まもなく発売されるコルグ(KORG)さんのアナログガジェット「volca」シリーズ3兄弟(?)。一足お先に「volca beats」「volca bass」の2機種をお借りして試してみました、クラブ系ミュージックが不得手なサカウエです。
アナログリズムマシーン「 volca beats」
volca beatsはLECTRIBE直系のステップ・シーケンサーを備えたリズムマシンです。非常にコンパクトでカワイイボディーですね。
アナログ音源 + PCM音源 10種類の音色を内蔵
volca beatsに内蔵されている音色は、Kick、Snare、Hi Tom、Lo Tom、Closed Hi Hat、Open Hi Hatのアナログ音源が6種類。パラメーターも非常にシンプルでわかりやすいですね。このボディーからは想像できないブーミーなキック音!
このほかアナログでは再現の難しいClap、Claves、Agogo、Clashに関してはPCM音源が採用されています。
以上の10種類の音色をお馴染みの16ステップ・シーケンサー上で自由に組み合わせてループパターンを作成することができます。
パターンは最大8種類を本体に記憶させることができ、演奏中に瞬時に切り替えられるようになっています。
直感的な操作が可能ですので、使い方は超簡単。しばらく触っていればすぐに覚えられると思います・・・それが証拠に、付属のマニュアルはなんとこれだけです〜
シンプルすぎ〜
・・・ということで、volca beatsは基本的には見たまんまのイージーオペレーション。しかし繰り返しで単調になりがちなリズムに変化を与えるための様々な「飛び道具」を備えています。
STUTTER(スタッター)機能:これは各インストごとにリトリガーを付加するもので、ディレイの様な効果を与えることができます。もちろんシーケンスに記憶可能です。
- PCMスピード:PCMサウンドに関してはPCMスピード(波形の読み出し速度)を変えることにより音程に変化をつけることができます。シーケンスに記憶可能です。
- アクティブ・ステップ:シーケンスの途中のステップを飛ばして再生する機能。シーケンスに自由な変化をつけることができます。
- ステップ・ジャンプ:押しているステップだけを瞬時に再生する機能で、ショート・ループのようなトリッキーなプレイを行うことができます。
こうした飛び道具に加えミュート、ソロ機能を相互に使用することにより、ダイナミックで効果的なパフォーマンスを行うことが可能になっています。
それでは volca beats の基本操作を試した動画を御覧ください
アナログベースマシーン「volca bass」
アナログ・ベースライン・グルーヴ・ボックス「volca bass」は、「volca beats」同様のコンパクトサイズ。3VCOに加えVCF、VCA、EG、LFOという構成のこれまた非常にシンプルな設計です。シーケンスは8種類まで本体に記憶可能。1つのシーケンス内で3種類の異なったフレーズを個々のオシレーターに演奏させることができますので和音シーケンスも可能です。
VCO
アナログならではの太く、うねりのある音色を実現する3つのオシレーターを搭載。1パートでのユニゾンから3パートでのコードまで、多彩な使い方で様々なベース・サウンドを作り出すことが可能となっています。3種類のVCOグループの設定が可能で、VCO1+2+3による分厚いベースラインや、VCO1+2のユニゾンにVCO3のシーケンス・ラインを絡ませるといった使用方法が可能です。
EG
アタック、ディケイ/リリース、といった定番パラメータ。ファンクションボタンでアンプ(音量)にEGを生かすかどうか設定可能
というわけで基本操作を試した動画を御覧ください。少々地味過ぎました〜(泣)
シンク端子による同期プレイ
volcaシリーズは、単体やDAWと組み合わせて使用することも可能ですが、volcaシリーズの醍醐味は兄弟間(?)の同期演奏ですね。
シンク端子を使えば複数台のvolcaやmonotribeとの同期再生が可能となっています。OUTとINを付属のシンク用ステレオ・ミニ・ケーブルで接続するだけの簡単設定。もちろんMIDI 信号による同期、音源モジュールとしての活用することもできるようになっています。
またiPhoneアプリ「SyncKontrol for monotribe for iPhone」でタップ・テンポ、スウィング設定、WISTによるiPolysixなどのiOS音楽アプリとのワイヤレス同期再生もできます。アプリ「SyncKontrol for monotribe for iPhone」はApp Store(iTunes Store内)にて無償ダウンロード可能です。勿論monotribeやMS-20mini等のシンセとの同期もできますよ〜
iPhoneとVolca Beats, Bassをケーブルで接続。iPhoneアプリ側でタップテンポ、スイングなども設定可能です。
関連リンク
SyncKontrol for monotribe製品ページ
「SyncKontrol for monotribe」そしてVolca Beats, Bassの2台をsyncケーブル接続して鳴らしてみました
スピーカー内蔵、電池駆動もOK
volcaシリーズはアルカリ乾電池使用時で10時間駆動可能。スピーカーも内蔵しています。これならどこにでも持って行ってパフォーマンスすることができそうですね。
見た目からは想像できない本格派のアナログガジェットですよこれは!三台とも揃えたくなりますね〜
・・というわけで、volca bassとvolca beatsは2013年6月23日発売予定。税込販売価格は ¥14,900です〜
アナログループシンセ volca keys は7月中旬発売予定。コチラはもう少々お待ちください(^^ゞ
アナログ・ベースマシン volca bass
【volca bass主な特徴】
- 圧倒的存在感のアナログ・ベース・サウンド。
- 様々なベース・サウンドを作り上げる3つのオシレーター。
- 明るくヌケの良いコルグ(KORG)伝統のアナログ・フィルター。
- VCF、VCA、LFO、EGを1つずつ備えるシンプルな構成。
- ELECTRIBE直系のループ・シーケンサー。
- ELECTRIBE譲りのステップ・シーケンサー。
- アシッドには欠かせないSLIDE機能。
- ステップの抜き差しで新たなベースラインを生むACTIVE STEP機能。
- 使い勝手を拡げる便利な機能。
- アナログ・シンセの欠点を克服する自動チューニング機能。
- SYNC端子、MIDI IN端子搭載により、複数台・DAWとの同期プレイが可能。
- どこでも使えるコンパクト・サイズ、電池駆動、内蔵スピーカー。
アナログリズムマシン volca beats
【volca beats主な特徴】
- 圧倒的存在感のアナログ・ドラム・サウンド。
- リズムマシンの名機をリファレンスにした本物のアナログ・サウンド。
- アナログだからできる、最低限のパラメーターで最大の効果。
- アナログが苦手な音はPCM音源がカバー。
- ELECTRIBE直系のループ・シーケンサー。
- ELECTRIBE譲りのステップ・シーケンサー。
- トリガーを連打しシーケンスを大胆に変化させるSTUTTER機能。
- ステップの抜き差しで新たなビートを生むACTIVE STEP機能、STEP JUMP機能。
- 使い勝手を拡げる便利な機能。
- SYNC端子、MIDI IN端子搭載により、複数台・DAWとの同期プレイが可能。
- どこでも使えるコンパクト・サイズ、電池駆動、内蔵スピーカー。
【島村楽器オンラインストア】
税込販売価格: ¥14,900
2013年6月23日発売予定
volca beats
税込販売価格: ¥14,900
2013年6月23日発売予定
アナログループシンセ volca keys は7月中旬発売予定です。こちらも楽しみです!!
税込販売価格: ¥14,900
2013年7月中旬発売予定