島村楽器公式ブログ

全国展開している総合楽器店のスタッフが、音楽や楽器の楽しさや、楽器店にまつわるお話をお伝えします。

リーズナブルで簡単映像編集ツール 「ローランド Video Canvas DV-7G」で遊んでみました

こんにちはサカウエです。
今回は先日発売されたばかりのローランド映像編集ツール「Video Canvas DV-7G」の体験リポートをお伝えいたします。

だれでも手軽に本格的な動画作品が作れるワンパッケージ

Video Canvas DV-7Gは、扱いやすいユーザー・インターフェースを採用したソフトウエアと、アナログ感覚で操作できる専用コントローラーがパッケージとなった製品です。

専用コントローラーのEC1

なんとUSBオーディオ・インターフェースにもなってしまうコントローラーが付属しております。
しかもこのコントローラー本体にはマイクまで付いていますので、簡易的なナレーションとかこれだけで録音も出来てしまうんですね(もちろんリアパネルにはコンデンサーマイク端子やライン入力端子も装備しております)。

パソコンのマウスやキーボードでもソフトの操作は出来ますが、こうした専用ジョグダイアル(コレなんだか本格的な感じで楽しいですね)やスイッチを使用することで、より効率的な動画編集が行うことができます。

ソフトウエア画面


これが専用ソフトウエア。使い方は超簡単(日本語表記は助かりますね)。
またロイヤリティフリーの、プロ・クオリティの映像/音楽素材も多数付属しておりますのでネタには不自由しません。


・・というわけで、初心者でも使いやすいユーザー・インターフェースを備えた映像エディット・ソフトとUSBオーディオ・インターフェース機能がついた専用コントローラー、そして膨大な素材がワンパッケージでこの価格!!これはスゴイ。。。

では早速この「Video Canvas DV-7G」を使ってみることにしましょう。

まずはソフトウエアを起動

専用ソフトウエアをインストール後にソフトを起動すると、プロジェクトの制作を「スタイルサンプル」か「新規」のどちらで行うか選択する画面が現れます。

「スタイルサンプル」というのは、「子供の成長記録」「旅の記録」「会社案内」といったさまざまなテーマに応じた雛形プロジェクトファイルのことですが、今回はあえて「新規」を選択してみました。

新規プロジェクトの画面


どんな動画を作ろうか?‥‥と考えていても始まらないので、とりあえずソフトに収録されている「素材ライブラリー」のなかから「世界の風景」ってモノを選んでみました。

おー「アルハンブラ宮殿」ぢゃないか!懐かしいなあ、、、行ったことないけど、、、、ということでお題が決まりました。この「アルハンブラ宮殿」の絵に音楽をつけた動画を作ってみることにしましょう(少々強引ですが・・)。

素材の準備

この2枚のアルハンブラ素材を「ストーリーボード」というところにドラッグ&ドロップしておきます。
ここでプロジェクトで使用するネタを準備しておくわけですね。

次に音楽。
アルハンブラ宮殿といったらやっぱりギターの名曲「アルハンブラの思い出」(そのまんま)、、今回はせっかくなんで自演動画を使ってみることにします。

参考までに「アルハンブラの思い出」はこんな曲

www.youtube.com

というわけで急きょ動画撮影開始

ZOOMのハンディー・ビデオ・レコーダー「Q3HD」を使って動画を撮影することにしました。

これ楽器フェアの取材でも大活躍しましたがホント重宝します。音も映像も素晴らしい!


ところでワタクシ、よんどころない事情でギター演奏を自ら禁じておるので(早い話、弾けないってことですが)、ここではローランドの超弩級シンセ「JUPITER-80」を演奏してるところを自分録りすることにしましょう。

この曲はメロディーをトレモロ(同じ音を連打すること)で演奏するギタリスト泣かせの難曲なんですが、これをJUPITER-80のナイロン・ギター音色でがんばって演奏してみました。

少々演奏よれちゃってますが、JUPITER-80の音の良さに免じてお許しいただきたく存じます。

パソコンに取り込み

えー、なんとか演奏終了しました。

で、録画した動画・ファイルをパソコンに取り込みます(SDカード経由でもUSB接続どちらもOK)

ソフトに取り込んだ動画はこんな感じで表示できます。


さて取り込んだ動画をドラッグ&ドロップで、今度はVideo Canvasの「タイムラインパレット」というところに貼り付けます。すると動画と音声が別トラックに配置されますが、なんだかそれらしくなってきましたね。


この状態で再生すると、単に動画が再生されるだけですが、ここで音声トラックにエフェクトをかける事もできます。演奏の粗さをゴマかすために深めのリバーブをかけてやることにしましょう。


ではこれにアルハンブラ関連画像を組み合わせます。

これで頭と最後の部分に画像が挿入されることになるハズですが、このままだと画像の切り替えがあまりに急で味気ないです。ここで映像編集ではおなじみの「合成効果」を使ってみます。



これで動画と静止画がスムースに切り替わるワケ。とっても簡単だけど本格的。なんだか本職になった気分です。



あとバックにタイトル(文字)を入れることもできるんですね。調子に乗って色々と入れてみましょう。

・・とまあいいのかなーこんなテキトーで?という感じで静止画やタイトルを入れていきますが、不思議とそれらしくなるもんですね。

最後におまちかねの「レンダリング」

レンダリングというのは動画や音声、静止画などに様々な効果を加えて編集してきた素材を、最終的に動画作品として生成する過程のことです。

これで作品が出来上がるわけですね。「作品を動画ファイル形式で保存」を選択してファイルで書き出しをします。

ひと昔前だとここで平気で一晩とかかかっていたわけですが、最近のパソコンはさすがに超高性能!コーヒーブレイクの間に終わっわっちゃいました。

そんなわけでジャーン!!完成した動画がコチラ。

www.youtube.com

「なんて怖いもの知らずの素人センス!」、、と自分で突っ込んでおきましたので皆さんお気遣いには及びません・・・

あのリドリー・スコット監督も真っ青な素晴らしいカメラワークと選曲・・といったら少々褒めすぎでしょうか?

まあそれは冗談として人生初のPV作品なんだから大目に見ていただくとして、でも完成まで一時間かかってないと思いますよコレ。

すごいぞ「Video Canvas DV-7G!」これゼッタイ欲しい!

なおワタクシがこの作品で表現したかった「人間とは?」という重厚なテーマもあわせてご理解いただければ望外の喜びです。

誰でもお手軽に動画作成はホントだった

いやー楽しい!

ワタクシ動画に関してはまったくの素人であるわけですがこのVideo Canvas DV-7Gはハマりますね。
しかもハード付きでリーズナブルな価格。これでまた映像の世界がぐっと身近になったのではないでしょうか?

というわけでこのVideo Canvas DV-7Gは、バンドのPVやプレゼンテーションといった趣味からビジネス用途まで幅広く活用できるツールだと思います。

是非皆さんも店頭などで体験してくださいね。

いやぁ、映画ってほんっとうーにいいもんですね〜(C)
水野 晴郎さん。

それではまた

Roland Video Canvas DV-7G製品情報
ZOOM Q3HD製品情報


Roland Video Canvas DV-7Gは、全国の島村楽器各店、島村楽器オンラインストアでも絶賛発売中です。

調律師のとある1日Vol.4「ピアノの防音対策について」

みなさんこんにちは。島村楽器ピアノセレクションセンター 調律スタッフのイイダです。
ご愛用のピアノは、今日もステキな音色を奏でていますでしょうか♪

今回はピアノの防音対策のお勧め新製品についてお話したいと思います!

防音で悩んでいらっしゃいませんか?

うちは防音室があるから大丈夫!とか、近所に家がないので・・・と言う場合以外は、やっぱり気になるのが防音対策ですよね。調律に伺ったお客様からもよく質問をいただきます。

対策として、

  • 弱音ペダルを使う(真ん中のペダル、もしくは左手下のレバー)
  • 消音ユニット(電子ピアノのように音を出さずヘッドホンで聴ける機械)を後付けする

などがあります。
しかし、
「タッチや音色は変えたくない」「ヘッドホンを装着して弾くのは嫌!」
という方もいらっしゃいます。

他にも部屋の窓を二重にしたり、カーテンを厚手のものにしたり、お部屋自体を改造する方法もありますが、手間も費用もかさんでしまいます。

そこで今回ご紹介するのは、

  • 新製品ピアノ用吸音パネル
  • ピアノの後ろに置くだけ
  • 簡単・シンプルなのにしっかり吸音

その名は「ナンバーチューン」!です!

アップライトピアノの背面に置くだけでしっかりと吸音してくれる、工事のいらない吸音パネルなのです。

アップライトピアノの場合、背面からの音が一番大きく、その音圧が壁を伝わり隣室や周囲に音漏れします。それを吸音しちゃいましょう!というわけです。
実際にお客様のお宅にて取り付けてきました!

あれ?ピアノの大きさに比べて、サイズが小さいですね・・・。
ですが、心配はいりません。背面の音が抜けるスペースをふさいであげればいいわけです。

そしてこのナンバーチューンは、ピアノから出る反響音も吸収してくれるので、まとまりのある聴きやすい音になります。
お部屋の環境やピアノの状態にもよりますが、「どうもうちのピアノはキンキンした音がするなぁ」とお感じの方や、「長時間演奏すると耳が疲れる」といった症状も軽減されます。
取り付けから数日後お客様に使用感をお尋ねしてみましたところ、しっかりと吸音効果を実感していただけたようで、とても喜んでいらっしゃいました。「これまでと比べて音がやわらかくなり聞きやすくなった」とのお言葉を頂きました。

またこの商品は、設置したことにより音量が物足りなくお感じになる場合、パネルの真ん中から二分割し好みの音量に調節することができるのです!

動画でもご覧いただけます。やや強引ですが、演奏中にパネルを横にスライドさせて音量・音質の違いをお聞き取り頂けるよう島村楽器ピアノセレクションセンターのスタッフが頑張りました!ぜひご覧下さい。

表面はファブリック素材(ラグみたいな感じです)で、7色から選べますので、ピアノやお部屋のインテリアに合わせたコーディネイトもお楽しみいただけます。

音漏れ軽減・耳にやさしい・おしゃれ♪

これまでになかった新しい「ピアノ用吸音パネル」、いかがでしたか?
島村楽器のアコースティックピアノを展示しているお店では、「ナンバーチューン」を実際に見て触ってその効果をお試し頂けます!ぜひ一度お越し下さいね!!
(店舗によって商品をご覧いただけない場合もございます。お越しの際は事前にご確認の上ご来店下さい)。

次回はイトウがお送りいたします。おたのしみに。

島村楽器ピアノセレクションセンターについて

ピアノセレクションセンターは、専用工房を併設したアコースティックピアノ専門のショールームです。

フロアには、新品・中古ピアノ、アップライト・グランドピアノを合わせて常時100台以上を展示しております。また、専用工房ではピアノの調整・点検・修理を行い、アフターフォローにもお応え致します。

「調律師のとある1日」他の記事はこちら」

弾き倒してきました!コルグ「KRONOS」試奏レポート

最近、日本3大シンセメーカーローランドヤマハ、コルグから次々と新製品が発表され、ちょっとしたシンセブーム再来という感じの昨今ですね。

というわけで、こんにちは。シンセ大好きバイヤーサカウエです。

前々回のローランド「JUPITER-80」のレポートに引き続き、今回はコルグの最高峰シンセサイザー「KRONOS(クロノス)」の試奏レポートをお伝えします。

JUPITER-80のレポート記事はこちら

話題騒然、超人気のKRONOS

KRONOSは先月発売されたばかりの人気商品。そんな訳でなかなかじっくり弾かせてもらう機会がなかったのですが、「じゃあ店に展示してるやつ弾かせてもらえばいんじゃない?」ということで、新宿PePe店に早速行ってきました。

開店直後、店長のヨシダさんに半ば強引にお願いして店頭展示のKRONOSを弾かせてもらうことになりました(ヨシダさんありがとうございました)

新世代のミュージック・ワークステーション=1台で曲制作が完結

KRONOSの正式名称は「ミュージック・ワークステーション " KRONOS " 」です。

ミュージック・ワークステーションというのは別名「オール・イン・ワン・シンセサイザー」といいまして、シンセサイザーとしての機能の他に、サンプリング、オーディオ録音、MIDIシーケンサーといった、最近の音楽制作には欠かせない機能がすべて備わっている楽器の名前です。

つまり曲作りのすべての過程がKRONOS一台で完結してしまうわけですね。ちなみにローランドだとFantom(ファントム)、ヤマハはMotif(モチーフ)というシリーズがワークステーションのラインナップになります。

さて今回は、開店前の午前中という非常に限られた時間しかなかったので、KRONOSの代表的な音色紹介だけとなってますが、ご覧ください


9つのサウンド・エンジンを搭載した最高峰のシンセ

いかがでしょう?フレーズ・ネタは年齢もろバレでしたが、このままずーっと弾いていたいなあという気持ちにさせてくれる楽器ですよこれは。

サカウエはピアノ、特にエレクトリック・ピアノの音色が好みですね。シンベ(シンセのベース)のねちねち感も最高です。

KRONOSはこれまでにコルグの開発した9つのサウンド・エンジン(シンセサイザー音作りのしくみ)をすべて搭載しています。

つまり超リアルなピアノ、オルガン、ストリングス、ファンキー・シンセ・ベース、オルガン、エグいアナログシンセ・サウンド、幻想的なパッド音色、、といったありとあらゆる音色が一台に凝縮された最高峰のシンセサイザーがKRONOS。

これはラーメンでいえば「全部乗せ」ってことになります w

弾いてみて本当の良さがワカるシンセ

さて今回はKRONOSの魅力のごくほんの一部しか紹介することができませんでしたが「シンセは弾いてなんぼのもんやねん。*1」というコルグさんのメッセージが伝わってくる音色ばかりですね。

そうそう、ローランドJUPITER-80にも共通するポリシーを感じましたが、これは偶然かなあ?

というわけで駆け足でのKRONOSの音色紹介でしたが、読者の皆さんの中にはローランドのJUPITER-80とKRONOSどっち買うか迷っている人も多いと思います*2

サカウエも同じように悩んじゃいますが、もしKRONOSだったらやはり88鍵のピアノタッチが欲しいなあと思いました。

KRONOSには今回紹介できなかったさまざまな魅力が満載です。皆さんも是非、お近くの島村楽器でこのKRONOSを体験して頂きたいと思います。

KRONOSの詳細情報は下記もご覧ください。

*1:本来Korgは東京、Rolandは大阪生まれ(現在の本社は浜松)の企業です。

*2:すみませんヤマハさんのシンセは今度チェックします

2011-06「ローランドAudio & Visual新製品発表会2011」レポート!!

皆さんこんにちは、梅雨の季節が一番苦手なバイヤーサカウエです。

前回はローランドさんの話題の超弩級シンセサイザー 「JUPITER-80」をご紹介させていただきましたが、今回もローランドさんネタとして先日青山スパイラルホールで開催された「ローランドAudio & Visual新製品発表会2011」に行ってきましたので、その模様をご紹介します。

前回の記事はこちら

ローランドさんはシンセやエフェクター、Vドラムといった電子楽器だけでなく、非常に先進的な放送・映像機器も手がけているメーカーなんですね。

さて発表会前半はオーディオ機器関連、後半は映像機器関連のセッションだったのですが、会場は常に超満席状態。ローランドの新製品への注目度が高いのがわかります。


イベントはライブ配信

さて当日、セッションの一部始終は「USTREAM」、「ニコニコ生放送」、「Stickam JAPAN」の大手動画配信サービスを通じてインターネットで生放送(ライブ配信)されていました。そしてそのライブ配信をするために使われていたのが、会場で発表された新製品というストーリーというわけです。

昨年末あたりから、宇多田ヒカルさんや坂本龍一さんといったビッグネームのアーティストが、USTREAM通じ、世界中に向けライブ動画を配信したことで話題になりましたが、最近はこうした企業のイベントもネット配信されるのが当たり前になってきましたね。

フル・デジタルPA & ライブ・レコーディングの最新形

前半はライブ・ミキシング・コンソール「M-480」と新製品48トラックレコーダー/プレーヤー「R-1000」を使用した、フル・デジタルPA&ライブ・レコーディングのデモ。

プロのエンジニアの方の解説を交えて生バンドのリハーサル、本番、収録、ミックスダウンといった過程を紹介しておりました。

48トラックのR-1000にバンドのリハを録音しておくことで、以降は様々な現場でのサウンドチェックやミキシングが円滑に行えてしまうんですね。

ライブ前のサウンドチェックもバンドメンバーが到着する前にあらかじめ済ませておくことだってできるわけです(ステージではバーチャル・リハーサルと呼んでました)。

またR-1000のリムーバブル・ハードディスクに録音した演奏データは、SONAR XなどのDAWに瞬時に取り込んで別ミックスできるという、フル・デジタルの利便性もアピールされていました。

VR-5を使ったライブ配信

後半は注目のライブ配信セッションが行われました。今回このセッションの模様をライブ配信している「USTREAM」、「ニコニコ生放送」、「Stickam JAPAN」各社のプレゼンターによるローランド製品の実用例が紹介されましたが、やはりAVミキサー&レコーダーVR-5によって、ライブ配信は非常に身近なものになっているという印象でした。

続いてそのVR-5をヒマナイヌ・川井拓也さんがデモンストレーション。
コンパクト一眼カメラを3台VR-5に接続し、固定カメラ二台+三脚を操作して、一人でもここまでできるというライブ配信のお手本を披露。

これまで「ライブ配信」というと、重たくて高価な機材が必要で、しかもディレクターや複数のカメラマン、照明さん・・・といった感じで最低でも5人くらいはスタッフが必要だった訳です。
ところがこのVR-5の登場で、専門機材と人件費といった配信コストを大幅に削減できるようになった、というなかなか面白い視点のデモだったと思います。

VR-5については、以前このブログでレポートされているのでこちらも是非ご覧ください

VC-30HDを使った新しいスタイルのモバイルHD配信

最後にAV機器ジャーナリスト・小寺信良さんによる、新製品のビデオ・コンバーターVC-30HDの紹介。VC-30HDの導入で手軽に行えるHD(ハイビジョン)ライブ配信・収録のデモが行われました。

VC-30HDは、HDMI1.3、HDV、DV、MPEG-2 TS、コンポーネント、コンポジット、S-VIDEOといった様々な映像入力に対応しており、i.LINKとUSB両方からHD信号を出力できるビデオ・コンバーターです。

出力が二系統あるので、たとえばBlu-rayレコーダーにバックアップ録画しつつ、PCでライブ配信、といった使い方ができるとのこと。他にもいろいろな可能性がありそうですね。

最後に

サカウエは映像系そんなに詳しくはないので、今回は最新機器を使用した新しいスタイルのライブ配信の仕組みを見ることができるとても有意義なイベントだったと思いました。ぜひ近々自分でもチャレンジしてみたいと思います!

島村楽器では、これからも楽器や機材の紹介だけでなく「ライブ配信」といった最先端の音楽の楽しみ方も皆さんにどんどんご紹介していきたいと思います。

それではまた。

手軽に本格的なアナログシンセが楽しめる「KORG(コルグ)monotribe(モノトライブ)」レビュー。 - 同期演奏編

こんにちは。Webサイト担当のトグチです。

前回はコルグさんから先日発売されたラップトップシンセサイザーリズムマシンKORG monotribe(モノトライブ)」について、シンセサイザーを触ったことがない方でもわかりやすくなるように書いたのですが、いかがでしたでしょうか?

もしわからないことなどがありましたら、コメント欄に質問して頂ければご返信いたしますのでよろしくお願いします。
では、今回は前回の記事でも書いたように、KORG monotribeのご紹介第二弾でちょっと突っ込んだ使い方をご紹介します。

電子楽器の醍醐味!同期演奏を楽しもう!

同期演奏は分かりやすく言うと、それぞれの機器にあるシーケンサー(演奏情報を記録するところ)に記録したデータを、同じテンポでかつ同時に再生・ストップを操作することが出来ることです。

1台だけだと出せる音が限られている場合も、この方法で演奏することによってより多くの音を出したり、同時に再生して楽曲を演奏し遊んだりすることが出来るんです。

実際に電気グルーヴやUnderworldやDaft Punkなどのグループは、最近はパソコン中心のシステムに移行していますが、以前はライブでここでいう同期演奏を駆使してかっこいいライブをやっていました。

KORG monotribeで楽しむ同期演奏

電子楽器やシンセサイザーで同期演奏をする場合は、通常MIDI端子というケーブルを使って行うのですが、monotribeはMIDI端子は用意されておらず、SYNC端子という端子が用意されています。

「おいおいこれじゃトグチが言ってることが出来ないじゃん」と思うかもしれませんが、逆にMIDI端子がないおかげで今までにない組み合わせで同期演奏が楽しめるのが、KORG monotribeの特徴になっています。

前回の記事同様にKORGさんが分かりやすい動画をYouTubeにアップされていたので、動画を踏まえてご説明します。

2台のmonotribeで同期演奏

ますは2台のmonotribeを使った、もっともシンプルで分かりやすい形の同期演奏です。
ミニジャック(イヤホンに使われているケーブルのサイズ)ケーブルを接続するだけで、簡単に「いっせーのせっ!」と同期演奏することができます。

これだけでもかっこいい感じですよね!

パソコンと一緒に同期演奏

次にパソコンで音楽制作をするソフト(通称DAW)と同期する方法です。
monotribeの同期には、パルス波という音が利用されているのですが、パソコン上のソフトに同じような音を用意してmonotribeに入力することによって、上でご紹介した方法と同じような状態を作ることが出来ます。

「monotribeは興味あったけど、MIDIが無いから自宅の制作システムに組み込めないなー」と思っていた方はこの方法を是非お試しください!

iPadと一緒に同期するためにiPhoneアプリを使う

最近はiPadでも音楽制作シンセサイザーが楽しめるアプリが増えていますが、これらとmonotribeを同期演奏するためにKORGさんが便利なiPhoneアプリをリリースされました。

このアプリをちょっと解説すると、このアプリはiPadとmonotribeの間に入って同期演奏をサポートするためのアプリです。
今のところ対応しているアプリはKORGさんが発表したiPadアプリのみが対応している状況ですが、今後主流になれば対応アプリも増えそうなので楽しみです。

実際にこの方法を使って演奏した動画をご覧ください。

iPhoneアプリを使わないでiPadと同期する方法

このブログをご覧になられている方の中には

  • 俺Androidなんだけど?iPadと同期できないの?
  • 持っているシンセとは結局同期できないの?

という方がいらっしゃると思います。そんな場合でも諦める必要はありません!

ちょっとした工夫をすればきちんと同期することが可能です!

今回はKORGさんのiPadアプリ「iMS-20」を使った手順を、動画でご用意しましたのでご覧ください。

音がモノラルに制限されてしまいますが、きちんと同期演奏していることがわかりますよね。

シンセサイザーとの連携に関しても、動画でご紹介した方法と同じような手順を行えば同期可能ですし、マルチ出力(ステレオ以上の出力が用意されている)に対応している場合は、monotribeの同期信号を出す出力を用意すれば、シンセサイザーの音はステレオのまま同期させることができます。

電子楽器楽しんでみませんか?

今回はちょっと難しいお話だったかもしれませんが、「なんかカッコイイことやってるなー」と思っていただけたのではないでしょうか(笑)。

まだ電子楽器を持っていないという方でも、お手持ちのiPhoneiPad音楽制作アプリをインストールし、monotribeを買うだけで、手軽にかっこいいテクノが作れちゃいますので、周りのお友達をビックリさせてみるのも面白いと思いますよ!

KORG monotribeは、島村楽器各店舗・島村楽器オンラインストアにて発売中です!
販売価格は¥17,850(税込)となっております。

島村楽器は、みなさんのご来店を心よりお待ちしております。

ではまた。

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