島村楽器公式ブログ

全国展開している総合楽器店のスタッフが、音楽や楽器の楽しさや、楽器店にまつわるお話をお伝えします。

緊急レポート。ローランド秋の新製品発表会2011に行ってきました。

こんにちは、サカウエです。
先日開催されたローランドさんの新製品発表会にお邪魔してきました。
この秋以降に発売される、ハンディー・レコーダー、ボスのコンパクト・エフェクター、サンプリング・パッド等々・・といった新製品がひしめく中、今回はサカウエ注目のDTM関連ソフトの緊急リポートをお届けいたします。

Cakewalk Music Creator 6 シリーズ

Cakewalk Music Creator 6は、SONAR X1をベースにした、シンプルかつ新しいデザインの音楽制作ソフトウェアです。さっと見ただけだと画面はSONARに似ていますね。

インターネット上のビデオ・マニュアルや、遊び感覚で音楽制作の一連のプロセスを学ぶことのできる「MUSIC CREATOR 6曲作りガイド」そして、素材を組み合わせて曲づくりができる音楽制作キットも1,000キット収録。初心者でも安心して使える心配りがされているとのことです。

初心者向けといっても、ドラム音源「Studio Instruments Drum Kit」、即戦力サウンド満載の「Virtual Sound Canvas DXi」「TTS-1」や「Virtual Sound Canvas DXi」といった合計4種類のソフト音源のほか、11種類のプラグインエフェクトも付属していますので、充実した音作りも楽しめるのではないでしょうか?

「Studio Instruments Drum Kit」


「Virtual Sound Canvas DXi


会場では別途オーディオ・インターフェースをバンドルした「MUSIC CREATOR 6 DUO PACK」と「MUSIC CREATOR 6 TRI PACK」も発表されていました。それぞれTRI-CAPTUREとDUO-CAPTUREがバンドルされていて、買ったその日からすぐにオーディオ・レコーディングが可能というわけですね。
9月下旬発売予定しています。

SONAR X1 PRODUCTION SUITE

つづいては、プロフェッショナルな音楽制作環境を提供するソリューション・パッケージ「SONAR X1 PRODUCTION SUITE」。
これはSONAR X1 PRODUCERをさらに進化させた,まさにプロフェッショナル向けの最高峰DAWです。

SONAR X1 PRODUCERの最新バージョン「SONAR X1c PRODUCER」に「SONAR X1 EXPANDED」を付加する事で、新たな機能を追加しかつ強力なオペレーションが実現しています。
代表的な新機能としては、

ProChannnelのモジュール化機能

見た目でもわかるとおり、一段グレードの高い音作りが可能になっています。


往年のラージ・コンソールのサウンドを再現する「PC4K S-Type Expander/Gateモジュール」


そして待望のバージョンアップを遂げ、無限のサウンド・メイクを可能にする最新ウェーブ・シェイピング・シンセサイザー「Z3TA+ 2」


といった感じで、まさに最強のDAWソフトウエアに進化しています。ほかにもSoundCloud(音楽クラウドサービス)へのアップロード機能、Music XML(楽譜制作ソフトとの互換ファイル)のエクスポートといった機能も備わっています。

他にもSONAR X1 PRODUCTION からのアップグレード「SONAR X1 PRODUCTION SUITEKIT 」、SONAR X1 STUDIOにOCTA-CAPTURE、QUAD-CAPTURE をそれぞれバンドルした二種類のパッケージ(SONAR X1 POWER STUDIO QUAD、SONAR X1 POWER STUDIO OCTA)もラインナップされていました。

SONAR X1 PRODUCTION SUITE」「SONAR X1 PRODUCTION SUITEKIT」「SONAR X1 POWER STUDIO QUAD」は12月上旬発売予定。 「SONAR X1 POWER STUDIO OCTA」は1月中旬を発売予定とのことです。

R-MIX

Audio Processing Software その名も R-MIX

サカウエはてなダイアリーの連載「耳コピ」コーナーで様々なTipsを紹介しておりますが、なんだかこれですべて解決じゃん!といったスゴイソフトが発表になりました。

まあ一言で言うと究極の「耳コピ」&トラックメイキング・ツールです。

音楽を可視化して、直感的にリアルタイムにコントロールすることができてしまうんです・・・
詳しい理屈はよくわかりませんが、とにかくすごかったです。

見た目はこんな感じです。

「R-MIX」はまずステレオ・ミックスされた音楽を、周波数、定位、音量の3つのパラメーターで分析し、楽器音をグラフィカルに表示できます。

こんな感じ

真ん中の赤い部分が、ターゲットとなる楽器の活性を表しています(魚群探知機みたい)

そして個々の楽器音を選択して、音量バランスを変える、消す、残す、エフェクトをかけるなど、従来では不可能とされていた信号処理ができてしまうというまさにトンデモ技術。

ちなみにこのトンデモは、V-Remastering(注1)とVariPhrase(バリフレーズ注2)といったローランドの新技術だそうですよ。

(注1)V-Remastering
オーディオ信号に対して周波数ごとに 「レベル」 や 「定位」 といった音楽的情報を算出し、各音色のバランスから残響の再構成まで、トータルにコントロールする信号処理技術


(注2)VariPhrase
オーディオ・フレーズを構成する3要素 「ピッチ(音程)」、「タイム(時間、速さ)」、「フォルマント(音質)」を独立してリアルタイムにコントロールするローランド独自の信号処理技術。R-MIXではVariPhrase技術のうち「ピッチ」と「タイム」のコントロールを採用しています。これにより、明瞭なスロー再生およびキー変更が可能。

単に耳コピツールとしてではなく、様々な可能性をもったソフトウエアだと思います。
こうしたツールは、本来の目的とはかけ離れた思いもかけない使われ方がされる場合もあると思うので、今後誰がどんな使い方するのか楽しみですね。

会場ではドラム、ギター、ベースのアンサンブルを題材に、そこから速弾きのジャズギターだけを「抜き出して」、しかも二分の一スピードで音程はそのまま、というまさに耳コピに最適な機能をデモンストレーションしていました。

「R-MIX」はWindows, Mac Os対応で12月中旬発売予定で、なんとiPadアプリもリリースされるとのことです。iPadアプリはセーブ不可、バリフレーズなしといった制限があるそうですが、はやく触ってみたいものですね。期待期待。


そんなわけで今年の秋も音楽を満喫できそうですね。
それでは。

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