島村楽器公式ブログ

全国展開している総合楽器店のスタッフが、音楽や楽器の楽しさや、楽器店にまつわるお話をお伝えします。

世界最大級の楽器の祭典「NAMM Show 2015」を今年も現地よりレポートします!

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今年もこの季節がやってまいりました!世界最大級の楽器の祭典「NAMM Show 2015」が1月22日〜25日に開催されます(現地時間)。
世界中の楽器ファンが注目するNAMMショー2015を取材スタッフが現地(アメリカ カリフォルニア州 アナハイム)からレポートします!!
あっと驚く新製品速報から製品レビュー、普段は見ることのできない楽器の紹介まで、盛りだくさんでお送りしてきますのでお楽しみに!
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NAMM Showとは?

1年のはじまりの月、1月に毎年アメリカで開催されているNAMM Showは、招待を受けた楽器ディーラー、メーカー、アーティスト、プレス関係者などが入場できるプレミアムなイベントです!
また様々な楽器メーカーNAMM Showで新製品を発表することでも有名で、その内容が1年間の楽器業界の運命を左右するといっても過言ではありません。

今年はどんなメーカーからどんな製品が発表されるのでしょうか!?

NAMM Show 2015」 各ブースレポート!!

NAMM Show 2015に出展している各ブースごとに新製品や気になるアイテムをレポートを掲載。
有名メーカーはもちろん、さまざまなジャンルのメーカーをご紹介していきます。
そして今年のNAMM2015は「ギタセレ」「デジランド」という2つの専門サイトにて掲載していきます。
※記事で紹介されている商品は国内発売が未確定のものも含まれます。予めご了承下さい。

ブースレポート デジタル編

Winter NAMM Show 2015 レポートまとめ【DJ編】 Digiland レポート|Winter NAMM Show 2015 まとめ【DTM編】 Digiland レポート|Winter NAMM Show 2015 まとめ【シンセ・キーボード編】

ブースレポート ギター編

【NAMMブースレポート】Ibanez・SCHECTER編 今年も衝撃のモデルが登場です! 【NAMMブースレポート】ギブソン編 今年はギターだけじゃなく虎杢のスピーカーも登場! 【NAMMブースレポート】エレキギター vol.3 国内メーカーも初出展!『和』のブースにも注目です。 【NAMM2015 ブースレポート】エレキベース編 Freedomブースには各種プロトタイプが展示! 【NAMMブースレポート】エレキギター編 vol.1 そのお値段約900万!!ESPブースにすんごいギターが展示 【NAMMブースレポート】Taylorブース 話題のNEW600シリーズもお披露目です! 【NAMMブースレポート】Martinブース 多数の新製品や限定モデルを発表! 【NAMM2015 ブースレポート】今後のFenderの可能性を感じるギターが多数出品!Fenderブースレポート!

ブースレポート エフェクター

【NAMMブースレポート】エフェクター編 vol.6 BOSSのブースにあったエフェクトボードはこんな配線図だった! 【NAMMブースレポート】エフェクター編 vol.5 SeymoreDuncan、Diamondなど各種新製品発表! 【NAMMブースレポート】エフェクター編 vol4 ワウペダル定番クライベイビーがこんなに小さく! 【NAMM2015 ブースレポート】エフェクター編 vol.3 リッチー・コッツェンシグネイチャーモデルも登場! 【NAMM2015 ブースレポート】エフェクター編 vol.2 遂にワウペダルがこのサイズに・・・  【NAMM2015 ブースレポート】エフェクター編 vol.1 FreeTheToneの林さんを発見!


ブースレポート 便利・おもしろ・ギター関連アイテム編

【NAMMブースレポート】ギター関連の様々なアイテム編 従来の発想を超えるアイテムが・・・! 【NAMMブースレポート】NAMMで発見したおもしろ・便利アイテム vol.1 エフェクターのノブを固定するアイテム?

ブースレポート アンプ

【NAMM ブースレポート】アンプ編 vol.1 BadCat2015年新製品が・・・


詳しい新製品情報はこちらをチェック!

「ギタセレ」、「デジランド」ではNAMM Show開催前、開催中に発表になった新製品情報をいち早くご紹介しています。
新製品情報も盛りだくさんなので、レポートとあわせてお楽しみ下さい!



初心者のためのエレクトリック・ピアノ(エレピ)入門

こんにちは、サカウエです。

「エレクトリック・ピアノ(エレピ)」という楽器の名前は、
誰しも一度は聞いたことがあると思います。

「エレピの音色」は「Electric Piano」「E.Piano」「FM piano」等の音色名で、
最近のシンセサイザーにもプリセットされており、
世界中のさまざまな音楽で使用されていますね。


(Photo by wikipedia

エレピと聴いてピンと来ない方は以下の動画をぜひ御覧ください。
(冒頭部分だけで結構です)

代表的な音色

いかがでしょう?

「ああこの音ね・・」という耳慣れたサウンドだったと思います。
エレピはアコースティック・ピアノ(アコピ)とは異なり、
厚みのある爽やかなサウンドが特徴ですね。

さて、アコースティック・ピアノはグランドとアップライトに大別されますが、
実は「エレピ」には非常に多くの種類とそれぞれ独特のサウンドが存在します。

ということで
今回はこの意外と知られていない「エレピ」についておさらいしてみましょう。
バンド・キーボードの音色選びや音楽制作にも何かしら役立つと思いますよ〜

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Propaganda(プロパガンダ)の「PPG Wave」 シンセサイザー温故知新 #006

こんにちは、担当のサカウエです。

シンセの名演をたずね新しきを知る「シンセサイザー温故知新」、第6回目です。
今回は4人組のシンセポップ、ニューウェーブバンド、”Propaganda”でフィーチャーされている、「PPG Wave」というシンセサイザーについてご紹介します。

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ライル・メイズのパイプ・リード Oberheim 8 Voice シンセサイザー温故知新 #005


(photo by wikipedia

こんにちは、サカウエです。
今回のシンセサイザー温故知新は、ウォームでナチュラルなパット・メセニー・サウンドを彩るライル・メイズの笛系シンセ・リードを取り上げることにします。

ファースト・サークル

ファースト・サークル

CDタイトル:ファースト・サークル/First Circle
アーティスト:パット・メセニー・グループ(以降PMG)
発表:1984
アルバムで使用されたシンセサイザー:オーバーハイム8ヴォイス、シンクラビアなど

アルバムについて

へたくそハイスクール・ブラスバンドをシンクラビア・ギター(※)で再現するという一曲目の「Forward March」(これは半分冗談だったのでしょうか?)。この曲だけ聴いてCD買うのをためらい後悔した人をたくさんしっています・・・それほど名曲ぞろいの歴史的アルバムです。

シンクラビアによるシーケンス・フレーズ、ギター・シンセ(Roland GR-300)等々、当時最先端のテクノロジーが作曲のアプローチに及ぼした影響も大きいと思いますアルゼンチンのスーパースター、ペドロ・アズナールはこのアルバムから参加し、メロディーラインを歌詞無しで歌う「ヴォイス」を多用するスタイルは以後PMGサウンドの定番ともなりました(それ以前もナナ・ヴァスコンセロスが歌ってたりもしておりましたが)。

※シンクラビア
New England Digital社が1970年代後半から販売したデジタル・ワークステーション。FM合成、最大100KHzのサンプルレイト、(当時としては)巨大なストレージデバイス等々、まさに究極のシステムだったが価格も( 数千万)と究極のマシン。

参考動画

10分あたりからパットの打ち込みも見れます。

Roland GR-300

さて今回はこのパット・メセニー・グループのシグネチャー・サウンド、アルバムのタイトル曲の主旋を奏でるライル・メイズの笛系音色に挑戦してみます。

First Circleの楽曲構造については下記記事をご参照ください。

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ピンクフロイド「狂気」EMS VCS3 & Synthi AKS シンセサイザー温故知新 #004

こんにちは担当サカウエです。シンセサイザー温故知新4回目。
moog、Arpとくれば、お次はプロフェット・・ではなく、なぜかEMSのVCS3とSynthi AKSです。
だんだんシンセが好きでもついてこれない方もいらっしゃる場合は申し訳ありません(笑)。

今回のお題:「On The Run」(走り回って)/ Pink Floyd

  • アルバム: The Dark Side Of The Moon (邦題:狂気)
  • シンセ:EMS(Electronic Music Studios) VCS3 & Synthi AKS

The Dark Side of the Moon

The Dark Side of the Moon


お題のアルバムは、ピンクフロイドの歴史的名盤「The Dark Side Of The Moon」(1973)から「On The Run」。

本アルバムで使用されているシンセは、クレジットではEMS社のVCS3となっているのですが、
この曲のメイン・シーケンスは、VCS3のシーケンサー内蔵後継機種「EMS Synthi AKS」を使用していたようです(VCS3も後からダビングで使用したらしいですが)
なお、EMS(Electronic Music Studios)社は今でも現役バリバリのイギリスの企業で、ビンテージ・シンセもまだ買えるみたいですね・・

A面の3曲目に当たるこの曲は、オープニングから次の「Time」へのインタールード的な曲です。

Pink Floyd - On The Run

曲は8ステップのシーケンスを延々繰り返し、フィルター、レゾナンスのツマミををグリグリ回し、LFOモジュレーションをかけたりしているようです。
これにホワイトノイズによるハイハット風のサウンド、ギターやシンセ(VCS3)、テープエフェクト等が加えられているようですが、なんとも言えない緊張感が漂う曲でございます。

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