島村楽器公式ブログ

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ギターの状態をチェックしてみよう!第3弾 クリーニング編

新生活スタートですね!

みなさん、こんにちは!
合言葉は「アブラニンニクカラメ!」長野K'sスクエア店、スタッフのニシナガです。

先日ニシナガは家具の販売店と、家電量販店に行ってきました。

ふとん一式を買い揃えたり、冷蔵庫や洗濯機、電子レンジも購入していく若い方たちがチラホラ。
新生活の準備でみなさん忙しそうでしたよ!

う〜ん、懐かしいです!
ニシナガも大学時代、2年ほど1人暮らしをしていました。
大学に入りたてのころは実家から通っていたのですが、アルバイト代を溜め、部屋を借りて友人と半2人暮らしなんてしてました。
自分好みの生活しやすい環境を作るのってそれはそれは大変ですけど、実家を出て、自由を手に入れたときのアノ喜び! たまりません!

そんな自由の代償には、必ず責任がついてまわりますね。
1人暮らしの付き物といえば、炊事・洗濯・掃除・・・。
そこで今回は、自分好みの演奏しやすい環境を作ろう!と題して、楽器をクリーニングしよう!の回をお届けします!(話の流れがムリヤリすぎ!? 笑)

たとえばライブの時に自分のギターが指紋べったり、ほこりまみれ、だったなんて人いませんか!?
いますよね!ニシナガもやったことがあります。

せっかく人前で演奏するんですから、服装や髪型を気にするのと同じように、
ギターもピカピカのきれいな状態にしてからステージにあがりたいものですね!

ライブ直前にクリーニングすることはもちろんのこと、日ごろからキレイにしておく癖をつけましょう。
普段から気をつけていれば、トラブルの早期発見・早期修理が可能になります。
前回紹介したようなポットやジャックのガリ予防にもなりますね。
それでは一緒にギターをキレイにしていきましょう!

クリーニングの前に塗装についてお勉強

さて、今回はギターをクリーニングしよう!ということで話を進めておりますが、その前にギターの塗装の種類についてまずはお勉強しましょう!

ギターの塗装の種類って?

みなさんが所有しているギターの塗装のほとんどは

  • ポリ塗装
  • ラッカー塗装

このどちらかに分かれるといえるでしょう。
例外として、オイル塗装などもあります。
今回はポリ塗装・ラッカー塗装について簡単に紹介します。

ポリ塗装

ポリ塗装はポリウレタン・ポリエステル樹脂を使用した塗装です。
塗装後に硬化する塗料を用いるため、衝撃はもちろん温度差や湿度差にも強いという特徴をもっています。
その特徴から低価格帯のギターから高価格帯のギターまで、最も多く採用されている塗装といえるでしょう。

ボディの鳴りを重視するプレイヤーにはポリ塗装を好まない方もおりますが、
その主な原因は塗装が厚いというイメージからだ生まれているものだと思われます。
もちろん、塗装が厚めに仕上がっているギターも多くありますが、技術力のあるメーカー・ブランドは非常に薄くポリ塗装を仕上げることができます。
薄く仕上げられたポリ塗装は楽器の鳴りを妨げることなくそのサウンドをアウトプットすることができるんですね!

ラッカー塗装

ラッカー塗装はニトロセルロースラッカーやアクリルラッカーを用いた塗装です。
塗料の特性上、非常に薄く塗装を仕上げることができます。
塗装を薄く仕上げることにより、木材の鳴りを塗装が妨げることなく振動させることができるんです。
また、ポリ塗装とは表面の仕上がり方も異なります。
渋みのある仕上がりは非常にカッコいいです!
しかしながら、薄く塗る塗装ですので塗装・乾燥・表面の加工の工程を何回、何十回と繰り返しますので大変な手間がかかります。
また、柔らかい塗装ですので、衝撃や気温・湿度の変化などにより塗装のはがれや、ヒビ割れ、変色などの変化が起きることがあります。
そのため、立てるギタースタンドなどはラッカー塗装対応の物が必要になったりと管理にもそれ相応の手間は掛かります。

塗装によって、クリーニング用のアイテムもかわります!

さて、ポリ塗装とラッカー塗装、なんとなく違いはわかりましたか?
ラッカー塗装は繊細な塗装なんですね…
ということはクリーニングで使うクリーナーも気をつけないと塗装を痛めてしまう危険があるんです!
ポリ塗装・ラッカー塗装どちらにも使えるクリーニング用アイテムを確認しておきましょう。

ポリ塗装・ラッカー塗装両方に使用可能

たとえばこちら!

メーカー 商品名 販売価格 コメント
HISTORY HPP2 ¥735 塗装面だけでなく金属パーツにも使用可能なハイクオリティポリッシュ。

このポリッシュは主に、楽器塗装面の拭き上げに用います。
ラッカー塗装にも使用可能かつ金属パーツにも使用可能です。
なのでニシナガが店頭のギター・ベースのクリーニングは主にこちらを使用しています。

そのほかにもメーカー純正などで「ラッカー塗装に使用可能」と謳われているものなら大丈夫ですね。

でも!!注意していただきたいのは、「ラッカー塗装というものは非常に弱く、変化を起こしやすいということ」です。
これなら安心だ、と一気に磨き上げずに目立たない部分で試していただくことをオススメします。

それでは今回紹介したポリッシュを使ってギターをキレイにしちゃいましょう!

さぁ!ギターをキレイにしよう!

今回キレイにするギターはこちら!

島村楽器オリジナルブランド「Cool-Z(クールジー)」のZST-1Rというモデルです。
screenshot

ニシナガの大好きなモデルですね。
このギターをフロントPUでチャカポコチャカポコと、へたくそながらカッティングするとすごい気持ち良いんですよ!

そんなギターも演奏する時にボディを触ったり、でピックが削れたりと徐々に汚れていってしまいますよね。
じっと見てみると・・・

こんなところに指紋がベッタリ!?


ブリッジの隙間にも少しホコリがたまっていそうですね・・・

気持ち良く演奏に集中できるようにキレイにしてあげましょう!

1.ホコリをキレイに

まずはクロス(ギタークリーニング用の布)を使って、表面のホコリをはらってあげます。

ちなみにギター用クロスにも種類があります。
お手頃価格のネル製のものや、

メーカー 商品名 販売価格 コメント
HISTORY HPCL ¥500 お手頃価格のネル製クロス。

高品質なスウェードタイプのものなどですね。

メーカー 商品名 販売価格 コメント
HISTORY HSCM ¥1,500 髪の毛の1/100の超極細繊維がミクロの汚れまでからめとるスウェードタイプのハイクオリティポリッシュクロス。

今回のホコリをはらったりするにはネル製のものが便利ですね。
もちろんスウェードタイプでも大丈夫ですよ。
ホコリを取る作業、実はギターのメンテナンスにとってとても重要なんです!
前回の記事で紹介したポットのガリなどの原因にもなるホコリ。
これを日々はらってキレイにしておくことでガリなどの予防にもなるんです。
また、ホコリがついたままのギターをゴシゴシと磨いてしまうと、ホコリなどがクロスの表面についてしまいスリ傷をつけてしまったりしますからね。
と、いうことでホコリにはサヨナラしてしまいましょう。

ここで更に一工夫!ホコリを取るのに便利なアイテムがありますので、これを使いましょう。

メーカー 商品名 販売価格 コメント
ARIA SG10 ¥1,050 手の届かない部分のホコリはこれでサヨナラ!エアダスター

いわゆる「エアダスター」ですね。
パソコンのキーボードのホコリを吹き飛ばしたりするアレです。
ギターのブリッジや、ピックアップの隙間など手が届かない部分のホコリはこいつでサヨナラです!

どうでしょう?ホコリとサヨナラして、キレイになりましたか?
それではいよいよボディをキレイにしていきましょう!

2012年にはこんな便利なアイテムも登場しました!

blog.shimamura.co.jp

2.ポリッシュ+クロスでギターを拭き上げよう!

ではホコリをはらったギターをキレイに拭き上げていきましょう。
ギターの拭き上げにはネル製ではなく、スウェード製がオススメです。
非常に細かい繊維が取りきれなかった目にみえない小さな汚れも拭き取ってくれます。


まずはクロスにポリッシュを『少量』つけます。
何事も程ほどが大切です。
ボディに直接ポリッシュをたらしてはいけませんよ!
面倒かもしれませんが、必ずクロスにつけましょう。

ポリッシュをクロスにつけたらいよいよギターを拭き上げていきましょう!!
学校で床を拭くときの様に同じ向きに拭いていきます。
ギザギザに拭いたりすると仕上がりがキレイになりませんよ!
細かい部分も丁寧に拭いていきます。

全体をキレイにしたら、少し時間をおいてからカラ拭きにうつりましょう。

ちなみに

本当はを交換するタイミングでを外してクリーニングするのがオススメです。
(そのほうが隅々までキレイにできます。)

3.仕上げはカラ拭き

先ほどポリッシュをつけたクロスを使ってもいいのですが、必ず乾いている(ポリッシュをつけていない)面を使って拭き上げていきます。
ボディに残ってしまった汚れやポリッシュをキレイに拭き取りましょう。

ボディに拭き取りきれなかった油汚れのような部分は指で軽く擦ってからクロスで拭き取るとキレイになりますよ。

どうですか?みなさんのギターもキレイになったんじゃないでしょうか!?

おやっ?ペグに少し汚れが見られますね…

そこもキレイにしちゃいましょう!
指紋のようなちょっとした汚れであれば、カラ拭きでキレイになりますよ。
まずはキレイになるか拭いてみましょう。

いかがですか?キレイになりましたか?
キレイにならないなぁ〜という方は、ペグにくすみが出ているのかもしれないですね。

金属部分のくすみを取ろう!

指の汗や油分によってくすみやサビを生じてしまう金属パーツ。
予防は毎回こまめにクロスで拭いて汚れをとることが一番なのですが、忘れちゃうこともありますよね?

気付いたときにはくすみが…でもそんな時にはこんな道具がありますよ!

金属パーツのくすみを取るにはコレ!

メーカー 商品名 販売価格 コメント
FERNANDES 946 ¥1,050 金属パーツのサビ、汚れを取るスクラッチメンダー


このスクラッチメンダーは、

超微粒子の特殊研磨材によって、塗装面の細かなキズや金属パ−ツのサビや汚れを落とします。
メーカーHPより転載)

という効果があるんです。
これを少量クロスにとって、
金属パーツを磨いてあげます。

ここで注意ポイント!

クラッチメンダーを使うときの注意
  1. 研磨剤が含まれています。ボディを拭くクロスとは別にクロスを用意しましょう!
    • 一緒にしてしまうとボディを拭いたときにキズだらけになっちゃいますよ!
  2. 金メッキのパーツには使えません。
    • 研磨剤の効果でせっかくの金メッキがはがれちゃいます…>

金メッキのパーツのくすみはどうすればいいの!?

研磨剤の含まれたスクラッチメンダーは使えない金メッキパーツのくすみ。
そんな時にはこれが最適です。

メーカー 商品名 販売価格 コメント
SHINYMAN SM126 ¥1,260 金メッキパーツにも使用可能なクリーナー

有名ギター雑誌であるギターマガジン内でも紹介されたオススメアイテムです。

本製品は長期にわたり生成される金・銀メッキパーツ(部品)表面の曇りを除去するための専用クリーナーです。
強く磨いたりする必要がなく、研磨剤を一切含んでいませんので、磨きすぎによるメッキ剥がれの心配がまったくありません。
また、成分は食品添加物+天然成分のみで生成され、化学薬品等は一切使用していないため、極めて安全にご利用いただけます。
メーカーHPより転載)

金メッキはピカピカなのがかっこいいですから、金メッキがくすんだギターをお持ちの方は是非一度試して見てくださいね。

注意

金属パーツのくすみは進行具合によって改善されない場合もあります。
その場合はパーツ交換をオススメします。

キレイにするって気持ちいい♪

いかがだったでしょうか?
今回紹介した方法で先ほどのギターもキレイによみがえりましたよ!

せっかくキレイにしたからこのまま大事にケースの中へ〜…
ってダメですね。ギターは弾いてあげてなんぼ!
汚れたら今回の様にキレイにしてあげて、また弾いてあげてくださいね!

それではまた次回お会いしましょう。
長野K'sスクエア店、スタッフのニシナガでした。

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