島村楽器公式ブログ

全国展開している総合楽器店のスタッフが、音楽や楽器の楽しさや、楽器店にまつわるお話をお伝えします。

「店頭でのリペア品受取レポート」 Web担当も自分の楽器をリペアに出してみた その3

こんにちは。Web担当のサトウです。
「Web担当も自分の楽器をリペアに出してみた」シリーズもいよいよ最終回です。

前回はリペアマン本田が修理の様子を一部始終レポートしてくれました!

どんどんきれいになっていく様子にワクワクどきどきを隠せない私の元に、受付店舗から修理品到着を知らせるお電話が。
待ってましたよ〜!さっそく錦糸町リヴィン店へGO!

いざ受取へ!

お店を訪れると、受付を担当してくれた木村さんがカウンターで待ち構えていました。
控えの伝票お渡しすると、
「今お持ちしますね〜」と、お店の奥から修理品のギターを持ってきてくれました。

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おお!私のギター!おかえりなさい!

まずは修理品の状態チェック

「じゃあ早速お会計して…」ではなく。

店頭で修理品を受け取る際は、必ずお店のスタッフと一緒に楽器の状態をチェックしていきます。
修理箇所がしっかり直っているか1つずつ見ていきましょう!

ジャック交換

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プレートも交換され、きれいに平らな状態に戻りました!
欠けた塗装はあえて直しませんでしたが、仕上がった状態をみてもほとんどプレートで隠れて気にならないので、個人的には提案してもらったジャック交換のみにして正解でした。

エスカッション交換

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2ヶ所ともヒビ、浮きのないキレイな姿になりました!

ストラップピン交換

こちらは上側のピン。

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そして下側のピン。

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指定した型のロックピンがしっかり装着されていますね!
今回ロックピンのカラーはブラックを選んだのですが、サイドの落ち着いた赤色に馴染んでくれてイイ感じになりました。

インレイ浮き修正

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どこが修理したインレイなのかわからないほどにキレイな仕上がり。
フレットもピカピカです!

実際に音を出して確認

念のため実際にアンプに繋げて音の鳴りを確認します。
そのまま楽器をもって売り場へ移動〜。

まずはお店のスタッフに一通り確認してもらいます。

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コードを鳴らしつつ、スイッチ、ボリュームノブ、トーンノブを1つずつ動かして音の変化を確認。
そのあとは全、全フレット1つずつ押さえて音を鳴らしていきます。

「うん、特に問題ないですね」

というわけで、私も念のためその場で弾いて確認。

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ウン!ちゃんと鳴ります!

預かり品確認

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受付の際、ケースに入れたままお預けしていたシールドストラップ、そして元々ついていたパーツ類、すべて戻ってきていることを確認しました。

せっかくなので…ロックピン装着!

せっかくストラップとギターが揃っているので、その場でロックピンを装着してもらいました。

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ストラップの穴それぞれにパーツを通し、くるくると回して挟み込むようにしっかり装着。

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本体に装着するときは、こんな感じで取っ掛かりの部分を手前に引いた状態で挿し込みます。

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カチャッ!という音とともにしっかりハマったことを確認。根本から引っ張ってもとれません!

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下側のピンも装着して完成!
これで二度とストラップ落ちはさせません。うーん、いい買い物をしました。

確認完了&お会計

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すべての確認が終わったら、ケースに楽器を戻してお会計へ。
これにて「店頭でのリペア品受取」完了です!

帰宅後…さっそく弾いてみる

ピカピカのギターを担いで帰宅後、さっそく自宅で弾いてみました!

まず感じたのは、「スライドがとってもスムーズ」
コードでも1音ずつでも "ヌルっ" と滑る感じが新鮮……いや、これが本来の弾き心地なんですね!

しかも「音がよくのびる」
ヘッドホンから聴こえる音の余韻が以前よりも長く、あれ、こんなにエコーかけてたっけ?なんて設定を二度見しちゃいました。

そして、当然といえば当然ですが…「ジャックからのノイズがない」
以前はどのシールドに繋げても、ジャックに触れるとガサガサッという音が出ていたのですが、スッキリなくなりました。


うーん!大満足!です!

まとめ

さて、3本立てでお送りしてきた「リペアの流れ」。
せっかくなので簡単に振り返ってみましょう!

その1:店舗で受付

  • お近くの島村楽器(どこでも大丈夫!)に楽器を持っていく
  • 直したいところ、気になるところを店舗スタッフに相談し、見積を依頼、楽器を預ける
  • 店舗から工房へ修理品を発送される

その2:工房で見積&リペア

  • 店舗から送られてきた修理品実際にみて見積が出される
  • 店舗から見積連絡がきたら、内容をきいて正式に依頼 or キャンセルするかを決める
    • キャンセルの場合は手数料がかかります
  • リペア完了後、工房から店舗へ修理品が発送される

その3:店舗でお引渡し(この記事です!)

  • 店舗から到着連絡がきたら、修理品を受け取りに行く
  • スタッフと一緒に状態チェックを行い、お支払完了後、楽器を受け取る


いかがでしょう?
みなさんも「自分の楽器をリペアに出してみた」イメージ、湧いて来ましたか?

今回、修理だけでなく調整もお願いしたおかげもあり、ギターが本来持っているチカラをググッと引っ張り出してもらうことができました。
もしかしたらみなさんの楽器も、もっと弾きやすく、もっといい音になるポテンシャルを秘めているかもしれません。

この記事をキッカケに「楽器の状態見直してみようかな〜」と思っていただけたら嬉しいです!
みなさんからのご相談、全国各地の島村楽器でお待ちしています!

Web担当のサトウでした。

リペア総合案内サイト『島村楽器のリペア』について

ギターリペア、管楽器リペア、楽器リペアの情報をまとめてみることができるサイトです。

詳しくは以下の紹介記事をご覧ください。

「リペアマン本田のギター修理レポート〜パーツ交換&全体調整〜」 Web担当も自分の楽器をリペアに出してみた その2

皆さま、こんにちは。
ギターリペア工房の本田です。

今回はWeb担当のサトウがお送りしている連載記事「Web担当も自分の楽器をリペアに出してみた」の第2弾、修理レポート編になります。

前回のレポートは、ストラップ落ちしたギターをお店に持ち込み、後日見積連絡を受けたサトウが修理を正式に依頼するところまででしたね。

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果たしてあのギターはどう生まれ変わったのか!?
一部始終をお見せしたいと思います。

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イオンモール神戸北店【田中の愛すべき商品達~おもしろピック編~】

こんにちは。Webサイト担当のトグチです。
全国の島村楽器 各店舗が配信している、店舗情報・イベントブログの記事の中から、おすすめの記事をご紹介するこのコーナー

突然ですがみなさんはピックを何枚持っていますか?
最近は自分が演奏しやすいピックを選ぶだけでなく、可愛いデザインや有名アニメをモチーフにしたものなど、雑貨・鑑賞用にもピックを購入される方が増えてきています。女の子同士で交換したりして楽しむ事もあるみたいです。

という訳で今回は、イオンモール神戸北店のタナカが、独断と偏見で選んたピック ベスト5をご紹介します。
それでは早速ご覧ください!

こちらの記事は、島村楽器店舗ページで掲載している情報の中から、おすすめの記事をそのまま掲載しています。既に開催し終了しているフェア・イベント、販売が終了している商品情報の場合がございますので、ご注意ください。

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「ギターリペアの店頭受付レポート」 Web担当も自分の楽器をリペアに出してみた その1

こんにちは。Web担当のサトウです。
前回、リペア総合案内サイト『島村楽器のリペア』のご紹介をしました。
読んでいただけたでしょうか?


今回は「Web担当も自分の楽器をリペアに出してみた」レポートの第1弾!
店頭でのリペア受付の様子をお伝えします。

今回リペアに出す楽器について

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学生の頃、川崎ルフロン店で購入したHISTORYエレキギターです。
あまりコンスタントには弾いておらず、友人に貸したり、ケースにしまいっぱなしの期間も長かった、ちょっとかわいそうな子です。(ごめんね…)

リペアをお願いしようと決めていたのは以下の2つ。

  • ジャックの陥没(椅子の座面とジャックが当たり圧迫され続けた結果、へこんでしまいました)
  • ピックアップのプラスチックパーツに入ったヒビ(いつのまにか割れていました)

…だったのですが。

先日、ある悲劇が…

学生時代の友人と「久しぶりにスタジオに入って遊ぼう!」と、久しぶりに外に持ち出し、大きなアンプに繋げてゴキゲンに弾いていたときのこと。
その瞬間は前触れもなく訪れました…。


ゴトン!!!


世に言うストラップ落ち」です…。

エンドピン側のストラップが外れ、一番重みのかかるジャック付近から一気に床面へと落下してしまいました。

装着していたシールドのジャックは根本から真っ二つ。
内部で断線してしまったのか、アンプに繋ぎ直しても出力が安定しません。


ダメだ…早く何とかしないと…!!

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リペア総合案内サイト『島村楽器のリペア』がオープンしました!

こんにちは。Webサイト担当のサトウです。

突然ですが、みなさんはご自分の楽器を「リペア」に出したことはありますか?

「ネックが折れちゃった…」
「音が出なくなっちゃった…」
「キズがついちゃった…」

大切な楽器、どんなに気をつけていても
持ち運びやステージ中など不慮のトラブルに見舞われることもありますよね。

そんな困ったときに頼りになるWebサイトが2017年7月11日にオープンしました!

その名も『島村楽器のリペア』

どんなサイト?

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島村楽器には楽器の種類ごとに専門知識を備えたリペアマンが多数所属しており、
日々工房や店頭でリペア業務にあたっています。

『島村楽器のリペア』では、そのうちの

  • ギターリペア
  • 管楽器リペア
  • 楽器リペア

の3つのリペア部門の情報をまとめてお届けしちゃいます!
ひとことで言うなら「リペア総合案内サイト」ですね。

楽器のリペアは "修理" だけじゃない!

リペア、と聞くとどんなイメージを持つでしょうか?

やはり冒頭で挙げたような「壊れちゃった!」ときに修理することが、
一番最初に浮かぶと思います。

でもでも!
楽器のリペアマンのお仕事はそれだけじゃないんです!

なんだか調子が悪い気がする…そんなときは「調整」!

楽器は生き物、なんて言葉を耳にしたことはないでしょうか。

じつは楽器もヒトも同じで、
時間が立つにつれてどんどん疲労が溜まってきますし、
季節の移り変わり、湿気や気温の変化の影響を受けて調子を崩したりするんです。

演奏していて音が出にくいな、
弾きにくいなと感じるときは、
リペアマンに「調整」を頼んでみましょう!

楽器の状態をチェックして、一番ベストなコンディションに整えてくれます。

また、「楽器をはじめたばかりで自分じゃ違いがよくわからない」という場合は、
とりあえず一度診てもらいましょう!
知らないうちに大切な楽器にムリをさせているかもしれません…。

ひと味ちがう魅力を出したい…そんなときは「改造」!

今のままでもじゅうぶんステキ。
でもでも、ちょっと気分を変えてみたい!
もっと理想の音に近づけたい!

そんな願望を叶えるのもリペアマンの約目です。

たとえばギターなら…「ピックガード交換」!

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たとえば管楽器なら…「パーツ交換」!

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たとえば楽器なら…「弓のラッピング交換」!

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…などなど。
これはほんの一例なので、自分のやりたいことをまずは相談してみるのが一番ですね。


壊れたものを直すだけじゃない「リペア」。
自分には関係ないや〜と思っていた方も、ちょこっと興味が湧いてきたんじゃないでしょうか?

自分もリペア頼みたくなってきた!どうしたらいい?

島村楽器のリペアは全国どこのお店でも受け付けています!
修理・調整・改造したい楽器を最寄りのお店に持ち込んで、スタッフに相談すればOK!

…なのですが。
やっぱり事前に知りたいことって色々ありますよね。

そんなとき役立つのがこのサイト!
『島村楽器のリペア』です!

パターンその1:「大事な楽器だから、リペアマンと直接話したい!」

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数ある店舗の中でも、

  • リペア工房が併設された「リペア専門店」
  • リペアマンが常駐している「リペアブース併設店」

に楽器をお持ちいただくと、
その場でリペアマンにお悩みをご相談いただくことができます!

拠点案内のページで、お近くの地域をチェックしてみてください。

ちなみに、ご来店の際は事前に電話予約しておくと確実にお話ができるのでオススメです。

パターンその2:「でも、お高いんでしょう?」

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わかります。リペアの料金って想像つかなくて不安ですよね…。

まずは「料金表」のページをチェック!
よくある修理内容と基本技術料金が載っています。

もう少し詳しく知りたい!という場合は、メールでの「事前お見積り」を使ってみてください。

正式なお見積り金額は、実際に楽器をお預かりして診せていただく必要があるので、
どちらも目安にはなりますが、ひとまず心の準備ができますね。

パターンその3:「リペアマンって怖くない?怒られたりしない?」

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いえいえ、みなさん気さくで頼もしいリペアマンばかりです。
「スタッフ紹介」のページをみると一目瞭然!
ブログを書いているスタッフも沢山いるので、普段どんなリペアをしているのかもみれますよ。


Web担当も自分の楽器をリペアに出してみた。

さて、ここまでアツくリペアを語らせていただいた私、Web担当のサトウですが、

実は…

持ってるんです…

買ってから1度もリペアに出したことのない楽器…

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学生の頃、川崎ルフロン店で購入したこのHistoryエレキギター

買ったはいいがいざバンドを組んだらベーシストになってしまった私。
しばらく弾いたあとは、友人に貸しっぱなし、ケースに仕舞いっぱなしだったりと、
なかなかかわいそうな扱いをしてきました…。

この『島村楽器のリペア』のオープンをきっかけに、
私もこのギターをリペアに出して、ベストコンディションに仕上げてもらいたい!
そう思ったのです。


というわけで、これからこの子を担いで錦糸町リヴィン店に行ってきます!


次回のブログで
「楽器のリペア受付の様子」を詳しくお届けします。

リペア完了までレポートしていきますので、どうぞお楽しみに!

Web担当のサトウでした。

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