島村楽器公式ブログ

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手軽に本格的なアナログシンセが楽しめる「KORG(コルグ)monotribe(モノトライブ)」レビュー。

こんにちは。Webサイト担当のトグチです。
このブログでいつもトグチは、島村楽器Webサイトのお知らせを中心に書いていましたが、今回はバイヤータナカからのリクエストで、コルグさんから先日発売されたラップトップシンセサイザーリズムマシンKORG monotribe(モノトライブ)」についてご紹介させていただきます!

佇まいがトグチ的にたまらないですねーーーー

実はトグチはかなりの電子楽器好きでして、家にも何個か電子楽器やシンセサイザーを所有しているんです。ちょうど今回のmonotribeもお店に入荷したら仕事帰りによって閉店まで触り倒そうと思っていたところでしたので、タナカさんからのオーダーに乗っかってみました(笑)

そもそもシンセサイザーって?

タナカさんからの要望として、

「ギターをやっているけどシンセってなんなのかいまいちわからない」そんな方でも興味が持てるような記事をお願いします

とのことでしたので、女の子でもわかるように頑張って紹介してみたいと思います。

シンセサイザーとは、基本的にはオシレーター(音が作られる場所)というところから出る音を、

  • オシレーターから出た音を、鍵盤を押したらこんなスピードで音が大きくなって、鍵盤を離すとこんなスピードで音を小さくしたい
  • 鍵盤を離したら音程が上がるようにしたい
  • 鍵盤を押していると音がゆらゆらするようにしたい

などなどを自在に加工(シンセサイズ)することが出来る楽器です。
オシレーターの音で有名な音といえば、テレビが終わったあとになっている「ぽーーーー」という音がありますよね。あれはサイン波って音になります。
他にも有名どころで三角波・ノコギリ波・パルス波とオシレーターがあって、音をパソコンの画面で表示させると読んで字のごとくの状態で表示されます。
「あれ?あのアーティスト、ピアノの音を演奏してたけど?」と思った方は鋭いですね!それはここで言うオシレーターの音がピアノの音を使っているシンセサイザーと言うことになりますね。

詳しく知りたい方はとたんに難しくなりますがウィキペディアをご確認ください

KORG monotribeって?

それではシンセサイザーについてざっくり説明したところでmonotribeで出来ることをご紹介します。
KORGさんのサイトにあった特徴を引用させていただき、分かりやすい補足を加えてみます。

  • 表情豊かなアナログ・シンセ・サウンド。
    • 三角波・ノコギリ波・パルス波を使ったアナログシンセサイザーが、ひとつ用意されています。
    • アナログシンセはピアノの音が出ないシンセ、デジタルシンセはピアノの音が出るシンセ(ピアノの音が出せないデジタルシンセもあります)とざっくり覚えておいてください
  • アナログ回路で作ったバス・ドラム、スネア、ハイハット。
    • リズムの核となる音が3つ用意されています
    • レトロなゲームで「ポコポコ」なっている音です
  • ELECTRIBE譲りのステップ・シーケンサー。
    • シンセサイザーとリズムの音を、1小節を8個にわけて記録して、自動演奏させる事ができます。
  • シーケンスをダイナミックに変化させるACTIVE STEP機能、FLUX機能。
    • シーケンサーに記録した演奏情報をよりカッコよくさせる機能です
  • クロマチック音階で演奏できる、自動チューニング機能。
    • 下に書いてあるリボンコントローラー鍵盤で「ドレミ」が演奏できます(兄弟機種のmotoronは出来ませんでした)。
  • 進化した多機能リボン・コントローラー鍵盤。
    • 上に書いた「ドレミ」以外にも、広い音域を演奏できたり、シーケンサーに演奏情報を記録する時に「音の長さ」を決めるために使えたりします
  • 選択可能なオシレータ波形、ノイズ・ジェネレーター、多彩なLFO。
  • 名機MS-10/MS-20と同じVCF回路を搭載。
  • SYNC端子搭載により、複数台での同期プレイも可能。
    • 2台のmonotribeを「いっせーのせ!」で再生することができます
  • 電池駆動、スピーカー内蔵、どこでも使えるコンパクト・サイズ。
    • 読んで字のごとくで、いつでもmonotribeが遊べちゃいます

こんな感じで、手頃な価格でシンプルながらも表現豊かにいろんな音を出して遊ぶことが出来るのが、KORG monotribeになります。

monotribeのパネルを見てみましょう!

ではこの記事を読んで最寄りの島村楽器でmonotribeが触れるように(笑)、パネル上のつまみやボタンについて簡単にご紹介します。

VCO(ぶいしーおー「オシレーター」)


まずはシンセサイザーの核となるオシレーター部分です。
「OCTAVE」と書いているつまみは、鍵盤に触れたときに出る音の音域を設定することができます。数字が少なくなるにつれ音が高くなってくれます。
「WAVE」はどのオシレーターを使うか選択でき、上からノコギリ波・三角波・パルス波です。好みで選んでOKです。
「NOISE」つまみは「WAVE」で選んだ音と一緒に、ホワイトノイズという「サーーーー」という音を混ぜることが出来ます。これもお好みでどうぞ。
「RANGE」はmonotribeに用意されている鍵盤の設定を変える場所になります。

VCF(ぶいしーえふ「フィルター」)


ここを触ると「あ!シンセサイザーってこんな音だ!」と思えるのがこの場所になります。
「CUTOFF」を触ると音の明るさを調整できます。「PEAK」をいじると明るさの調整をどれだけ強調するかが設定できて、良くある「ミョンミョン」という音になります。おすすめはCUTOFFをちょっと左側に回しておいてPEAKをいじると楽しくなります。

VCA(ぶいしーえー「アンプ」)


「LEVEL」を触るとシンセサイザーの音量が調整できます。
「EG」は音を鳴らしたときに音量がどのように変化するのか設定できます。一番上は「音が鳴ってからだんだん小さくなる」、真ん中は「押している時はずっと鳴っている」、一番下は「音を鳴らすとだんだん音が大きくなる」です。

LFO(えるえふおー)


ここを触ると、音程や音の明るさが周期的に揺れる効果を作ることができます。「RATE」が揺れの速さを、「INT」揺れの深さを調整できて、下にあるスイッチでどんな揺れを作るかが設定できます。フィーリングでかっこいい変化を見つけてみると良いと思います。

シーケンサーセクション


本体パネル下部が、シンセサイザーとリズムパートの演奏を記録したり、鍵盤で演奏したりすることが出来る場所になります。
どうやって記録するかとかは言葉より映像を見ていただくほうがが早そうなので割愛します(笑)。

その他


「RHYTHM」はリズムパートの音量を調整することができ、「TEMPO」はシーケンサーの自動演奏の再生スピードを調整することができます。

実際にどんな風に遊べるのかはこの動画をチェック!

以上がmonotribeの各設定の簡単な説明になります。
でも「ここをこうすればこうなるのはわかったけど、実際にどうやって演奏するの?」という疑問が残ったと思います。
トグチも説明することは可能なのですが、文章にするとスゴイ量になってしまいそうなので、調度よい動画がありますのでご紹介します!
KORGさんのYouTubeチャンネルにある「KORG monotribe まるわかりビデオ」シリーズの動画を上の文章と一緒にチェックすれば、島村楽器に遊びにいらした際に、店頭にあるmonotribeを使って楽しく遊べること間違いなしです!

monotribeのシンセサイザーについてはこちら


monotribeのシーケンサーを使った自動演奏の方法についてはこちら


次回はちょっと突っ込んだmonotribeの使い方をご紹介します!

いかがでしたか?
シンセサイザーを触ったことがない人でも理解できるように、できるだけ頑張って書いてみたのですが、「ちょっと遊んでみたい!」と思っていただけたら嬉しいです。

誰でも簡単にかっこいいサウンドを鳴らすことが出来る「KORG monotribe」ですが、まだまだ色んなことが出来るんです。
次回はちょっと突っ込んだmonotribeの使い方をご紹介しようと思います。

KORG monotribeは、島村楽器各店舗・島村楽器オンラインストアにて発売中です!
販売価格は¥17,850(税込)となっております。

島村楽器は、みなさんのご来店を心よりお待ちしております。

ではまた。

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