久しぶりに登場のヨシザーが今回紹介するのは、
ローランドGR-55・・・
「何を今更、発売から何年経っているの?」という非難の声はあえて抜きにしていただきたい。
このアイテムの凄さを、ヨシザーは最近知ったのだ。しょうがない。
“ギターシンセ"という呼称からも、ギターを使ってピアノとかサックスの音が出る「飛び道具」、
アナログな私とはまったく無縁のモノ・・・そんなイメージを持っていましたよ。ええ。
しかしGR-55の秘められた実力はそんなものではなかった!
これ1台あれば色々なギターサウンドを作れるスグレモノだった。
その衝撃の事実をここに紹介しよう。
使用ギターはCoolZ ZST-1R/GK(3TS)
CoolZのGKピックアップ搭載モデルだ。(使用アンプ:Roland JC)
今回は多くを語るよりもヨシザーが衝撃を受けた実際の音を聴いて欲しいので、パッチの説明⇒動画で確認してもらえればありがたい。
FXゾーン:パッチ01-1~01-3
ギターサウンドを核にシンセを効果音的に加えられるパッチ。
Clean+Strings
ギターのクリーンサウンドに、CTLペダルでストリングスサウンドをプラスして幻想的な世界観を演出できる。弾き語りや3ピースバンドに新風を吹き込むことができるだろう。
Crunch R&Blues
Fenderアンプのモデリングを使用した、バッキング向け歪みギターサウンド。
CTLペダルをオンすればロックオルガンが加わり60年代風のソウルフルなサウンドに・・・この辺りのオルガンサウンドは結構ツボるプレイヤーも多いハズだ。
High Gain+Fx
SOLDANOタイプのモデリングを使用した強力に歪むギターサウンド。
CTLペダルで近未来的なエフェクトが重ねられ、よりスピード感溢れる個性的なトーンでこれまでにない新しいフレーズが生まれるのは間違いない。
マルチエフェクトゾーン:パッチ02-1~02-3
内蔵のマルチエフェクターのみを使ったギターサウンドにEXPペダルで色々遊べるパッチ。
Uni-V
渋めのギターサウンドに往年のヴィンテージエフェクター・ユニバイブをプラス。ユニバイブはCTLペダルでON/OFFができ、さらにEXPペダルで揺れ方をコントールすることでサイケなサウンドも思いのままだ。
Crunch Wah
CTLペダルでワウのON/OFFを行い、EXPペダルでワウをコントールすることができる。基本的なサウンドがしっかりしているのでシンプルながら魅力溢れるギタートーンになるだろう。
Hard Wah
02-2
モデリングゾーン:パッチ03-1~03-3
変幻自在なピッチシフトとマルチエフェクトを絡めた攻めのサウンド、、、これはオイシイ。
Lead Delay400
CTLスイッチで400msのディレイがオン。EXPペダルで1オクターブアップ!
このゾーンはいずれもEXPペダルの踏み方次第で、現実の世界から宇宙空間まで飛んでいくことができるだろう。
Lead L_Delay UP
CTLスイッチで690msのディレイがオン。EXPペダルで1オクターブアップ!
さらに過激度が増しているパッチで、まるでトレモロアームを使ったかのようなプレイも可能になる。
Lead L_Delay Hrm
EXPペダルで7度までのダウンに設定。ノーマルピックアップとのミックスで絶妙のハーモニー。
動画では、あえてノーマルとピッチを切り替えたような使い方をしているが、それでも不思議な世界が表現できる。
ドロップCゾーン:パッチ04-1~04-3
ドロップ C(全弦1音下げ、6弦のみさらに1音下げ)の重低音パッチ、、、超強力!
DropC Clean
ギターはレギュラーチューニングのまま、出音ではチューニングをDrop C(全弦1音下げ、6弦のみさらに1音下げ)にしたクリーンサウンド。CTLスイッチでシンセサウンドがオン。重低音とベルの調べが美しい。。。
DropC Rhythm
Drop Cのへヴィなバッキングサウンド。Mesa/Boogie Rectifierのモデリングを使用。CTLスイッチを踏んでいる間だけブラスサウンドがオン。そしてさらにEXPペダルには1オクターブダウンのピッチベンド・・・これでもかのモンスターサウンドだ。
DropC Lead
Drop Cにしたヘヴィなリードサウンド。CTLスイッチを押すことでオルガンサウンドが重なりオクターバーのような効果が得られる。EXPペダルには逆に1オクターブアップのピッチベンドをアサイン。低音域と高音域のアンサンブルが炸裂するダークな世界が堪能できるだろう。
アコギゾーン:パッチ05-1~05-3
エレキギターを弾いているとは思えないリアルなアコースティックサウンドを実現。
6->12stAC OOO28
アコースティックギターは豊富なシミュレートからOOO-28タイプをチョイス。CTLペダルをオンにすると普通の6弦が12弦ギターに変身・・・ゴージャスなサウンドに。低音弦側がちゃんとオクターブになるところが超リアル。アコギの録音にも使えるので、ぜひ試してみてほしい。
Nylon Guitar
ナイロン弦のギターサウンド。目を閉じて聴くとエレキを弾いているとは思えないほどリアルだ。
CTLペダルONで幻想的なエフェクトを加えることができる。これで、ちょい使いのエレガットは買わなくても良くなるだろう。。。
Open-E Blues
ボトルネック奏法にお薦めのパッチ。オープンE(6E/5B/4E/3G#/2B/1E)チューニングにしギブソンタイプのアコギサウンドをチョイス。EXPペダルでトレモロをコントール。更にCTLスイッチをオンにすると渋いオルガンが重なるという贅沢サウンドだ。ギタシンでデルタブルースというギャップも面白い。
単なるギタシンではなかったGR-55
全パッチに共通するのはギターサウンドそのものがとても魅力的だということ。
今回、MONO出力をギターアンプに繋いだだけ(アンプはクリーンセッティング)のシンプル配線。
歴代の名機とされる真空管アンプの数々から、各種ギターまでモデリングで忠実に再現。ストラトキャスタータイプのギターを弾いているのに極太のレスポールタイプサウンドだって楽しめる。
もちろんヘッドフォンやライン出力、PC接続まで可能。自宅で小音量でも超本格的サウンドだ。
いま流行りの動画アップなど、素敵なインターネッツ生活も可能であろう。
「アンプやエフェクターを買う前にこのシステムだけあればOKじゃね?」的な万能アイテムである。
ぜひぜひ試してみてください
今回紹介した15個のパッチは島村楽器のオリジナルです。
島村楽器の店頭で実際に体験可能(一部店舗を除く)です。
ご興味がありましたらぜひ試奏してみてください。
・・・皆様のご来店をお待ちしています。
ローランド GR-55
CoolZ ZST-1R/GK
CoolZ ZST-1M/GK
島村楽器公式ブログ「ローランドGR-55」関連記事
- ギターサウンドはコレ1台におまかせ!真のギタリストのためのローランドGR-55 - 島村楽器公式ブログ
- GKピックアップ搭載ギターCoolZ ZST-1M/GKを使って【弾いてみた】 Kelly Simonz氏 編 - 島村楽器公式ブログ
- GKピックアップ搭載ギターCoolZ ZST-1R/GKを使って【弾いてみた】土屋浩一氏 編 - 島村楽器公式ブログ
- ギターの音を自由自在!ローランドGR-55をさわってみました。第3回「弾いてみました」編 - 島村楽器公式ブログ
- ギターの音を自由自在!ローランドGR-55をさわってみました。第2回「GKピックアップ取り付け」編 - 島村楽器公式ブログ
- ギターの音を自由自在!ローランドGR-55をさわってみました。第1回「GR-55って?」編 - 島村楽器公式ブログ