内には、演奏者が預けている希少な弓がたくさん保管されており、中でも、昔、故Isaac Stern(アイザック・スターン)氏が使用していた弓も含まれておりました。

彼の工房には、分刻みでソリストやオーケストラプレイヤーが訪れては対応に忙しそうでしたが、初訪問の私たちの為に時間を割いてOld Bowについての講義をして下さり、実に2時間以上に渡ってサルコウ・ファミリーの財産とも言うべき貴重なコレクションを興味深く拝見させて頂きました。

それでは、名門サルコウ・ファミリーで選んだバイオリン弓をご紹介致します。

Louis Josef Morizot , France - Mirecourt, ca1940

Certificated by Isaac Salchow

Louis Josef Morizotの晩年(弓製作をリタイアし、息子たちに工房を任せる直前)の作品、ルイの集大成とも言うべき貴重なコレクションを譲って頂きました。洗練されたしなやかなスティックは、演奏者のプレイアビリティを確実に向上させてくれることでしょう!老舗ニューヨーカーが選ぶ"ベストフレンチボウ"を、ぜひ一度ご覧下さいませ。

出国から40時間・・・、

NYの地ビールBlooklyn Breweryの生ビールを頂いて就寝です(笑)

それでは今日はこの辺で。See you later!!

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