2016年11月4日(金)、5日(土)、6日(日)東京ビッグサイト西1・2ホールにて開催された楽器フェア2016に行ってまいりました。この記事では会場で見かけたキーボード&シンセサイザーの新製品を中心にご紹介したいと思います。(サカウエ)
会場は東京ビッグサイト!天気は快晴です。良かった良かった。東京ビッグサイトは数え切れないくらい来てますが、シンボルの逆三角形の会議棟ってまだ行ったことないです(楽器フェア会場は会議棟の先にある展示棟)
入場してまず最初に向かったのが・・
KORG(コルグ)ブース
注目の新製品を一斉に展示していたのがこのコルグブースです。開場直後ということもありほぼ一番乗り状態!所狭しとシンセ・キーボード群がレイアウトされています。もちろん全部試せます。
チューナー群の壁!!記念写真スポットになっております。
monologue
先日発表されたばかりの注目のアナログ・モノシンセ「monologue」!5色のカラーバージョンが素敵です。
実際に試してみましたが、想像以上に質感も良く、しかも音もエグい! このサウンドで¥34,000(税抜き定価)というのは、とてつもなくスゴいことなのではないでしょうか? 発売が楽しみです。皆さんはどのカラーが好きですか?
ミニステージでの Yasushi.K.氏のパフォーマンスご覧ください(手ブレ注意:荒くてスミマセン)。音のエグさは伝わるかと思います。内蔵シーケンサーを使用した過激サウンドでした!
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コチラも先日発表されたアナログモデリング・シンセサイザー「KingKorg」のブラックバージョン。シックなブラックが印象的です。即戦力のサウンド満載!あいかわらずいい音してます。
おなじみVOLCAシリーズ勢揃い
最新モデルのVolca Kick(右下)も試せます。一部メディアで噂されていた新作はありませんでした・・・
Vox Continental 参考出品
今年のNAMM SHOWでも発表されていた Vox のオルガンタイプのキーボード(プロトタイプ)。内蔵音源はどうなるのかは未定だそうです。どうも単なるデジタルオルガンではなさそうです。
ARP ODYSSEY FS (上) と KRONOS LS (下)
「ARP ODYSSEY FS」はなんと実物サイズの ARP ODYSSEY Rev1モデル。実際に発売されるか未定だそうですが(でもcoming soonと書いてありましたよ)、実現したら完全復刻ということになるのでしょうか?写真のモデルはニューヨークで組み立てられたとのことです。
「KRONOS LS」 は88鍵ライトウェイト鍵盤バージョンで、こちらも間もなく発売(coming soon!)されるとのことです!軽くてよいですね。
こちらはすでに発売済の「ARP ODYSSEY Module Rev1 」
Arturia (アートリア)
コルグブースにはKID(Korg Import Division)取扱の Arturia や Moog の製品も展示されております。
MatrixBrute(上中央)は内部で複雑なパッチングが可能ということですが、非常に複雑なサウンドメイキングが可能です。
音を聞いてみましたが、確かに攻撃的なリードからファットなパッド系といったものまですごいサウンド! あと、MiniBrute は世界的に相当売れてるようですね。
これはアナログリズムマシンの新作「DrumBrute」本邦初公開かな?12月発売予定とのことです。
MOOG(モーグ)
MINI MOOG MODEL D
世界で一番売れたアナログシンセ(と思います)の復刻版! お値段40~50万円くらいとのこと。まあ中古でもそれくらいしますからね・・・・さすがMOOGらしいフィルター(Moog Ladder Filter)。ヘッドホンで聞いた感じでは、相当状態の良いチューニングが施されている印象を受けました。逆に状態良すぎてワイルドさが物足りないかな~と思うくらい。あとMIDI端子付いてます
チョットだけ試してみました。もちろんフィルター自己発振します!ベンドホイール硬すぎな気もしたのは気のせいかな・・
Mother-32
アメリカでも大人気で品薄状態だったセミモジュラーライプのアナログシンセです。
YAMAHA(ヤマハ)
Montage、Reface といったシンセを中心に展示されています。この日に発表になったMXシリーズのホワイトバージョンもありました。
YAMAHA MX49 WH / MX61 WH
Montage
Refaceシリーズ
reface YC のレッドが目立ちますね。
ブルーバージョンのMX
NORD
2016年11月よりClavia社の『Nord』ブランド製品はヤマハミュージックジャパンが輸入・販売元となりました。開場ではおなじみの赤いボディーのNord製品を展示。Nord Stage 2 EX、Piano 3、Electro 5、Lead 4、Lead A1などすべて試奏OK!
Roland(ローランド)
HoneyWorksの cake(宇都圭輝)さんのFA-06、JD-Xiのデモンストレーションステージ。ポーズとって頂きました。
SYSTEM-8 プラグアウトシンセサイザー
プリセットはかなり作り込まれたリッチなサウンドばかり! 鍵盤を弾いたときの音のアタックがまるでアナログシンセのような感触、レスポンスが超速いです。V-Synth思い出しました。コレいいですね!
皆さん随意チェック中
コチラは現在売れに売れているデジタル・ウインド・インストゥルメント Aerophone 「AE-10」。試奏は大人気。
AE-10 デモステージの様子
中村有里氏:Aerophone / 桝谷マリ氏:EC-10M / 広田圭美氏:FP-90
JD-Xi デモステージの様子
小南千明氏:JD-Xi/TR-8
デモステージで披露された楽曲はこちら
Boutiqueシリーズ
SYSTEM500 Complete、SBX-1で同期演奏中
Dirigent(ディリゲント)
「黄色いシンセ」でおなじみ Studiologic の「Sledge」ブラックバージョン・・ややこしい。
鍵盤も黒です。セミウェイテッドになってさらに弾きやすくなった印象です。
Elektron(エレクトロン)
Analog Keys
KAWAI(カワイ)
アコースティックピアノに混じってステージピアノ「MP11」が展示。
二年前に発売された製品ですが、さすが木製鍵盤「グランド・フィール・アクション」タッチが素晴らしいです。
音源部はアコピ、エレピ、SUB(ストリングス、オルガンなど)の3部で構成されており、自由にバランスを取ることができます。わかりやすいレイアウトです。
福産起業
もはやイベントの風物詩とも言えるモジュラーシンセ群は健在ですね。
Make Noise のセミモジュラーシンセ「0-coast(ノー・コースト)」
Prophet-6
REON(レオン)
知る人ぞ知る大阪のシンセメーカーREONでは、MOOGライクなモジュラーシンセの他、おなじみの DriftBox などが圧巻の展示!すごいわ・・・
少しでも雰囲気伝わりますかね#楽器フェア pic.twitter.com/F7yu7DZ1SR
— 島村楽器商品担当 (@shima_md) 2016年11月4日
DRIFT BOXの初号機と生みの親、荒川氏
写真右側の機材はシーケンサー#楽器フェア pic.twitter.com/cp0o8ljDut
— 島村楽器商品担当 (@shima_md) 2016年11月4日
なお現在REON社はユーザーカスタマイズ型「ビルトイン」シンセサイザー「REON driftbox X」をクラウドファンディングで開発するとのこと。
https://camp-fire.jp/booster-parco
dotred-audio-designs(ドットレッドオーディオデザインズ)
元国内大手楽器メーカーのエンジニアだった後藤和宏氏が設立し、浜松で誕生したメーカー。ユーロラック・ケースなどを製造販売しています。
鈴木楽器製作所
音色、演奏感から外観まで銘器「ハモンドB-3」の本質に迫る新製品のコンボオルガン「XK-5」が鎮座。垂涎・・レスリーガンガン回ってます!
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TOMITA MEMORIAL MUSEUM
2016年に逝去された世界的シンセサイザー奏者・作曲家の冨田勲氏の世界に触れられる機材展示。実際に作品制作で使用されたシンセサイザーや録音機材が揃うトミタスタジオが再現されています。『サウンドクラウド』で使用された超レアな「コスモシンセサイザー」も!!
モーグモジュラーⅢ
リアパネル・・中見れます
YAMAHA CS-80
Prophet-5、Jupiter-8、後ろに見えるのがコスモシンセサイザー