島村楽器公式ブログ

全国展開している総合楽器店のスタッフが、音楽や楽器の楽しさや、楽器店にまつわるお話をお伝えします。

調律師のとある1日Vol.11「ピアノでビューティーコロシアム! U30BLさんの場合 5」

皆様、こんにちは、島村楽器ピアノセレクションセンター ピアノ調律師のイトウです。

さて、今回は、またまたアクションの修理系でございます。



この茶色いヒモの部分、「フレンジコード(バットスプリングコード)」です。
茶色いヒモって言いましたが、実は元々は白いヒモだったんですよ、これ。
材質が絹なので、長い時間が経つと、劣化して色が茶色くなったり切れてしまいます。
このフレンジコードが切れてしまうと、弦を打つハンマーの戻りが悪くなり、明らかにタッチに違和感が出ます( ̄□ ̄;)!!
ピアノは88鍵あるので、フレンジコードも88本あるわけですが、そのうちの1本でも切れていると、他のコードが切れるのも時間の問題…ということで、全部張り替えちゃいます。

それではタイトルコールいってみましょう!w

切れかかった思いの糸、張りなおそうか!

まず古いコードをキレイに取り除きます。
ピアノによっては、スっとキレイに剥れてくれるものもありますが、途中でブチブチ切れたりしてなかなか剥れなかったりするともう!……ストレスが溜まります。(笑)


新しいコードを用意します。
ご覧の通り、1本の長いコードがぐるぐる巻きの状態なので、まずは88本同じ長さに切ったものを作ります。



そして、このコードを1本1本張っていきます!
The 地味作業。(笑)
貼る順番に決まりはありませんが、私はまずコードの片側を一気に貼ってしまいます。



そして、これを見ていつも「チンアナゴみたい……」と思ってしまいます(゚▽゚*)ノ
チンアナゴはこれ


はい。そして、もう片側を一気に接着。

この時、コードの長さが揃うように貼らないと、タッチに影響してしまうので、なかなか気を使わなければならない作業です。


完成!

いやぁ、なかなか美しいじゃないですか。
ユゥちゃんが奏でる素晴らしい音を聞く日も近いんじゃあないかこれ!?
……ぐふふ

次回も私イトウがお届けします。お楽しみに!

島村楽器ピアノセレクションセンターについて

ピアノセレクションセンターは、専用工房を併設したアコースティックピアノ専門のショールームです。

フロアには、新品・中古ピアノ、アップライト・グランドピアノを合わせて常時100台以上を展示しております。また、専用工房ではピアノの調整・点検・修理を行い、アフターフォローにもお応え致します。

「調律師のとある1日」他の記事はこちら」

© Shimamura Music All rights reserved.