島村楽器公式ブログ

全国展開している総合楽器店のスタッフが、音楽や楽器の楽しさや、楽器店にまつわるお話をお伝えします。

ルシアー駒木のギターよもやま話 その127「2年9か月ぶり!!! 後編 Dallas」

みなさんこんにちは!
今月誕生日、プレゼントに育毛剤募集中!

ルシアー駒木です。

早速好評の声を頂戴しています、前編Nashville!
皆さん読んでいただけましたか?

お待ちかねの後編となるDallas買い付けをご覧ください。

Dallasへ移動

Dallasには友人が沢山います。
今回事前に渡米を告げていたのはJIMMYだけだったのですが、Nashvilleに滞在している間に、Dallasの友人達から
「お前日本から来ているの?こっちには来ないのか??」
とメッセージが届きました。
皆私のSNS見てくれてたんですね。

友人達との再会 そして買い付け

という事で、久々の再会&楽器も良いのを紹介してもらいます。

今回渡米したのを知って最初に連絡をくれたBrian。
彼はいつ会っても紳士でカッコいい。

今回彼には素晴らしいブティックギターを紹介してもらいました。
もちろん日本未流通。

日本に届いたら詳しく紹介しますね。

彼のいるGuitarSanctuaryはいつも最高にカッコいいです。
日本でもこんな店づくり出来たらいいですよね。


そして、Dallasに来たときは必ず訪ねているMichael。

彼のいるToneshopGuitarsではいつも複数本 仕入れさせてもらうのですが、今回の凄い本体達は日本入荷の回をお楽しみにしてもらって、今日は出し惜しみしちゃおう(笑)


そうそう、こんな面白い商品も仕入れる事が出来ましたよ!
ROSSのビンテージStereoDelayなのですが、どんな品物なのかChadに語っていただいたので、ご覧ください!

鳴らしてみたいでしょ!


そして、朝食を取ろうと店を探している時にたまたま立ち寄ったShopで良いの発見!

Archie's GuitarsのJasonとRichard、ありがとう!

いよいよ久々、JIMMYのGalleryへ

このブログを読んで下さっている皆さんにはお馴染みのMr.JimmyWallace.
今更JIMMYご本人の事・JIMMYと私との関係などはここで改めてお話するまでもないと思うのですが、久しぶりの訪問、とても楽しみに彼のGalleryに向かいました。

扉を開けようとすると、中にカメラクルー 御一行が。
ん??何か取材が入っている??タイミング悪いかな??と扉を一度閉めたのですが、そのカメラマンさんが、「いいよいいよ、入って来な!」と言うので、気にせず入る事に。。。


扉を開け、何も知らない私たちは当然まずJIMMYのところに行き、JIMMYやスタッフの皆と再会を喜んでいた訳ですが、何故かその様子もカメラが撮っていますし、その様子を優しい笑顔でにこやかに見守っておられる方がいらっしゃいます。

誰だろうと思っていたら、、、何とその方が、

Garland市 市長のScott LeMayさん!!

Garland市 公式サイト
www.garlandtx.gov


これにはさすがのルシ駒も驚きました。


左から、Scott LeMay市長、ルシ駒、Jimmy、Kenji

市長さんには、市のオフィシャルグッズを沢山いただきましたので、ギタラバ会場に着ていったり、会場で使ったりしようと思います。
いくつか、ガーランド市で買い付けた楽器のご購入者にプレゼントしようかな!



Jimmyのギターについては、これまた日本に到着してからのお楽しみ。

ですが、JIMMYブランド以外でも良いのを沢山入手出来ましたので、少~しだけお見せしますね。

ちょい見せしちゃう!

まずは私のTwitterでも話題をさらってました、世界にこの1本しか存在しない、ワンピースキルトトップ・コリーナバック&ネックのGibson LesPaul!

世界に1本しかないので、シリアルも存在しません。
Gibson社公式の手紙付き。



そしてこのES335もヤバい。
68年製なのですが、とにかく状態が良すぎる。


ナイロンサドルの劣化すらありません。

さすがJIMMY。
Shopじゃない、Galleryですからね。

状態、って事ではコレも凄かった。

現代新品のカスタムショップか?と言う程の綺麗さ。
ほんとビックリします。

これらも全部仕入れていますので、入荷を是非楽しみにして下さい。

貴重ビンテージパーツなんかもルシ駒チョイスで山ほど入手しましたので、きっと皆さんに喜んでもらえると思います!


まだまだアンプなども含めて本当に多様なギター・ベースを入手できましたので、日本に通関後ご紹介できたらと思っています。

良い時間を沢山過ごしました

久々だったのもあって、沢山話をし、時間を共有し、

私この写真ほんと好きなんです。皆良い顔してる

勿論JIMMYの演奏も

最高のテキサス料理も沢山ご馳走になってしまいました。

I love TEX-MEX!

またすぐに来ます!

ありがとうダラスの皆、JIMMY&Amy 、スタッフの皆さん!!


いかがでしたか?
早く買い付け品見たいでしょう?

買い付け品はギタラバ中心に皆様にお試しいただける様準備中です。

お楽しみに!!

ルシアー駒木でした。

その他の「ルシアー駒木のギターよもやま話」を読みたい場合はこちら!

ルシアー駒木のギターよもやま話 その126「2年9か月ぶり!!! 前編 Nashville」

皆さまこんにちは。

アメリカ行ったらやっぱりダイエットドクターペッパーとレモネードがメインの飲み物

ルシアー駒木です。

しばらく行けなかった海外買い付け

私のブログを読まれている方の中には、USAギター買い付け関連の話が読み始めるきっかけだったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

年に2~3回は行っていましたので、現地の様子や楽器が日本に届いた時に楽器を紹介する内容など、買い付け関連の話題は多かったですよね。
私にとっても大好きで大切な仕事です。

ですがその楽器買い付けも、新型コロナウイルス感染症の影響を受けない訳が無く、渡米は出来なくなってしまいました。


最後に行ったのは、2019年の12月。

なんと2年9か月も前です。

しかしようやくそれぞれの国でこの病との戦い方・付き合い方が定まってきた事で、ついに買い付け渡米再開が実現できましたので、早速その様子をご覧いただければと思います!!

2年9か月ぶりのNashville

今回は羽田から最初の目的地、Nashvilleを目指して出発です。

アメリカンな食事が待ち受けているのが分かっていますので(笑)、出国前最後の食事はちらし寿司に天ぷらで!




途中飛行機をAtlantaで乗り換え

この辺は「○○ビル」地名が多いなあ

確か○○トンの「トン」は「-ton、-town」で、「町」「柵で囲った」みたいな意味で、
〇〇ビルはvillageと語源が同じで、フランス語系の地名でも多い、、、みたいな話だったっけ、、、みたいな事をボンヤリ考えながら(笑)


Nashvilleに到着しました。



我々楽器人的な感覚では、Nashvilleはやはり「Gibsonの町」。空港からそれは感じられます。


そして、Martinの大きな看板も!

って、、、Martin!?!?

Martinはナッシュビルじゃなくないですか?

まあいいか(笑)



今回は日本を4日夕刻に出発し、日付変更線を越えNashvilleにほぼ出発と変わらない4日の夕刻に到着する、という便でした。
なので、着日はホテルにチェックインして寝るだけ。

後でこのスケジュールはとても良い結果を生むことになります。



空港でバタバタしてホテル着は結構遅くなってしまったので、閉まっているレストランも多く、とりあえずバーガーを食べて早めに休むことにしました。

軽く、と思ってのバーガーチョイスでしたが、軽くなかったw



久々の買い付けはナッシュビルのビンテージ専門店から

実は今回の旅は、途中買い付けた楽器を積んで、ロングドライブの予定があります。
そこでいつもよりデカい車を借りました。

ドドン!!!

ヤバく無いですか?(笑)デカすぎ
もしかしたら私が意外に小さかっただけかもしれませんが、


5.6リッターV8エンジンは実に400馬力!

ビッグトルクで結構走りやすいですが、アクセル踏むと「グロロロロロロロ~」って言います(笑)


素敵な個人店や、

良い雰囲気のところを経由して回りつつ、


日本のビンテージファンにも有名なCarter Vintage Guitarsを訪ねました。


実は、この日9月5日は、9月の第一月曜日、、、そうLabor Day、労働者の日です。
つまり殆どのお店は休日。

・・・だったのですが、なんとCarter Vintage Guitarsさん、
我々の買い付けの為だけに店のカギを開けてくれ、店内を私達だけで見れるようにしてくれたのです。
こんな事ってあります!?


本当にありがたい。。涙

私達だけなので、検品もゆっくり落ち着いて出来ました。


お陰様で、良いギターを沢山仕入れる事が出来ました。


という事でNashvilleでの買い付けは大成功。
幸先の良いスタートです。

いよいよ長距離ドライブ


翌日は移動日。

買い付けたギターを積んで、Nashvilleからダラスまでロングドライブです。


以前、デンバーからダラスまで885マイル(1424.26944キロ)のロングドライブを経験しているとはいえ、それでも1000キロを優に超える長距離(最終的に道のりとして車のメーターで1100キロほどになりました)ですから、1日で移動するには結構大変ですし、一番の敵は眠気。

ブログ冒頭で、飛行機が夕方着だった事を書きましたが、ここでこれが大きく関わってきました。

我々の買い付け出張は、日本を朝出発し同日の朝現地着、というスケジュールが多いんです。
つまり、身体的には夜を迎えているタイミングで現地朝着、という事なので、初日の午後 脳が溶ける程眠くなり

  • 結果その夜は早く(というか夕刻過ぎに)ホテルでうっかり寝てしまい
  • 早く寝た分深夜2時~3時に目が覚めてしまい
  • そこから朝まで眠れず
  • 翌日日中ずっと眠い

という、時差ボケまっしぐらパターンにハマります。


今回は夕方現地着だったので、飛行機で身体的に夜を迎えている時間映画を見て過ごす事で、到着して疲れて眠いタイミングが現地でも夜、そのままゆっくりホテルで朝まで眠れば、時差ボケはゼロ。


そのおかげでロングドライブも眠気ゼロ!

加えてトルクたっぷりのV8エンジンに、ルシ駒のエンジンは日本に無い巨大なMONSTER!


途中Memphisで昼食を取りつつ

買い付けの旅はダラスへと続きます。。。


後編はDallas!
お楽しみに!!
ルシアー駒木でした

その他の「ルシアー駒木のギターよもやま話」を読みたい場合はこちら!

ルシアー駒木のギターよもやま話 その125「配信で話題 1958年製 Gibson original Explorer Korina」

皆さまこんにちは。

カフェオレ、でもなく、カフェラテ、でもなく、「コーヒー牛乳」が好きな

同じじゃん!って言わないで(笑)そこのあなた
ルシアー駒木です。


先日開催された、「【モダン x ネオヴィンテージ】feel the neo vintage meets ルシアー駒木」 皆さんご覧いただけましたか??

梅田ロフト店から配信したこちらのトークショー。



早速翌日にはご紹介した楽器をお持ち帰りになった方がいたそうですし、そして何より嬉しかったのは、お店に「楽しかった!」との感想を届けてくださった方もおられて、感謝感激。

今後も楽しいイベントをお届け出来ればと思います。


さて、
その配信トークの中で、少々業界をざわつかせてしまった個体がありまして、

本日はそのギターについて、少し細かくご紹介できたらなあと思っております。

歴史の1ページ 58年製 Gibson Explorer

まずは、先ほどの配信、1時間5分辺りからご覧いただきたいのですが、風格が違います。本当に。
商品としてという意味のみならず、エレクトリックギターの歴史を語るうえでも重要なギターです。


当時その年度出荷は19本と言われているまさに幻のギター。
物が目の前にある事も、私の手元に来た事も、まさに奇跡のギターです。
この仕事をしていても、直接触れられる機会に恵まれる事は極めてまれ。

そして更にこの個体、
まさに私のところに来るべくしてきた縁を感じる1本なんです。

何があったかって!?

まずは、私の検品の様子からご覧ください。

まさかの展開

という事で、

まず58年のオリジナルエクスプローラーという時点で誰もがひっくり返る希少性ですが、

雑誌記事の写真が何やら私がいつも行く会場の様子に近い。。。
あれ?っとなって良く見たら、写真の楽器は「ジミー君所有」。。。
「ジミー君」!?・・・まさか!!!!!


ここでルシ駒、思い出したんです。
ずいぶん前ですが、食事をしながらJIMMYが昔話をしてくれ、
その時、

JIMMY:
そういえば昔エクスプロ―ラーも持っていてさあ、日本人に売ったんだよ。あれどうなってるのかなあ・・・

と言っていたんです。

この話にはこちらのJIMMYギャラリー訪問動画でも触れてくれています。
8分50秒のところ。


全てがつながりました。


これは、間違いなさそうですね。。。



そもそも希少な58エクスプローラーなので、向こうでの今の相場も確認したかったですし、
そもそもそういう相談で一番頼れるのはJIMMY。
早速その場でメッセージしてみました。

コマキ:
ねえ、JIMMY、今ビンテージギターの鑑定しているんだけど、なんと58エクスプローラーが出て来てさ、凄いでしょ!
これ、今そっちだと相場幾ら位なの??

JIMMY:
そうだなあ、最低でも〇△◇位だね。そういえば、私の古いコレクションの1本は、日本にあるはずだぜ!前にAtsushiにも話したよね!

こうなれば、本人に確認するのが一番。

・・・画像送信、、っと。

コマキ:
JIMMY、今見ているのこれなんだけど、どう思う!?君のギター?

JIMMY:
Thats awesome!!」


ヒットです!

その後色々話をしたのですが、
Atsushiのところに今それがあるのはすげえなあ!みたいな感じでした。


JIMMY氏との縁を感じます

このブログをご覧頂いている方はご存知の通り、JIMMY無くしては成立しない位、私のアメリカ買い付け出張は彼のお世話になっています。

先ほどのギャラリー訪問動画でも(8分くらいのところ)、ギャラリーに写真を飾ってもらえるほど、良い関係を持たせていただいています。

仕事以外の時間を共にする機会も増えましたし、何かある度に私の子供の事まで気にかけてくれ、頻繁に連絡をくれます。

そんな彼の元から、JIMMYと私が知り合う何十年も前に日本に旅立ったギター。
それが巡り巡って今私の手元に届くだなんて!!
何という奇跡!何というドラマ!!


こんな事ってあるんですね。本当に「縁」を感じます。

という事で、


1958年製 Gibson original Explorer Korina
まさに激レアのギター。

これ本当に大げさではなく、人生でもう2度と触る機会はないかもしれません。

という事で、いかがでしたか?
配信アーカイブ動画でもその姿を是非ご覧いただきたいと思います。


ルシアー駒木でした。

その他の「ルシアー駒木のギターよもやま話」を読みたい場合はこちら!

ルシアー駒木のギターよもやま話 その124「皆さんに喜んでいただけるニュース2連発!」

みなさまこんにちは!

それほどいつも行っている訳でもないお店で、
「いつも有難う御座います!」とオマケをしてもらった、
『数回会えば常連なみのインパクト』

f:id:shimastaff-01:20211207114823p:plain

ルシアー駒木です。

インパクトのある見た目って、大事。



今回は皆さんに喜んでもらえるニュースをお届け!

ようやく新型コロナ感染も収まるのかと思いきや、またもオミクロン株が不安を感じさせていますね。

そんなみなさまに少しでも元気な気持ちになって頂きたい。
ルシ駒はそう願う訳です。
そこで、みなさまにきっと喜んでいただけるニュースを2つ、お届けしたいと思います!


ニュース1つ目は!

そこでまず1つ目のニュースは、
こちら!!

f:id:shimastaff-01:20211207114450j:plain

そうです、
JIMMY WALLACE Korina FVが新入荷となりました!!

もうすっかりポルノグラフィティ・晴一さんの顔となった、こちらのギター。
f:id:shimastaff-01:20211207121222j:plain

前回残念ながら抽選に外れてしまったみなさまから、熱いラブコールを頂いていた訳ですが、前回抽選が1月でしたので、結局1年近くお待たせしてしまった訳ですね。

f:id:shimastaff-01:20211207114453j:plain

晴一さんにお渡しした日の事が懐かしく思い出されます。



晴一さんがJIMMYのVを使い始めて以降、何だかやけに色々なメーカーさんがコリーナのVタイプを出されているように感じていますが(笑)


ここは本物の威力を見せ付けてもらいましょう。
f:id:shimastaff-01:20211207114456j:plain

という事で、
今回も抽選をさせて頂きますが、ここでみなさまには嬉しいお知らせ!!


今回から抽選受付店舗を拡大します!
f:id:shimastaff-01:20211207114809p:plain

「近くの店舗で抽選やって無い」涙
という声も沢山届いており、どうしようかと悩んでいたルシ駒。
このあとお伝えする2つ目のニュースと絡めて、受付店舗を拡大する事にしました。

Korina FV 抽選受付対象店舗

  1. 札幌パルコ店
  2. 仙台長町モール店
  3. 郡山アティ店
  4. 新宿PePe店
  5. 浅草橋ギター&リペア店
  6. 錦糸町パルコ店
  7. 立川店
  8. 津田沼パルコ店
  9. セブンパークアリオ柏店
  10. 大宮店
  11. 水戸マイム店
  12. けやきウォーク前橋店
  13. 名古屋パルコ店
  14. イオンモール大高店
  15. 静岡パルコ店
  16. 梅田ロフト店
  17. 広島パルコ店
  18. アミュプラザ博多店
  19. 沖縄・浦添 パルコ シティ店

以上19店舗となります。

スケジュールは以下の通り。

  • 12/22(水)11:00 抽選締切り
  • 12/23(木)13:00 該当店舗にメールにて結果案内
  • 12/24(金)~ 商品発送

みなさまふるってご応募ください!

さて、2つ目のニュースは

ニュースの2つ目はというと、、、

まずは長らく欠品になっていて、たくさん問い合わせいただいていたのですが、

ようやく届いたこれ
f:id:shimastaff-01:20211210171341j:plain

f:id:shimastaff-01:20211210171357j:plainf:id:shimastaff-01:20211210171414j:plain

と、



そして、これ
f:id:shimastaff-01:20211207114500j:plain


そうです。JIMMY WALLACEのピックアップケーブル

これまで、ピックアップも基本的に私の弟子のリペアスタッフがいる店舗のみ、ケーブルはイベントでしか販売しておりませんでした。
「近くの店舗はおろか、少し足を伸ばすくらいの店舗ではどこにも売ってない!」という声多数。

と言う事で、今回、Korina FVの抽選店舗拡大に併せ、ケーブル&PUの正規取り扱い店舗を増やす事にしました!
f:id:shimastaff-01:20211207114809p:plain

  1. 札幌パルコ店
  2. 郡山アティ店
  3. 新宿PePe店
  4. 錦糸町パルコ店
  5. 立川店
  6. 津田沼パルコ店
  7. セブンパークアリオ柏店
  8. 水戸マイム店
  9. 名古屋パルコ店
  10. イオンモール大高店
  11. 静岡パルコ店
  12. 梅田ロフト店
  13. アミュプラザ博多店

となります。

各店の展示品は順次増やしていく予定ですので、店頭で試せるチャンス!!

是非遊びにいらして下さい!
f:id:shimastaff-01:20211207114823p:plain
ルシアー駒木でした!

その他の「ルシアー駒木のギターよもやま話」を読みたい場合はこちら!

ルシアー駒木のギターよもやま話 その123「工房で楽器とだけ向き合っていては分からない事」

皆様こんにちは!

最近急速に髪の毛が細くなり、ミノキシジルをがぶ飲みしたい

育毛剤どれがいいですか?
f:id:shimastaff-01:20180319131049p:plain
ルシアー駒木です。


浅草橋の当工房も、引っ越しからもう少しで1年。
工房スタッフ全員、皆様に安心して気軽にそして楽しくお越し頂けるように、日々努めております。 

工房内で日々楽器と向き合い、スタッフ皆互いに研鑽を積んでおります。
f:id:shimastaff-01:20180319131049p:plain

でも、、、それだけでは、実際に楽器が使用される場面で実施した作業がどういう結果(音)になっているのか、分からない事も沢山あります。

だからこそ、店舗にお越し下さる皆様との会話は、私達には宝物な訳です。
実際皆さんが弾いてみてどう感じられたのか、お話して初めて分かる訳ですね。
f:id:shimastaff-01:20211011165238j:plain

そしてそれはお付き合いのあるプロミュージシャンとの対話も同様で、
やはり勿論学びの宝庫。
f:id:shimastaff-01:20211011165434j:plain

プロの現場って楽器を良い意味で酷使しますので、私たちの開発楽器・作業後の状態など、楽器の良い面も悪い面も顕在化してきます。
街乗りテストでは分からない新型車の問題点が、サーキットのテスト走行で見えてくる、みたいな感じ。

そして、
実は、
つい先日もそんな場面がありましたので、
是非皆さまにもその様子をご覧頂ければと思います。
f:id:shimastaff-01:20180319111817p:plain
それではご覧ください!


新たな要望

ブログにご登場いただいた時は毎回反響の大きい、
福田洋也さん
twitter.com


洋也さんから少し前にご相談を頂きました。
洋也さんにはHISTORYNT-S3と言うモデルを元にしたカスタムギターを使って頂いているのですが、
このギターは基本的に「ソロギター」として演奏する事を前提に音を作っていったものです。
youtu.be


最近、盟友坂本英三さん
twitter.com
とボーカル&ギターのデュオとして演奏される機会がグッと増えているという事で、「歌モノに合うギター」というテーマでご相談を頂きました。

早速、HISTORYのアコースティック開発責任者であるゴータロー氏とも秘密の相談。

実は、NT-C3と言うモデルをベースにして、音質変化を狙った別タイプのピックアップへの交換や、鳴りや響きをもっと豊かに出来ないだろうかと、内部設計などを見直して製作してみた、まさに《研究開発プロトタイプ》が本社にありまして。
何とも丁度よく(笑)

軽ーく洋也さんに、じつはこんなのが今あるんですけど、、、とお話してみると、、、
それ良さそうじゃん!と。

我々としても、このプロトを「現場で」試せる絶好のチャンス。


早速セットアップをし、試して頂く事に。


、、、ねえ皆さん、この展開、
ブログ的には、これで「そのギターがヒロヤさんに最高の相性で、メインギターになりました、めでたしめでたし」、、、となったら美しいでしょ??
なりそうな感じでしょ?

でもね、
これがならないんです。。。
そんな甘くない。



実は、ある日の配信ライブを拝見して私は青くなっていました。

明らかに音が悪く、低音が不自然にボワーンと耳障りな響きをしており、明らかに「機材側で低音を過剰に上げている」のが原因なのは明白な音でした。
f:id:shimastaff-01:20180319131022p:plain
洋也さんやその日の配信スタッフの方々がそれに気が付いていないとは思えません。
どんな状況だったのだろうと思ったのですが、

配信ライブ後ヒロヤさんにお伺いすると、「低音が全然出ない」と。

要するに楽器側からローが出てこないので、機材で必要以上に上げざるを得なくなったという事だった訳です。
これはいけません。

ギターをお預かり

ギターをお預かりして、
開発のゴータロー氏と共に細かなところまで検証しました。
f:id:shimastaff-01:20211011161442j:plain

数値的な事は勿論、ラインで弾いてみての確認、
f:id:shimastaff-01:20211011161531j:plain

波形での計測、
f:id:shimastaff-01:20211011161703p:plain

そして洋也さんの言葉を思い出して、物理側面・プレイヤー視点での側面、併せて考えていきます。
f:id:shimastaff-01:20211011161508j:plain

急激に激しく鳴らされたことで、我々の思わぬ変化が材に起きていましたし、そもそも音色も大きく変化していました。
f:id:shimastaff-01:20180319131022p:plain

新品のNT-C3とも比較検証します。
f:id:shimastaff-01:20211011165824j:plain




お預けして、弾いて頂いて、それを再度バラしてみてはじめてわかった事実が沢山。
f:id:shimastaff-01:20180319131022p:plain

これは細かな仕上げは絶対に対面で弾いて頂きながら作らないと、最終的なセッティングも上手くいかない予感がします。

そこでピックアップシステムの変更や、内部の音質バランス調整、ナットやサドルの製作など、大掛かりなものや時間を要する作業を工房で済ませた上で、島村楽器のスタジオを押さえて洋也さんにお越しいただき、仕上げる計画にしました。

いざ、待ち合わせの店舗へ!

やってきました。
f:id:shimastaff-01:20211011162623j:plain
島村楽器甲府昭和店

私も日帰り遠征だったので、色々とギリギリだったのですが、
店舗の皆さんが助けてくれました!
f:id:shimastaff-01:20211011162518j:plain
有難い(涙)

店頭には勿論ヒストリーも展開しています!
f:id:shimastaff-01:20211011162605j:plain

洋也さんも到着
f:id:shimastaff-01:20211011162721j:plain

洋也さんには本番でも使用している機材を持ち込んで頂き、まずはアコスのメインにになっているNT-S3 HIROYAカスタムから鳴らしてみます。
f:id:shimastaff-01:20211011163602j:plain

そして同じ機材セッティングのまま、ギターをNT-C3カスタムに
f:id:shimastaff-01:20211011163702j:plain

洋也さんのピッキングが私とは全く違う事は過去のブログでもご紹介していますが、弾いて頂いて初めて感じる事がどんどん出て来ます。

私も現場工具フルで持って来ていますので、
f:id:shimastaff-01:20211011163927j:plain

サドルを変えて試したり、
f:id:shimastaff-01:20211011164427j:plain

ブリッジピンの材質を変えて見たり、
f:id:shimastaff-01:20211011164438j:plain

その都度弾いて試して頂きます。
f:id:shimastaff-01:20211011164503j:plain

最終的はスタジオ内で木工にも手を付けて、音を創っていきました。

f:id:shimastaff-01:20211011164553j:plainf:id:shimastaff-01:20211011170133j:plain

そういえばこんな発見も

今回のやり取りの中では、楽器本体以外の要素でも気付きが沢山ありました。
例えば、、、
搭載しているピックアップは、それ自体を試してもらう意味もあって、メインで使用しているギターのピックアップとは敢えて異なるモデルを搭載してお渡ししたんです。

結果として、お渡ししていた時に搭載していたピックアップシステムからメインギターのNT-S3カスタムでも使用している使い慣れたものに変更する事にはなったのですが、世の平均的なギタリストが試すのでは分からないメリットデメリットが、上記過去ブログでも確認された洋也さんの強靭なピッキングと現場でガンガン使って頂いた事で結果として確認出来た感じ。

正に「サーキットのテスト走行」だからこそ見えたものですね。
いろいろと、開発の参考にもなりました。

一通り、これで行こう!と言えるところまで音を詰めて、フレットの高さをこれで変更して一度試そう、という事にして、この日は終了。

最後に細かな音の事や今後の進め方までをお茶しながらミーティング。
f:id:shimastaff-01:20211011170344j:plain


楽器は再び工房へ

リフレットの為、再度楽器は工房に。

元々のフレットはコレ
f:id:shimastaff-01:20211011170524j:plain

一般的にリフレットの目的は「弾いて減っちゃったから修理として交換」ですが、

今回は「高さの変更」という能動的な目的なので、通常フレットを入れた後で行うすり合わせを極力行わないで済むように、いつも以上に丁寧にフレットを交換していきます。
f:id:shimastaff-01:20211011170745j:plain

元のフレットと比べて頂くと、一目瞭然。
f:id:shimastaff-01:20211011170815j:plain

フレットに合わせて、ナットなども高さを変更する為交換。
f:id:shimastaff-01:20211011171052j:plain

「ひとまず」完成

今回はこれでひと段落ですが、あくまでも「ひとまず」です。
これで現場投入して頂いて、何度もリレーションを繰り返していく事になります。
ある意味で終わりはない作業。
f:id:shimastaff-01:20211011171015j:plain


これは皆さんも同じですよ!
一度工房に預けて戻って来たから終わり!じゃなくて、何度でも細かな詰めをする為に是非遠慮なく何度でも遊びにいらして下さい。

プロとのやり取り同様に、皆さんとも音作りが出来るのを楽しみにしております!!
f:id:shimastaff-01:20211011171301j:plain
お待ちしております!

f:id:shimastaff-01:20180319131049p:plain
ルシアー駒木でした!

その他の「ルシアー駒木のギターよもやま話」を読みたい場合はこちら!

© Shimamura Music All rights reserved.