皆さんこんにちは。そしてはじめまして!
開発担当フジモトです。
島村楽器では様々ななオリジナル商品を発売しているのですが、その中で一見地味に思われがちな出版部門(実は本も作っています)ですが、教則本をはじめとするアイテムの数々は、「縁の下の力持ち」的な発想でつくられています。
さて、今回ご紹介するのは、一言でいうと作曲する時に重宝するアイテムです。
これまで作曲というと、、、
- どこから手をつけて良いのかわからない
- 音楽理論の知識がないとダメですよね?
- 教本を読んだら余計にわからなくなった・・・
などの意見や、または作曲経験がある方でも、、、
- Aメロだけがたくさんあって、Bメロやサビができない
- 似たような曲しかできなくてマンネリ気味
- コード進行を考えるのが面倒or思いつかない
などなど、個人差はあれど壁に当たっている方が多いのではないかと思います。
そこで、その壁を打ち破る方法はないものか・・・?
と、試行錯誤を繰り返し開発されたのが「C-Deck(シーデッキ)」なのです!
すでに発売されていますので、店頭で目にした方もいらっしゃるかも知れませんが、パッケージはこんな感じです。
左から、C-Deck 1(メジャー基本編)、C-Deck 2(メジャー応用編)、C-Deck 3(マイナー基本編)となっています。
1タイトルの中身は、Aメロ・カード、Bメロ・カード、サビ・カードが、それぞれ16枚ずつ合計48枚のカードが入っていて、大きさは標準トランプと同じ手の平サイズなので持ち運びもラクラクです♪
コンパクトでしょ?
これさえあれば、自宅でも、友達の家でも、スタジオでも、いつでもどこでも場所を選ばず作曲ができますね☆
さてさて、それでは、気になる使い方をご紹介いたします
まず、Aメロ、Bメロ、サビ・カードから、任意に一枚ずつ選び抜き出します。任意というとなんだか難しい感じですが、要するに”適当”(←ココ重要デス)ということですね。
そして、抜き出した3枚のカードをつなげてギターで演奏すると・・・あら不思議、どこかで聴いたような雰囲気のサウンドに包み込まれます♪
あとは何度も弾いて(場合によっては録音して)、ラララ〜と鼻歌をのせていけば1曲分のメロディーができあがります。・・・と、手順はコレだけです、実にカンタンですねぇ。
また、カードは自由に組み合わせができますので、単純計算しても4,096通りの曲ができあがるというわけです・・・20曲入りのアルバムを作っても、ナント200枚以上!?できてしまいますネ。
さらに、さらに、、、C-Deck 1,2,3はすべて混ぜて使えるんです!・・・ということは、一体何曲作れるのか?・・・と、もう計算はやめましょう(混ぜるの、開発かなりガンバリました・・・ふぅ〜)
もうこうなると曲数というよりは、自分だけのスペシャルコード進行を探すという、別の楽しみ方もでてきてしまいますね。
また、作曲以外に練習アイテムとしても威力を発揮します。
例えば、コードが上手く弾けなかったり、コードチェンジに自信がない方の練習用題材として使ったり、バンド練習やセッションのネタとしてもオススメです。
実際にC-Deckを使った曲作りをご紹介したいと思います。
お題・・・「リズムをつけることで、どんな風に曲想や世界観が変わるのか?」
今回は、あえてカードを組み合わせず、1枚ずつの使用でどこまでできるのかにチャレンジしてみました。
1曲目は、[ C-Deck 1-Aメロ13 ] を使ってメロディーを作ってみました。
リズムマシンに合わせてアコースティックギターのストロークを演奏し、途中からエレキギターのメロディーを重ねています。
[file:shimamura-music:111006-Cdeck1_A13.mp3]
いかがでしょうか?爽やかなイメージのポップソングができあがりました♪
また、あえて同じカードを使って、まったく違う曲想にチャレンジしたものが次の曲です。
[file:shimamura-music:111006-Cdeck1_A13_2.mp3]
リズムのテンポを変えるだけでも、結構イメージが変わるので、それに合わせて演奏も自然に変わりますよね?・・・結果として違う曲になりますので、アレンジのヒントとしてみてください☆
3曲目は、少しテンポを落として、バラード風にチャレンジしました。柔らかさを出すために、メロディーはウクレレで弾いてみました。使用カードは、[ C-Deck 1-Bメロ10 ] です。
[file:shimamura-music:111006-Cdeck1_B10.mp3]
基本伴奏は、リズムマシンにアコースティックギターのアルペジオを合わせて弾いて作っています。その際、同じ演奏を2回重ねてサウンドに厚みを持たせています。途中からウクレレのメロディー⇒エレキギター・ソロ⇒ウクレレ・ソロと展開していきます。
最後に、[ C-Deck 1-サビ9 ] を使って、無謀にもラテン風にチャレンジしてみました。
[file:shimamura-music:111006-Cdeck1_C9.mp3]
・・・鍵盤楽器なしで、この手のサウンドを作るのは少し無理があるかもですが、なんとなくそれ風にできたのではないでしょうか・・・ちと不安ですが伝わりますか?
次回は弾き語りにチャレンジします!
はい、というわけで、今回は1枚のカードを題材として、リズムをつけて楽器を重ねていくことで、曲想や世界観がいかに変わるのかにチャレンジしてみました。
「Aメロ、Bメロ、サビのカードをつなげて弾くのは難しいなぁ」という方は、まずは1枚ずつ活用してみてください。48枚のカードをひと通り弾いて、気に入ったコード進行を見つけて、ぜひメロディーづけにチャレンジしてみてください。
今回の楽器を重ねていく手順・・・「リズムマシン&アコースティックギター⇒ベース+エレキギターバッキング⇒メロディー」を曲作りの1つの方法として参考にしていただけたら嬉しいです。
さて次回は、いよいよお待ちかねのC-Deckを活用したアコースティックギターの弾き語りを紹介予定です。需要も多いと思われる弾き語りですので、作曲のヒントなども盛り込めたらと思っています。・・・どうぞお楽しみに!
C-Deckにご興味のある方は、是非お近くの店舗で実物をチェックしてみてください。
島村楽器は、みなさんのご来店を心よりお待ちしております。