皆さんこんにちは、今回が「はてなダイアリー」初デビューのバイヤーサカウエです。
これからデジタル関連の製品を中心とした情報を皆さんにどしどしお伝えしていく予定です。どうぞよろしくお願いします。
さて、サカウエは仕事で音楽を作る機会もあったりするのですが、最近主に使う楽器はほとんどソフトウエア・シンセサイザーだけで完結してしまうケースが多くなりました。
何しろ打ち込みからマスタリングまでパソコン一台でOKですので非常に楽チンですよね。
しかし「やっぱりシンセはハードだ!」と改めて実感させられたのが、先日ローランドさんで試奏させていただいた話題の超弩級シンセサイザー 「JUPITER-80」(ジュピターエイティー)です。
今回はその新製品JUPITER-80の発売直前レポートをお伝えいたしましょう。
JUPITERというネーミング
さて、昭和3◯年生まれのサカウエはJUPITERというと、反射的に1980年初頭にローランドが発表したポリフォニック・シンセの銘器「JUPITER-8」を思い出してしまいますね。
「JUPITER-8」はハワード・ジョーンズやジャーニーといったミュージシャン、坂本龍一さんといったアーティストが愛用していたビンテージ・シンセです。
当時の価格でなんと98万円!現在だと200万円くらいの価値でしょうか?学生の私には高嶺の花の存在でしたね。
で、新製品のJUPITER-80のルックスですが、まさにこれはJUPITER-8クリソツ。
オリジナル「JUPITER-8」
Photo by Ed Uthman
早速ローランドのご担当者様にお尋ねしてみました。
サカウエ「あのーやっぱりJUPITER-80はJUPITER-8の完全復刻版なんでしょーか?」
ご担当者様「いえ違います( ー`дー´)キリッ。JUPITERという名前はローランドのフラッグシップ(最高峰)モデルという意味なんです・・・」
なるほど。フラッグシップっていうからには値段も一番高いということになりますが、単にオジサンの懐古趣味を満足させるためシンセじゃなさそうです。
さすがローランドさん。決して過去は振り返らないイノベーション企業。
さっそくプリセット音色を弾いてみましたのでご覧ください。
うーん確かに納得。
「JUPITER-80」はそのアナログチックな見た目からは想像できない最先端のサウンドを生み出すことができるシンセでした!(後ろ向きなオジサンはしばし反省、、でも元祖JUPITER-8の音色も収録してるあたりは、ローランドさんのサービス精神を感じました)
パフォーマンスに最適なライブシンセ
デモ動画で手をかざして音色を変えていたのはD-BEAMというコントローラーなんですが、JUPITER-80はこうしたコントロール機能が非常に充実しています。
中でも数多くの音色設定を複数同時に変更できる「トーン・ブレンダー」という機能の威力は絶大でした。
つまみを回すとまるで万華鏡のようにサウンドが変化するのですが、何が起こるか自分にも見当がつかないという、まさに一期一会サウンドといえるでしょう。
鍵盤タッチも非常に馴染みやすく、これぞパフォーマンスのためのライブシンセという感じですね。
最新の「SuperNATURAL」サウンドを搭載
JUPITER-80は全音色に「SuperNATURAL音色」という新音源を搭載しています。
また「Behavior Modeling Technology(ビヘイビア・モデリング・テクノロジー)」という「生楽器を演奏する際の、独特の振る舞いを表現することができる」新技術が採用されているそうです。
「Behavior Modeling Technology」〜なんだか難しい名前ですが、百聞は一見にしかず。いろいろな音色を試してみました。
パワフルなライブセット
JUPITER-80ではこうしたSuperNATURAL音色を最大4つ重ねた音色を「ライブセット」と呼んでいます。
これだけでも十分に分厚いサウンドなんですが、これをさらにアッパー(鍵盤の高音部)とロワー(鍵盤の低音部)で重ねて演奏することができてしまうんですね。
たとえばピアノとストリングスを同時にを演奏しながら、トップノートだけフルート音色を重ねるといった、新次元のパフォーマンスもJUPITER-80一台でできてしまうんですね。
さて、ローランドのフラッグシップ(最高峰)モデルにふさわしい、最新鋭のサウンドと最高の表現力を搭載したパフォーマンスに最適なライブシンセ「JUPITER-80」。
サカウエは、ライブ派、クリエーター系、本格派のプロフェッショナルの方だけでなく初めてシンセサイザーを買うという方にもこのJUPITER-80はオススメできると思います。
詳しい製品情報は下記をご覧ください。
発売は6月30日、JUPITER-80は全国の島村楽器で予約受付中です!
島村楽器は、みなさんのご来店を心よりお待ちしております。
これからもサカウエはデジタル楽器についてのレポートをどんどんご紹介していくので、どうぞよろしくお願いします!