こんにちは。Webサイト担当のサトウです。
ギターリペア・管楽器リペア・弦楽器リペアの総合案内サイト『島村楽器のリペア』で配信している記事の中から、おすすめの記事をご紹介します。
日々修理・カスタマイズの仕事を通じて腕を磨いていくリペアスタッフですが、ギターリペア工房では定期的に「リペア技術の講義・実習」を行っているそうです。
今回はその様子をレポートしたギターリペア工房の阿部の記事をご紹介します。
それでは早速ご覧ください!
新年あけましておめでとうございます!皆様どのようなお正月をお過ごしでしょうか?
島村楽器のギターリペア部門は東京・名古屋の工房ともに年末年始は、ほんの少し充電期間に入っています。
2018年も皆様の音楽ライフを全力でサポートすべく、しばしの休息です。
今年もリペアにまつわる話をご紹介していきます!
さて、この「島村楽器のリペア」サイトが開設されて、早いもので半年近くが経ちました。
ギターについては工房スタッフ全員でブログを書いており、9月から加入した新規スタッフ含めて2018年は14名体制で執筆します。
加えて名古屋ギター&リペア店の5名に全国の店舗常駐8名のギターリペアマン達も、それぞれ各店舗ホームページで定期的に情報発信をしており、彼らが投稿した記事はこちらの島村楽器のリペアにも掲載されるようになっています。
*もちろん国内から海外まで神出鬼没のアノ人のブログも登場します(笑)
ブログでご紹介できる修理事例は、我々の仕事のまだまだごく一部であり、工房にも店舗リペアブースにも「これ直せるの??」から「え!?こんなこともできるの??」と言った反応が頂けそうな修理がたくさん来ます。
今年はそういった事例もたくさんご紹介していけたらと思います。
ただし、そのような修理・カスタマイズは誰もがすぐにできる訳ではなく、自己学習と継続的な努力に経験の積み重ねが必要です。
日々修行中のリペアマンが多い当社ですが、若さを理由に簡単な仕事や雑用だけをやらせる事はなく、一年目からどんどん仕事を任せます。
そのため、若手の育成も大事な仕事の一つとなります。
2018年最初の記事は、そんな工房の裏方の部分を少しだけご紹介したいと思います。
リペア技術の講義・実習をレポート!
本日の講師は…そう、先ほど少しだけ触れた神出鬼没の技術者、ルシアー駒木!
ギターリペア工房では定期的に、題目を決めてルシアー駒木から講義・実習を受講しています。
決して若手だけではなく、その時の題目によってはベテランも受講して自分の技術を見つめ直します。
今回の題目は「塗装の基礎」について
まずはルシアー駒木から講義を受けます。
マル秘も多いので詳しくは書けませんが、ルシアー駒木の講義にはどんな技術でも共通のポイントがあります。
それは「マニュアルの伝授はしない」という点です。
「WHY(なぜ)?」を基点に、「なぜ、その工具を選択するのか?」「その工法を選択するのはなぜか?」などなど、すべて理論的に説明し、理解できることを大事にしています。
「そのギターにのみ使える技術」ではなく、「どんなギターにも通用する技術」、つまり応用が効くような技術・考え方です。
今回の講義では塗料の作り方ひとつ取っても、理論に基づいた考え方を伝授します。
いざ実践!
そして塗装場での実技です。
講義で話した内容を実際に実行してみせることで、参加者の頭に蓄積された知識が繋がって行く瞬間です。
そして最後に実際に自分で実施してみることで、繋がった知識の数々が理解へと昇華されます。
あとは、この理解した事を繰り返し反復して自分の技術にするのは各自の努力ですね!
このような講義・実技は全国の店舗リペアマン達にもルシアーが個別に出向いて実施しています。
時には、自社ブランドの品質向上のために海外の工場でも技術の伝授を行います。
だから神出鬼没の技術者なのです(笑)
しかしそこはさすがルシアー、その国の文化や相手の経歴を十分に尊重しながら、自分の技術を自然と浸透させていきます。
2018年も島村楽器のリペアをよろしくお願い致します!! - ギターリペアブログ - 島村楽器のリペアおわりに
いかがでしたでしょうか?
我々の裏方の取り組みでしたが、全ては音楽を楽しむ人のお役に立ちたい、という思いから日々精進しています。
今年もみなさんが楽しい音楽生活を送れるよう、一丸となって頑張ります!!
この記事を書いた人
リペア総合案内サイト『島村楽器のリペア』について
ギターリペア、管楽器リペア、弦楽器リペアの情報をまとめてお届けするサイトです。
リペアスタッフ常駐店舗のご案内や、楽器ごとの修理料金表をご覧いただけるほか、
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また、修理事例などをご紹介するリペアスタッフブログも日々更新中!
ぜひチェックしてみてくださいね。