島村楽器公式ブログ

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調律師のとある1日Vol.22 「ピアノの仕組み グランドピアノ編 その1」

みなさん、こんにちは!ピアノセレクションセンターのヤマザキです!

さてさてさて、今回の「調律師のとある1日」では「ピアノの仕組み グランドピアノ編その1」ということで、以前紹介いたしましたアップライトピアノ編に続くグランドピアノ編でございます。

では早速。リ〇ルスコープ!


外見的に。

でかい。

ん。確かに。


近づいてみます。



こちらはペダルボックスです。取り外すことができ、グランドピアノを立てて梱包、移動するときなどは脚も外してしまいます。


そしてペダル部分を後ろ側から見るとこうなっております!



ちなみにピアノを下から見る風景はこちら。

ふむふむ。シンプルですな。
そしてむき出しで見えているものが「響棒」、「響板」です。
アップライトピアノでは壁からピアノを離して後ろに回らなければ全貌を拝めないのに対し、グランドピアノでは手軽に見れてしまいます。
しかしながらここでご注意!地震の時には下にもぐることの無いようにお願いします。(もしものことがございますので、地震の時以外でも長時間ピアノの下にもぐるのはやめましょう。そう!そこの坊や!)


そしてコチラは別メーカーの下からの風景です。



そうそうたる顔ぶれ!

どのメーカーがどの構造なのか、色々見てみるのも面白いと思います。

ぱかっ。

前屋根をあけてみます。すると中身が見えてきました。さらに開けます。



腰が痛い方、お子様は要注意!どなたかに頼みましょう、重いので。
グランドピアノには奥行が短いものから長い物までございますが、長ければ長いほど重くなります。そりゃそうですよね、長いんだもの。Byみ〇お


そして、屋根をひらく際にはコチラ!

屋根とこちらの突き上げる棒、いわゆる「突上棒」を必ず90度の角度になるようくぼみや、皿におさめてくださいね。

九十!
キュウジュウです!大事なことなので3回言いました。
90度にしなかった場合には…
折れてしまうかも…
ぞっっ。
ご注意ください。

IN!

それでは中に入ってみましょう。
こちらは「チューニングピン」。

が巻きついていますが、これを回すことで音の高さを変えていきます。


すいーっと奥まで見ていくと、「駒」が見えてきました。

その奥には「ヒッチピン」も見えますね。一つの音に対してが1~3本張られているため、ピアノ1台での数は約230~240本!さてヒッチピンの数は何本でしょう…。

さてさて、盛り上がってきましたが今回はここまで!

次回の「調律師のとある1日」はイトウが「やってみよう!ピアノ簡易健康診断!」をお送りします。

どうぞお楽しみに!

島村楽器ピアノセレクションセンターについて

ピアノセレクションセンターは、専用工房を併設したアコースティックピアノ専門のショールームです。

フロアには、新品・中古ピアノ、アップライト・グランドピアノを合わせて常時100台以上を展示しております。また、専用工房ではピアノの調整・点検・修理を行い、アフターフォローにもお応え致します。

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