島村楽器公式ブログ

全国展開している総合楽器店のスタッフが、音楽や楽器の楽しさや、楽器店にまつわるお話をお伝えします。

2012年 秋 弦楽器買い付け旅行記 その7

皆さんDobry den!

島村楽器 ビビット南船橋店 楽器アドバイザーの糸山です。

えー、それでは皆様、この1986年生まれの若き天才の到来に敬意を持って祝福いたしましょう!

彼の名は、バーツラフ・ピクルト(Vaclav Pikrt)。

ヤン・シュピードレンの唯一の弟子で優秀なレストアでもあります。

今回は彼が2009年に完成させた後、時間をかけて最終調整した素晴しいストラドモデルを入手しました。

Vaclav Pikrt, Prague 2009

ピクルトはもともと彫刻家としての勉強と修行を積んでおり、楽器製作家へ転進してからは、その確かな技術力とヤンも認める天性のセンスを持ち合わせ頭角を現してきました。プラハのシュピードレン工房で有能なアシスタントして働く傍ら、自らの製作をじっくりと行っています。

この楽器は1704年のストラディヴァリウス、通称「ベッツ」を見事に再現。オールドイタリーのイミテーションとボヘミアンテイストの見事な融合。見惚れてしまう素晴しい外観、音質もバランスもパワーもレスポンスも申し分なく、歌わせるのが楽しくなる1本です!

お昼を食べるのも忘れて選定に没頭してしまい、気がつけば夕方。

数時間後には次の目的地Parisへ移動しなくてはなりません。空港へ急がねば〜!

プラハでの最後の食事となったホットドッグ、通りがかったマーケットにて。

次回からは、Parisでの「弓」の買い付けをお伝えします。

Au revoir!

2012 秋 買付旅行記 関連エントリー

© Shimamura Music All rights reserved.