島村楽器公式ブログ

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ピアノのUさん レッスンの様子とピアノへの想いをレポート【ユアステだより Part3】

こんにちは、音教企画課のタカセです。
すでに真夏のような暑い日もあって、確実に夏が近づいているのを感じますね!

ユアステだよりPart2では、丸井錦糸町店の大編成アンサンブル「La fleur(ら・ふるーる)」の初めてのアンサンブル練習会の様子を、ユアステだよりメンバーのカタヤマよりご紹介させていただきました。

2か月後の本番に向けて突き進む Uさんの現在をレポート

今回は、Part1にもご登場いただいた、吉祥寺店からピアノで出演されるUさんのレッスン・練習でのご様子・本番に向けての想いなどをタカセがお届けいたします。

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Uさんはレッスンで来店されると、受付カウンター周りのスタッフとよく気さくにお話されています  左:店長のアリマ 右がUさん(担当サカイがHPの連載記事に登場させている白くまを手に)

演奏曲は、新たな挑戦の詰まった2作品

Uさんは8月9日(金)にピアノ連弾で出演されます。記念すべき、ユアステ初出演です!
ソロではなく担当インストラクターサカイとの連弾に決めたのは「連弾自体をあまりしたことが無かったから。
ソロとは違い、2人分の音が組み合わさる響きが好きなので、ステージの場でやってみたいなとずっと思っていた」というUさん。
そして、雰囲気の違う2曲にチャレンジしたかったとの事で、明るく楽しい「アイリッシュ・ジグ」ロマンチックな「ロシアのワルツ」を選曲されました。

レッスン内容の変化は?

インストラクターのサカイより
「アイリッシュ・ジグ」:この曲で、Uさんは低音側を弾くセコンドパートを担当されます。
セコンドはプリモ(高音側)に比べて伴奏の要素が多く含まれるため、プリモのメロディーをよく聴きながら全体の音を支えることが重要です。
それを含めて、余裕を持って弾けるようになる難しさをUさんご自身も感じられているようです。
そんなUさんは、本番では弾かないプリモパートから譜読みを始めました。連弾をやるうえで、セコンドの重要性を強く理解してくださっているからこそだと感じています。
ただ合わせて弾くだけではない連弾の醍醐味を、私もUさんと一緒に味わっています!

「ロシアのワルツ」:音楽の表現を作り上げていく作業に入ったところです。
今は、私とUさんでお互いが交互に主張するメロディーを聴きあい、なめらかにつながるように受け渡していく練習をしています。
また、小節の頭(1拍目)だけ息を合わせるのではなく、2拍目・3拍目も感じて弾く練習も。
そして音の強弱も、記号に沿うだけでなく和音の響きなどの変化を繊細に感じ取るという、さらに一歩進んだ音楽の作り方まで進んできました!

Uさんは、左手の和音の変化をとても丁寧に聴いてくださるんです。
「音を聴きながら弾く」ことは当たり前のように感じるかもしれませんがけっこう難しく、常に意識をする必要があります。
Uさんはいつもそれを大事に演奏をされています。

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「ロシアのワルツ」 赤いブレス記号(V)から後ろ部分のメロディーは、右手の重音が難しいポイント 現在はレッスン時間のうちこの「ロシアのワルツ」のほうを優先的に弾いているとのこと 

Uさんはレッスン中にサカイから、苦手部分に対して新しい練習方法を提案すると、「なるほど~面白い!練習してきます!」といつも前向きに言葉にしてくださって、実際にしっかり練習をして来られるそうです。
確実に上達に繋がっているとの事。仕上がりが楽しみですね!

ご自宅での練習内容もうかがいました

Uさんの練習は夜の時間帯が多いため、電子ピアノでヘッドホンから音を鳴らしているそうです。

曲に慣れてくると通して弾いてしまいがちなのですが、思いがけないところで間違えたりすると「ハッ・・・!」と驚いてしまうことがあるため、もし途中で何かあっても止まらないように部分ごとの練習をしっかりするように心がけていらっしゃり、暗譜(楽譜を暗記すること)で弾けるようになっているところも、途中で楽譜を見失わないように、意識して目で追いながら弾くように気を付けているとの事。
本番の舞台を見据えた練習をされていますね!

そして、ユアステ出演が決まってから新たに、「HANON(ハノン)」という教則本のなかの3番と50番を練習に取り入れているというUさん。
基礎練習で指を鍛えています。

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ハノン50番の楽譜 「ロシアのワルツ」の難しい重音部分に効果があり、音色の深みも増します

練習での大切な相棒たち

レッスンや練習でUさんがよく使用しているアイテムは、USBメモリとiPad
USBメモリには、連弾の片方のパートをインストラクターサカイが録音しています。
ご自宅でもサカイの音に合わせて練習ができる、大事なアイテムです。
iPadには、日々の練習時間や演奏した音を自動的に記録できるアプリを入れているそうで、練習の振り返りにも欠かせないものになっているとの事。

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練習時間をもうちょっと増やしたい・・!と意気込んでいるUさん 愛用のUSBメモリ、iPadと。

サカイからのインタビュー Uさんにとってピアノとは?

サカイ
ピアノを2年間続けてこられて、どんなお気持ちですか?
Uさん
ピアノ、楽しいです!! ピアノを始めた当時の自分がもし現在の自分から「今はこんな曲を弾いているよ」と言われても絶対に信じないくらい・・上達していると感じています。
人前で弾く機会でも物怖じせずに弾けるようになったし、自分でもびっくりするくらい生活も変わりました。
自分自身の成長を実感したら、今度はほかのイベントにも挑戦して次の目標を設定し、それを超えたいと続けていく・・・楽しいですよね!
目標を提示された瞬間だけはいつも「無理だーー」と思うんですけどね(笑)
サカイ
ぜひ色々なイベントにも挑戦してほしいです。また提案させていただきますね!
サカイ
お嬢様もピアノを習われているそうですが、一緒に楽しまれていることは?
Uさん
5歳の娘とは、アプリの音当てクイズをよくやっています。音符の音を当てたり鳴っている音を当てたり。音符のクイズは僕が勝つけど、鳴った音を聴き分けるクイズは娘のほうが強いんですよ・・・!耳が良いんです。
2年前に、僕と同じタイミングで習い始めた娘が、リズム感も音感もあっという間に伸びていく。成長速度が本当に早いです。
子供においていかれないように頑張っていきます!

インストラクターサカイから Uさんへメッセージ

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さきほど50番の楽譜が登場した、指のトレーニング本「ハノン」を持ったサカイ

ユアステでは連弾ということで、普段のピアノソロとしてのサポートとはまた違った角度で支えていけたらと思っています。
「2人で音楽を作って、2人で1つの音楽を客席に届ける」という気持ちで、本番までのレッスン時間を大切にしていきたいです。
もし本番までの間に何かにつまづいても、2人で解決していけるのが連弾の良いところであり連弾のサポートをするうえで私自身が大切にしていきたいことです。
音楽作りのお手伝いをしながら、連弾の相方としても、Uさんの持つ素敵な感性を大事に引き出していけたらと思います。Uさん、一緒に頑張っていきましょう!

Uさんとサカイの音楽がどのように出来上がっていくのか、とっても楽しみですね。
たくさんお話をしてくださったUさん、ありがとうございました!

Part4は大編成アンサンブル「La fleur(ら・ふるーる)」の近況をお届け

次回は、丸井錦糸町店大編成アンサンブルメンバーの方々の、第2回目アンサンブル練習会にむけてのレッスンでの様子をご紹介いたします。
ピアノ、テナーサックスの方も登場していただく予定ですので、是非お楽しみに!

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