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島村楽器公式ブログ

全国展開している総合楽器店のスタッフが、音楽や楽器の楽しさや、楽器店にまつわるお話をお伝えします。

2014年秋 弦楽器イタリア買い付け日記 最終回

みなさまBuongiorno!!
島村楽器弦楽器アドバイザーの糸山です。

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「Stradivari Festival」が開催されていたMuseo del Violinoにて。アマティ、ストラド、ガルネリなどの貴重作品が特別展示されていました。

実は、読者の皆様は既にお察しのとおり、筆者は既に帰国しております。

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帰国直後の風景(笑)。やることやったら日本食で頭がいっぱいジャポネーゼ茂木。

はじめはリアルタイムで現地より快調にお届けしておりました買い付けブログでしたが、筆者は、イタリアで猛威を奮っている『タイガーモスキート』と呼ばれる蚊に刺されてしまい・・・、ふくらはぎが水ぶくれで大きく膨れ上がり(泣)、熱もないのに具合が悪くなったような気がしてきて・・・、数日のあいだ筆が止まっておりました。

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マエストロ・シュッツ氏ご愛用の虫刺され用薬をお借りしました。

帰国して病院へ行きまして、実際は何ともなかったです(笑)
これからイタリアへ行かれる皆様は、ぜひ虫除け対策を万全にして行かれて下さい!

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ホテルの部屋には虫除けVAPEが設置されているところもありました。

さて、最後にご紹介するマエストロは、渡航の最後の最後まで交渉を続けておりました、
「2人の天才」との交渉が帰国前ギリギリでまとまりましたので、ここにご報告させて頂きます!

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  • 2010年 Pisogne弦楽器製作コンクール バイオリン部門 第1位および音響特別賞受賞。
  • 2011年 Pisogne弦楽器製作コンクール ヴィオラ部門 第1位。
  • 2011年 Pisogne弦楽器製作コンクール チェロ部門 第1位。

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そして、イケメン(笑)。
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それでは皆様、ご紹介致しましょう。
マエストロ・ヴァレリオ・フェロン氏です!


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若干27歳でCremonaの中心地に工房を構える超天才肌。

フェロン氏は1987年イタリア:ミラノ生まれ。クレモナバイオリン製作学校を卒業後、数多くの巨匠のもとを訪れ、自身の製作スタイルを確立します。その後のコンペティションでの活躍ぶりは先述の通りです。いまクレモナを飲み込まんとする勢いの天才製作家が此処に現れました。

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試奏の目的は第1に音質チェック。第2に、製作家に敬意を表する為であります。買う買わないは関係なく、製作家へのリスペクトは忘れません。「フェロンさんのバイオリンからフェロモンが~」と謎の感想を発したマイスターの一言は無かったことにします。

当初、「プロの演奏家にしか売らない」…という難攻不落のバリアを張っていたフェロン氏でしたが、この天才手腕に惚れ込んだ買い付けチームは、ぜひ彼の作品を日本の皆様へご紹介したいと考え、3日3晩、彼のアトリエへと足を運びました。

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フェロン氏の作品の感想を述べる筆者。数秒で「日本へ持って帰ってご紹介したい」と決心しました!

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Valerio Ferron氏に技術的な質問するマイスター茂木。マイスター茂木は、同じLiuterieとしての立場から、製作家の心をくすぐる質問を投げかけることで、徐々に相手の警戒心を取り払い、魂を開放してゆく。

私たちはただ単にバイヤーとして、「売った」「買った」のお付き合いだけを製作家に要求することは絶対にありません。私たちは商品を買う前に、まず製作家のパーソナリティを買います。

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真剣に話し合いをするフェロン氏と買い付けチームの様子。Valerio Ferron氏と交渉は長時間に及んだ。

また同時に、我々も製作家に私たちの買い付けに対するフィロソフィーを理解して頂き、私たちのパーソナリティも買って頂く。
それが日本の皆様へ良い楽器をお届けするための、第1歩だと考えています。

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楽器を吟味する筆者。撮影:フェロン氏奥様アレクサンドラさん。


彼の素晴らしいスキルを、当社でご紹介できることを誇りに思います。
日本はおよび、アジア初入荷です。

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帰国直前に交渉成立!輸入書類について打ち合わせをするフェロン氏と筆者。

それでは、イタリア紀行の最後に買い付けた、インクレディブルなマエストロ・フェロン氏の作品をご紹介致しましょう。

Valerio Ferron, Cremona, 2014, Model; Nicolo Amati

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フェロン渾身の「ニコロ・アマティ」のコピーモデル。「Museo il Violino」の展示会で出品していた作品そのものを、今回入手致しました。豊かな倍音と同時に織り成す美しい旋律・・・正にGenius。オールド名器を再現した同氏の本作品は、若くして3冠を達成した稀代の天才の実力を知らしめるのに充分な要素を持ち合わせています。

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祝!アジア初入荷を祝した記念撮影。アレ、マイスター茂木は?(笑)

そして、最後にご紹介するのはローマの鬼才による、驚愕のガルネリコピー作品で締めくくりたいと思います。
ご紹介致します。マエストロ・ミチェル・エッジマン氏です!

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エッジマン氏とマイスター茂木。クレモナ市内の展示会会場にて。

エッジマン氏は1963年スイス・ヌーシャテル生まれ。19歳でヌーシャテルの製作家Philippe Girardinに師事し弦楽器製作の道に進みます。クレモナバイオリン製作学校にてディプロマを獲得、Vincenzo Bissolottiに師事した後にローマで独立しました。

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エッジマン氏と筆者。彼の作品は試奏がひっきりなしに入っていて大人気でした。

エッジマン氏は、これまでに250挺以上の作品を製作し、そのほとんどがヨーロッパのプロ・プレーヤーの為のもので、ドイツ・シュトゥットガルトやスペイン・バルセロナの一流オーケストラをはじめ、ヨーロッパの多くのミュージシャンに支持されている、本当のプロが選ぶ新作バイオリンです。

それでは、今回入手した同氏の2014年秋の最新作をご紹介致します!

Michel Eggimann, Roma, 2014, Model; Guarneri del Gesu 1735

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ガルネリ・デル・ジェス1735年をモデルにした2014年秋の最新作。直球ど真ん中ストレート&ど迫力のパワー、それに加え枯れた古い音質を併せ持ったハイクオリティな逸品。マイスター茂木曰く、非常にソリストの好みそうなソロ向きなバイオリンだとのことで、大きなホールでコンツェルトを弾くときも活躍すること間違いありません!

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Duomoの真下にある絶好のロケーションのカフェにて。フェロン氏と熱く語り合う素敵な夜。

このブログも今回で最終回です。皆さま、ご愛読ありがとうございます。
ブログに掲載させて頂きました作品は、11月からスタートする秋の当社恒例イベント「弦楽器フェスタ2014」にて展示致します。
ブログに度々登場しましたマイスター茂木、筆者:糸山も可能な限り会場で皆さまをお待ちしておりますので、ぜひお気軽に遊びにいらして下さい。
また、今回買い付け初参加となりました間藤は、福岡イムズ店会場(イムズホール)にてはりきって準備しております。
会場では自由に試奏ができるようになっております。

筆者の独断と偏見で決める、今回の旅でおいしかった食べ物ランキング、晴れある第1位は、マエストロ・タディオリ氏の奥様ミケーラさん特製の「フルーツタルト」に決定!!♪
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皆さまの何気ない「ブログ見てます」が、筆者のなによりのモチベーションになります(笑)
どーぞお気軽にお声かけ下さいませ。
それでは、全国の弦楽器フェスタ会場でお待ちしております!
Ciao!!

今回イタリアで買い付けた弦楽器は、弦楽器フェスタでお披露目します

今回マイスター茂木と糸山が買い付けを行った弦楽器は、11月〜12月各地(大阪・川崎・横浜みなとみらい・札幌・新宿・南船橋・福岡・奈良)の島村楽器で開催される、島村楽器弦楽器フェスタにて展示・お試しいただくことが出来ます。
日程等決まり次第順次情報を公開致しますので、弦楽器フェスタページもあわせてご覧ください。

2014年秋 弦楽器イタリア買い付け日記はこちら













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